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2006年5月31日 (水)

偏頭痛

 『サウナに入ってから行きます』という電話をいただいた、お馴染みのお客様に、指圧をしました。

 緩み過ぎると偏頭痛になることがあるので、寝てもらうのに邪魔にならない程度の施術をしました。

 頚からくる、右上肢の痛みが主訴です。いつもよりも、浅い筋肉はほぐれているようなので、全身を軽い刺激で施術しながら、頚・肩上部・上肢・腰などの、こりを感じるポイントには深い押圧をしました。

 よく眠り、おなかも動いて、気持ちよく目覚め、帰っていかれました。

 そして、私は拍動性の偏頭痛を、右後頭部から側頭部に感じました。緩み過ぎたのは、私でした。

 ベルガモットの香り、チッタの『ネイチャーズ・ウェイ』のピアノの音、間接照明だけの灯り、そして、「自分がしてほしいと思うタッチ」に、椎骨動脈からの血管は緩みすぎて過剰に広がり、神経を圧迫しました。

 自分の感性で演出をしたほうが施術の効果は上がると思っているのですが、効き過ぎるということは、たとえ自分にであっても何かが過剰で、そのあたりのところは、検証するといっても、とても難しいことです。

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2006年5月30日 (火)

オノマトペ

 擬態語、擬声語をさす「オノマトペ」、最近、気になる言葉です。

 肩を叩くときは『タン、トン、タン、トン、タン、トン、トン』と歌にもあります。

 しかし、プロフェッショナルなら『ン、タ、ン、タ……』と、裏打ちのリズムをとりたいところです。あたっている時間を短くして、引き離す方向を意識したほうが、気持ちよい叩打になります。

 推掌なら、『サラサラ』でしょうか。指圧やアロマトリートメントは無音に近く、オノマトペで表しにくい手技です。

 大工さんや鍛冶屋さんのように、広く親しまれてきた仕事は、オノマトペという表現を持ちました。

 指圧やマッサージの持つ『サウンド・オブ・サイレンス』は、親しみやすいオノマトペとして響いていくでしょうか。

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2006年5月29日 (月)

和精油『クロモジ』

 クロモジは楊枝として使われてきました。落語ではおなじみなのですが、実際にはなかなか手にすることがありませんでした。

 昨日、意外なほど甘い香りに魅かれて、生活の木の和精油『クロモジ』を買いました。

 ローズウッドより甘い香りで、「黒糖のような」と説明がありますが、酸っぱい香りもあって、少し違うような気がします。

 リナロールが成分の半分近くを占め、2割の1,8-シネオール、1割の酢酸ゲラニルという比率から、ローズ、ラベンダー、ユーカリなどを微妙に混ぜると、香りに近づけることができるかもしれません。

 クスノキ科ですが、カンファーの香りはあまり感じられません。葉と枝から水蒸気蒸留法で精油を抽出しているので、クロモジの楊枝は香りが良いはずです。

 楊枝にアロマテラピーを求める贅沢には、生活の知恵を感じます。まだ、クロモジの香りは、自分の中で感じ方が変わっていっています。刺激性があるので、トリートメントに使うかも含めて、しばらくクロモジの香りに遊ばせてもらいます。

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2006年5月28日 (日)

施術中のセラピストのストレッチ

 指圧では、下肢の伸展、上肢の伸展などの運動操作(ストレッチ)を行う場合に、施術者が背中を反らすように教えられます。

 施術に、施術者のストレッチを取り入れることで、疲労の軽減と、施術の質を保つことが意図されていると思います。

 指圧は、導引(呼吸法と運動法)、安蹻(あん摩術)、柔道の活法、整体、カイロプラクッティック、オステオパシー、スポンディロセラピーなどをフレキシブルに取り入れて成り立っています。

 導引は、自らの鍛錬の意味が大きいのではないかと思っています。施術者が良い呼吸をし、柔軟であることで、施術の質が向上するのだと思います。

 宇宙の気を取り入れながら施術をすれば疲れないという話を聞きますが、私は、立っているだけでも疲労は蓄積すると思いますので、同じ前傾姿勢を続けないことから始めて、施術者が施術中に自分自身のストレッチを取り入れることが必要だと思っています。

 被術者の不調を『もらう』というのは、姿勢の悪さや緊張の蓄積もあります。

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2006年5月27日 (土)

複合的な新手技“ウェービング”

 魔球や新必殺技というものに魅かれるのは、オリジナリティーへの欲求が強いからでしょうか。

 軽擦と、細かい把握柔捏を合わせて、筋肉よりもやや浅い部分(結合組織)を意識して、直線的につまんでいく手技を“ウェービング”と名づけることにしました。

 母指と示指で小さな波にでも、手掌まで使って大な波にでもできます。左右の手で同時に施術することもでき、前腕では特にフィットすると思います。

 入浴中、自分によくやっているのですが、誰がやっても、ほとんど失敗はなく、気持ちのいいタッチになると思います。

 皆使っているタッチかもしれないので、改良を加えて、進化させていきたいと思っています。

 

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2006年5月26日 (金)

包帯のような嘘

 中島みゆきさんの『世情』という唄に、「包帯のような嘘を見破ることで、学者は世間を見たような気になる」というフレーズがあります。

 やすやすと踏み込むべきではない一線が誰にでもあって、捨てきれない夢や大切な思い出にケチをつけたり、汚したりしてはいけないのです。

 随分と不必要な事件の暴露話に慣らされて、自分の感覚がはしたなくなりそうで、嫌になります。

 「ズバリ言わない」余裕のある大人でいたいと思います。

 ニートと言われている人たちも、夢を持ち続けて、健康な体でいる努力だけはしてほしいと思います。

 プライドは大事です。そして、人間関係はいつも難問をつきつけてきます。恥ずかしい思いをしたくない、傷つきたくないと皆思っています。

 自分以外は、自分とは違う人ばかりです。だから、周りと違っていて当たり前です。「包帯」に全身をくるまれている人もいます。バンド・エイドぐらいの人もいます。そして、世の中は探偵やスパイばかりではありません。

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2006年5月25日 (木)

食育と触育

 食に対する考えは、両親、特に母親からの影響が大きいと思います。与えられる食事によって、嗜好を決めていくことになります。

 また、食の美味しさを語る大人の存在も、想像力をかきたて、食への興味に影響します。私は、三遊亭円楽師匠の『目黒のさんま』という落語を聞いて、それまで深く感動することのなかったさんまの美味しさに、あらためて気づいた経験があります。

 『お殿様が野駆けをして空腹で食べる、炭火で真っ黒に焼け焦げた、脂ののったさんまの旨味、はらわたの苦味』という味覚の表現を教わることによって、さんまの味は格別に変わりました。

 指圧やマッサージでも、施術者の『触り方』と被術者の『触られ方』に対する『触育』を上手に伝えていけば、もっとグレードの高いタッチングの妙を感じていただけると思います。

 適量刺激とは『やり過ぎないこと』、被術者の体が、刺激を調整する余裕を与えて施術を終えることだと思っています。

 施術前に、お話がしたい方にはお話をうかがい、脈を診ることや、足の冷えをチェックして体に触れておくだけでも、『触られること』に対するバリアーを弱めることになります。

 施術中おなかが鳴る、眠る、トイレに行きたくなる、こんな方には、『もう効果がありましたね』と申し上げることにしています。

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2006年5月24日 (水)

幸福と香福

 心地よい音やメロディーを、英語で「ear candy」と表現することがあるそうです。

 日本語でも、「アメと鞭」という言葉の「アメは、ご褒美という意味で使われています。

 美味しいアメをなめる時の、舌や口の感覚は、『口福』です。アロマテラピーで嗅覚が感じる精油の香りは『香福』です。『口福』や『香福』は、幸福感を湧き上がらせます。

 とろけるような「body candy」なマッサージも、体を幸福感で包んでくれます。アロマトリートメントの後に、ハーブティーとハーブキャンディー(お好きなスィーツでよろしいのですが)をいただけば、『香福』と『口福』が、幸福な体を駆け巡ります。

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2006年5月23日 (火)

明日につなげる負け方

 始めての方を施術した後に、満足度が量りにくい反応をする方や、自分自身に手応えがないことがあります。

 ほめちぎられるほど感動してもらったお客様のあとに、「負け試合」のような施術をすることになると、正直へこみます。

 溜め込んだストレスが強いと、適量刺激の感覚が、被術者も施術者も鈍ります。

 アロマトリートメントの場合、選んでいただいたいくつかの精油をブレンドして、香りに対する反応が『思ったほどよくない』ケースがあります。

 また、むくみやこりに対して、強い刺激を要求されるケースもあるのですが、施術後の反応などを考えると、施術に対する自分の考えをお話することになり、言葉のキャッチボールとして、お客様にプレッシャーをかけてしまうことになります。

 負け試合のムードが濃厚ですが、『心の動揺』を修正して施術し、特別な時間を共有していただいたことに感謝して、接客します。

 とっておきのBGMや、花や生ハーブをいつも用意して、満足度を量りかねるお客様であっても、また来てもいいと思うような空間にはしているつもりです。

 施術の答えが、明日出ることも多いのです。ジャスミンが終わり、セージとミントとラベンダーの葉があちこちに飾ってあり、たぶん助けてくれています。もうすぐ赤いバラが咲き始めます。

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2006年5月22日 (月)

『ダヴィンチ・コード』とマッサージ

 映画『ダヴィンチ・コード』のワン・シーンに、パニックを鎮める「こめかみへのヒーリングタッチ」が挿入されていました。

 催眠術でも、こめかみと後頚部への圧迫が、催眠導入に使われることがあります。

 こめかみや眼の周囲に、副交感神経へのスイッチがあることを感じている方は多いと思います。

 こめかみの筋肉は交感神経性の三叉神経支配なのですが、この高さに副交感神経性の動眼神経があることは、触圧刺激の作用と関連づけると面白いことです。

 歴史的な宗教家やヒーラーは、タッチングが大きな意味を持つことに気づいていたと思います。

 「母心」・「tender loving care」・「gentle touch」、慈しむ愛は傷を癒します。「母は強し」という言葉は、母性のヒーリング能力を表しているのかもしれません。

 それにしても、映画の予告編の無用な爆裂音の連続は、なんとかならないものでしょうか。「キャッチー」な予告にしたいのでしょうが、そのガサツな不快音は、ストレスを増強する宣伝のテロリズムだと思います。

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2006年5月21日 (日)

赤坂・スピリチャル

 昨日のような気圧では、マッサージ関係は大忙しだったのではないでしょうか。鈴木指圧院でさえそうでしたから。

 気分転換がしたいと思う方に、スピリチャルな体験ができる、赤坂の豊川稲荷をおすすめします。

 赤坂見附から青山通りの上り坂を上がっていくと、豊川稲荷の手前に、紀の国坂のほうから吹いてくる、風の通り道があります。

 結界が結んである感覚に気づく方もいるでしょう。

 ご祈祷を受けてみてください。ご祈祷料を払えば一時間おきに受けられます。

 線香のアロマ、蝋燭の炎、重低音の太鼓とユニゾンで響く声明のヒーリング・ミュージック、たくさんのお坊さんが、経本を孔雀の羽のように広げるパフォーマンス、癒しアイテム満載です。

 都内にいて異空間を体験でき、おまけに厄払いもできます。お茶と『とらや』のお菓子がいただけて、その他にもお清めのお酒などがお持ち帰りできます。

 表参道まで歩いても、日曜日はとても静かなところです。ジャニーズ関係の提灯もたくさん並んでいます。もとは、大岡越前守のお屋敷で、いろいろな発見があると思います。

 表参道まで歩いても、あの風の通り道は、他にはないように思います。

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2006年5月20日 (土)

セラピストの壁

 全身を施術する手技のマニュアルを覚えて、なんとか再現できるようになるのが、セラピストの第一の壁です。

 次にいくつかの手技やマニュアルを組み合わせて、アドリブもまじえて臨機応変な施術ができるようになるのが、第二の壁です。

 施術が解剖学・生理学・医学の知識や常識と一致して、クライアントの主訴を緩和できるようになることが第三の壁です。

 順番は前後するかもしれませんが、この他に、施術をすることで、自分が健康になることや、施術とは恥ずかしい自分を曝け出してしまうことであると気づき、『道として、業(なりわい)として』心身を鍛え続けていけるかというようなことが壁となって立ちはだかります。

 シンガー・ソング・ライターのようなものです。『マッサージ作家』としての技量も問われることになります。好きなジャンルがあれば、ポップでも、ロックでも、クラッシクでもいいのです。答えのない、完成をみることのない、施術を続けていくのです。

 セラピストの壁と真剣に向かい合っている方がたくさんいることを、とても嬉しく思っています。世界中にいろんなメロディが流れています。

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2006年5月19日 (金)

静かな心

 禅僧の食事である典座料理についてのテレビ番組を見ました。

 料理とは、食材を最適な状態で食するために、理にかなった方法で調えることであると教えられました。

 また、食事とは、命を維持するために、体を枯渇から救う薬であるという考えも、身に沁みる思いがしました。

 上に立つ者が持つべき心得として、『生きることの喜び・寛大な心・魂の気高さ』をあげていたことも、ひとつのパズルが解けたような思いでした。

 いくつかの死への時間に立ち会ったことによって、私は『生きていること』それ自体の素晴らしさを実感するようになりました。

 禅の目指す境地は『何事にもとらわれない静かな心』なのではないかと思っています。

 『息』は『生き』であると念じて、武蔵野の雑木林沿いの道を歩きながら、静かな呼吸に整えて、また一日が始まります。

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2006年5月18日 (木)

スローマッサージ

 クィックマッサージの反対語を、仮にスローマッサージとしておきます。

 マッサージは本来、時間がかかるもので、スローという冠はいらないのですが、『手早く、手軽な』に対する定義は、『手間を惜しまない』ということになるかと思います。

 クイックマッサージは、針の先生が始めたと聞いたことがあります。体を部分で捉え、患部を施術して、主訴を緩和します。

 私の施術は、真逆のベクトルで進化しつづけ、超スローボールで打者を打ち取ることに、喜びを見出すようになりました。

 いきなり患部に集中する施術は、『俺のハートがNOと言う』(片岡義男さんの小説だったでしょうか)のです。

 痛いのはイヤ、気持ちいいのが好き、自分だったらこうされたい。そんな気持ちが手を動かします。

 一応、どこが悪いかわかって施術しているつもりですが、そこを後回しにして、遠回りして、遠回りして、最後に残っているのが、本当の悪い部分だと思っています。

 意外な部分に究極のツボを見つけたりして、これは上手な受け手との共同作業だと思っています。

 最後のストレッチで、『スゥッ』と骨盤のズレが軽く矯正されたときなど(本当はもう少し音がしますが)、心の中で、小さなガッツポーズを取っています。お客様は一人だけのステージですが、明らかに観客化している自分がいます。

 昨日の指圧でもそうだったのですが、体をほぐした結果としての整体であることが、手間を惜しまない施術の『おしゃれ』なところです。

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2006年5月17日 (水)

ゆるキャラ

 『ゆるキャラ』でありたいと思います。みんな『ゆるキャラ』になればいいのにと思います。

 少なくとも、指圧・マッサージのような仕事をしている人の、肩の力の抜けなさ加減を見ると、緊張感に肩がこります。

 リフレクソロジーで、中森明菜風に小声で『イタ気持ちヨイ○▲×に、#$%させていただきま…』と言わせるのも、聞き取りにくいし、痛いくらいなら、してほしくないので、やめさせたほうがいいと思います。

 指圧に来るのに、畑から大根を抜いて持ってきてくれる方がいます。その気持ちに『ひらがな』で答えられなければいけないと思っています。

 体の状態を説明するのに、本から得た、漢字や英語の知識のまま話してしまうのであれば、自分で本当に理解しているのか怪しいものです。

 自分の心の底から出る言葉は、『あの先生にうちの大根食わせたいナ』という気持ち負けない『わかりやすいひらがな』でありたいと思います。

 命はそれだけで、輝くもの、思わず微笑み、抱きしめたくなるものだと思います。命を預けてくださる光栄に対して、笑顔でお迎えしたいと思います。

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2006年5月16日 (火)

ステロイドとアロマテラピー

 「お医者様から、喘息の子供に、ステロイドの使用を勧められたのですが、アロマトリートメントでなんとかできませんか?」という電話をいただきました。

 喘息は発作時の対処法が必要です。「いたずらにステロイドを恐れる必要はないのではありませんか?」と申し上げました。

 吸入のステロイド薬は、肝臓で解毒されずに、直接気管支に到達することができます。炎症を抑える効果に優れ、小児用のものはマイルドになっているはずです。

 根拠があって医師が処方した薬に対して、私が異論を唱えることはできません。「お医者様を信頼して、ステロイドを使ってみて、経過を見守りながらより良いステロイドの使い方を、お医者様と相談されていかれるのが、お子さんにとって一番よろしいのではないでしょうか。アロマトリートメントはお子さんがやってみたいと言うのであれば、いつでもお待ちしております」と申し上げました。

 代替医療として、アロマテラピーや手技療法を選択するのは、健康人か半病人か、現在の医学的な治療をやり尽くして方法がない場合か、末期の患者さんに対する終末医療としての場合であると考えています。

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2006年5月15日 (月)

『フィフスエレメント』

 テレビで『フィフスエレメント』を見ていて、東洋医学の五行説が『フィフスエレメント』だということに、今まで何で気づかなかったのだろうと思いました。

 五行では「木・火・土・金・水」なのですが、映画では「火・水・土・風」と5番目に「叡智」がくるようなので、違いはあるのですが。

 五行は地球上の構成要素や、人間の性質などを現しています。互いに影響し合って、その性質は変化し、巡っているものと考えることができます。

 五行を感情にあてはめた五志では、怒・喜・思・悲憂・恐驚、どれも過剰になると体を傷つけます。

 人間が原始的な生物であった頃怒り戦うか、恐れ逃げるか、生きるための判断を繰り返してきました。

 現代社会の人間関係では、もっと複雑な判断をしなければなりません。でも、人間は「笑顔」をつくり、笑いを求め、繊細な言葉を作り出しました。

 決して悪い時ばかりではありません。何もかも、季節のように、巡り、巡っています。

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2006年5月14日 (日)

ソフト・ランディング(軟着陸)

 指圧を教えるのに、『母指の指紋部を、皮膚の表面に軟着陸させる』という言い方があります。

 母指の指紋部に、徐々に体重をのせていき、徐々に体重を抜いていく『漸増漸減圧』の始まりの感触を伝えるには、上手い表現だと思います。

 漸増漸減圧を一圧し3秒の間に皮膚の表面に対して垂直の方向に行うという手技は、なかなか奥深く、細かなチェックポイントをクリアしなければなりません。

 指のかまえ、四指の安定、肘の伸展、下肢のスタンス、体を倒す方向など、様々な要素が複合して、始めて指圧の垂直圧が得られます。

 アロマトリートメントでもソフトランディングがタッチの心地よさにつながることは間違いなく、感覚としては、クライアントのボディを一回り大きなものとしてとらえ、触れる直前から丁寧に触れている皮膚感覚を意識すると良いと思います。

 爪で終わってしまう意識のトリートメントは、爪の先まで届いていないことが多いのではないかと思います。

 『柳のようにしなやかに』、それはそのときの手技だけでなく、受けていただいたお客様の感覚の中に、自分の思いを残しておきたいと思います。

 筋肉を伸ばし、関節の可動域を広げることはもちろんのこと、貴重な時間を割いていただくだけの価値を、丁寧なタッチ、ソフトランディングの感触によって納得していただければ幸いに思います。

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2006年5月13日 (土)

白インゲン豆ダイエット

 TV番組で紹介された『白インゲン豆ダイエット』で、嘔吐や下痢になったという苦情が殺到しているとのことです。昨日TBSテレビでは、お詫びと『白インゲン豆ダイエット』をしないようにとの注意を呼びかけていました。

 東洋医学的には、栄養の摂取は『補』、ダイエットは『瀉』です。嘔吐や下痢は『瀉』の作用と言えます。今回のケースでは、作用が強すぎて、多くの人のクオリティ・オブ・ライフには適さないダイエット食品であったということでしょう。

 しかし、研究を続けて適量摂取の目安がわかれば、『白インゲン豆ダイエット』が見直される日が来るかもしれません。

 書店に並ぶ健康雑誌の表紙には、読んだだけで元気になりそうな見出しが並んでいます。しかし、中身を読むと、『そういうケースもある』程度にしか読み取れないことがほとんどです。

 良く効く薬は毒にもなります。情報の取捨選択が必要です。基本は旬のもの、できればその土地の産物を、美味しく腹八分目にいただくことです。

 手間を惜しんでは美味しいスープもできません。奇跡を欲しがるより、毎日地道に祈りつづけることのほうが、信仰にも、ダイエットにも、美しい姿ではないかと思います。

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2006年5月12日 (金)

占い師ではありません

 『どうしてわかるのですか?』とよく言われるのですが、体のコリや姿勢の特徴から、体の使い方や仕事の内容を推測できることはよくあります。

 胃が悪いことは、口臭からわかることがありますし、右の肩こりから左下肢の病歴を疑ってみて、その通りだということもよくあります。

 観察と推理で、体の過去を探る探偵のようなおもしろさが指圧やマッサージにはあります。もちろん、易学や占星術も近いところに存在しているのですが、いたずらに暗示や誘導をするべきではなく、精神的にも肉体的にも健全な施術でなければいけないと思っています。

 『ガードルをはいていますね』と言っただけで、驚いてくださる方もいますが、触ってわからないようであれば、かなり残念なセラピストということになってしまいます。

 ガードルは施術を受ける場合妨げになりますし、補正下着の多くは、体をぎこちなく見せてしまい、血行を阻害しますので、着用はしないように勧めています。

 施術に入り込んでしまうと無意識に何か言ってしまうことがあるのかもしれませんが、占い師ではありませんので、未来については、『あなたの努力で、良くしていくことはできますよとしか言えません。

 

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2006年5月11日 (木)

『わらしべ長者』とマッサージ

 昨日たまたまTVで『日本むかし話』を見ていて、『わらしべ長者』にマッサージが出てくることに気づきました。

 「転んで拾ったわら」→「わらに結んだアブで赤ん坊をあやす」→「お礼のみかん」→「道端で具合の悪くなった娘にみかんをあげる」→「娘の回復のお礼の反物」→「悪者に反物と死にかけた馬を無理やり交換せられる」

 ここで一晩馬にマッサージをして蘇えらせ、その馬を買い求めた長者の娘が、みかんをあげた娘で、婿に入って『わらしべ長者』となります。

 『馬の体をさすって介抱する』というシーンに今まで気がつかず、また、今になってそこに食いついている自分がいます。

 物も使いようで、活かすことができるという教訓や、当時から、みかんの薬効やマッサージの治療的効果が珍重されていたことが察せられます。

 最近、一個のクリップを家にまで換えた、アメリカ版わらしべ長者が話題になっています(昨日はアリス・クーパーと過ごす権利になっていました)。

 この『気づき』には、偶然が重なっているようですが、興味は発見を呼び込んできてくれます。

 手塚治虫先生の『ブッダ』で、ブッダが難病の病人に3年間手をあて続けて病気を治したというくだりを読んで以来の、マッサージ史に残したい発見でした。

 

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2006年5月 9日 (火)

Y字路

 暗いニュースが続くなか、画家の横尾忠則さんが、『誰よりも早く返事を読みたいから、郵便局に勤めたかった』とラジオでおっしゃっているのを聞いて、嬉しくなりました。

 待ちわびて期待が増幅するコミュニケーションは、かつて誰にでも存在したのですが、今はメールや電話の即時的で刹那的な繋がりが大勢を占め、そこからは情緒が失われつつあるように思います。

 横尾さんの『Y字路』を描いたたくさんの作品は、期待や不安、そしてより良い道を選択していかなければならない、人生そのものを暗示しているように思います。

 ビートルズの『ザ・ロング・アンド・ワインディンング・ロード』という歌には、『また此処に戻ってきてしまった』という歌詞があります。

 生きるということは、常により良い道を選択していくということ、だから気がつくと、また見慣れたY字路に立っているということだと思います。

 『ずっとひとりぼっちだった。何度も泣いた。とにかくわかってもらえるとは思わないが、何回もチャレンジしてきたんだ』『ザ・ロング・アンド・ワインディンング・ロード』のサビで、ポール・マッカートニーは歌います。

 今までの選択はそのときの自分にできる判断としては、それしかなかったのだと思います。これから、より良い道を選んでいくしかありません。また、Y字路に立っています。

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2006年5月 8日 (月)

ムダ毛を抜くツボ刺激

 顎の下や唇の周囲などの、ヒゲの剃り残しをピンセットで抜くと、おなかが『グーッ』鳴ることがあります。

 胃経や大腸経のツボが刺激されたのです。ツボの意識を持ってから、顔を何気なく触ったときに、おなかが鳴ることが多くなりました。

 胃腸を動かすには、リラックスしていることが必要だと思うのですが、そうでなくても、脛前面のムダ毛を抜くことは、胃経のツボ刺激になると思います。

 女性にとっては大変なことだとは思いますが、ツボの意識を自分のものにできれば、ムダ毛を剃ることでも、ツボ刺激になると思います。

 では、どうやったらツボの意識を持てるのかということなのですが、丹念に気持ちよく、そして大切に自分の体を扱ってあげて、ケアしていくことしかないと思います。

 無理をせず、気持ちのいい方へ、気持ちのいい方へ。

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2006年5月 7日 (日)

『プロデューサーズ』

 メル・ブルックスにはまたやられたという感じで、『新サイコ』で笑わされて以来、そのセンスには敬服させられっぱなしです。

 お下劣もありのチャップリンの道を選んだ頭の良さ、音楽まで担当する多才さ、『ああいうオジサンになりたい』と思ったものです。

 指圧・マッサージが終わると、ナチュラルハイになって、テンションが下がらないことがあります。そんなときに見た『プロデューサーズ』は、洗練されたバカバカしさで、上手に気分転換をさせてくれました。

 同じミュージカル映画としては『レント』も見たのですが、舞台の尺で映画を作ってしまった感があって、『それがオチかい!』というガッカリがありました。

 ゲイを扱っている事も共通しますが、『プロデューサーズ』のゲイの芸に、役者の物凄さを感じました。

 連休のテンションが下がらない方には、『プロデューサーズ』から、徐々に仕事モードへ移るという方法もあります。

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2006年5月 5日 (金)

アニマルノート

 ムスク(麝香)のような動物由来の香りを、アニマルノートと言います。

 2000年のアロマテラピー協会の雑誌に、嫌いな香りとして、『きつい香り』『濃い香り』『暗い香り』の次に、『アニマルノート』がランキングされていました。

 昨日はスーパーで、強烈なムスク臭を発している男性とすれ違い、とても不快に感じました。

 エレベーターや電車、映画館などの密閉された空間で、強烈な香水の臭いに不愉快な思いをした方は多いことと思います。

 これから暖かくなると、甘い香りや、官能的と称される香りをつけすぎると、異臭と化すことがあります。

 だいたい私は、『昼間っから何考えていやがるんだ!』とツッコミたくなるタイプの昭和の人間ですから、TPOと限度をわきまえない傲慢な異臭には、我慢ができません。

 代替医療を含めて医療従事者は、きつい香りをさせないことが常識になっています。

 嗅覚は、臭いに慣れることで、感覚が鈍くなってしまうものですから子供の頃からの香り教育あるいは、駐車違反の取り締まり程度の、香りの『教育的指導』は、あったほうが良いと思います。

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2006年5月 4日 (木)

アロマと指圧を教える楽しさ

 飯能の生活の木・ハーバルライフカレッジで、昨日は『腰痛のツボと骨盤矯正という講義をしてきました。

 講義と言っても、しゃべりながら施術を続ける2時間なのですが、ストレッチ、指圧、アロマトリートメントと、自分の持っているものを全て体験していただき、実習してもらうという内容です。

 少人数にしか対応できない内容なのですが、昨日も30分ほど時間をオーバーしてしまいました。

 連休のさなかカルチャーに来てくださる生徒さんは熱心で、腰痛持ちであったりすると、さらに真剣な質問を投げかけてきます。

 マニュアルを上手に教えてくださる先生はたくさんいらっしゃると思うので、私はアロマと指圧のわかりやすい効果と感動、そしてミラクルな部分を紹介することにしています。

 もちろん、基本は大切なので、そこからはずれることはないようにしていますが、アロマトリートメントでうっとりするような時間を演出できる感動や、前屈で指先床間距離が縮まるという程度の即効性のある施術は、誰にでも再現できるのだということを伝えたいと思っています。

 一番楽しんでいるのが私であるのは間違いありませんが、そんな講座があるということは、とても豊かなことであると、自賛しております。

 次回6月7日のアロマ指圧講座は、『頭痛・疲れ目・不眠のツボ』です。

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2006年5月 3日 (水)

蕎麦打ちとマッサージ

 蕎麦粉を手でこねて伸ばしていく、手打ち蕎麦が美味しいのは、機械ではだせない職人の『思い』や個性が練りこまれて、食べ手に画一的でない感想を持たせるからだと思います。

 青竹ラーメンや刀削麺も、温度や湿度などの様々な条件によって、微妙な職人のカンによる調整がなされていることと思います。

 このような手打ち麺の手法とマッサージはとてもよく似ていて、『いい感じに伸ばしていく』のですが、粉の質(体質)や様々な条件が重なって、画一的にはなり得ないものだと思います。

 どんな最新型のマッサージ機でも、痛いと感じたり、快適と感じられないのは、調節に限界があるからで、最大公約数的なタッチであるからです。

 マッサージは施術者と被術者の間に成り立ち、客観的な判定ができにくいものですが、『頑固職人とそばっ喰い』の間にある緊張感のある一コマは、いつも繰り広げられているのだと、心しておかなければいけません。

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2006年5月 2日 (火)

目が肥えて…

 一芸に惚れ込んでいくと、知識や感性が自分の技術を超えてしまい、鑑賞能力ほど実力が伴わずに、自分の芸をビデオなどで見ると、ガッカリすることがあるようです。

 指圧やマッサージでも、ある程度どんな手技に対しても理解ができるようになり、物珍しいということはなくなってくるのですが、はたしてそれを自分のものにできるかというと、なかなかそうはいかないのです。

 自分の満足した施術が、クライアントの満足感と必ずしも一致せず、『精油の力にお願いしてしまった』ような施術が、マジック・ショーのように、大絶賛されることがあります。

 地球は一秒間に約30km移動しているそうです。自分の感覚でとらえられないことはたくさんあります。

 姿勢や足のスタンス、指の構え、イチローばりにチェックを入れて、チャプリンが言ったように、最高の作品が『next one』であることを目指して、新鮮な気持ちでチャレンジしていきたいと思っています。

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