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2006年6月30日 (金)

本物の冷え性は少ない。

 今まで、施術後に、冷えが顕著に改善できなかった方は、一人しかいません。体温自体が低く、内臓から冷えている女性でした。

 自称『冷え性』であれば、冷えではなく、血液の循環が滞っていると言うべきだと思います。

 運動不足や姿勢の悪さは、大きな原因です。締め付けのきつい下着の着用や、睡眠不足、体を冷やす飲食、仕事や家庭のストレスも血行を阻害しています。

 ストレスとは圧迫感であると思います。プレッシャーはまさに圧迫です。

 筋肉の硬結が血液の流れを阻害し、同じ姿勢のままでいると、伸縮のない関節が、血管を押さえ付けます。

 還るべき血液が澱んで滞っているなら、血管のホースのよじれを伸ばしてあげればよいのです。

 マイベストの姿勢になるように、骨格や筋肉を伸ばしていくと、自称『冷え性』であれば、改善することは簡単です。

 圧迫感を取り除くのに、強い圧迫が“やかましい”のは、言うまでもありません。丁寧な施術は、筋のリリースを可能にし、冷え性の悩みからも解放することができます。

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2006年6月29日 (木)

腕が上がるようにする指圧

 昨日、高枝切りバサミで木を切っていたところ、裏のお宅に来られたお客様が、腕が痛くて上がらないということで、急遽シャワーを浴びて指圧をすることになりました。

 頚が右に傾き、右上腕外側に痛みが走るので、まず、橈骨神経の影響が考えられます。

 また、介護のストレスで、喉に詰まった感じがあり、薄い痰がこみ上げてきて困るそうです。漢方でいう、ヒステリー球の症状です。

 座位、横臥、伏臥と姿勢を変えて、上腕と頚部、肩甲骨周囲をほぐしながら、ストレッチも加え、施術をしていきます。頚部と肩甲骨の周囲が緩むと、上腕二頭筋腱長頭、三角筋、小円筋などに、痛みが限局されていきます。

 仰臥になったときには、自分で腕が上がるようになったことに気づいて、肩を動かしています。

 全身の施術、ストレッチを終えて、大きめのバスタオルの両端を持っていただいて、頭の上を通過させて、背中にゆっくりと回してもらいました。

 違和感なくできたということなので、腕は上がるようになりました。

 お話を聞きながらなので、結局2時間を超えてしまったのですが、帰り際に「痰は出てきませんでしたね」と申し上げました。

 本人も驚いていたようですが、「右肩にショルダーバッグをかけましたね。右の腕が上がらない人にはできませんよ」と言うと、自分で気づいて、もっとびっくりしていました。

 きつめの下着をつけていることも、胸を圧迫しているのでよくないと、申し上げました。

 本来は休みの日なので、いつものスーパー銭湯のぬるいお湯に浸かって気がつきました。『上肢の基本指圧をやってない…』

 もちろん、上肢の可動域を広げるために、指圧はしています。症状が緩和されればそれで良いのですが、『本物の指圧』というものが、巷の指圧らしきものとどれだけ違うかを理解していただくために、マニュアルにある浪越の指圧を、特に上肢にはしておくべきでした。

 『おまえがそれを言うのは100年早い!』と言われそうですが、症状を緩和するというのは、最低限の仕事で、アートでエンターテイメントで……と、思うのです。

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2006年6月28日 (水)

ホリスティックな施術

 ホリスティックの意味は、「包括的、全体的」というように訳されますが、セラピストに要求されるのは、人間全体を診るという姿勢です。

 部分の手技を足して全体にすれば終わりということではなく、精神的、肉体的、社会的背景から、体に不調が現れたことを推し量って、改善に向けていかなければなりません。

原因を「明らかにする」ことは、納得し、高きを望んで無理をしない「アキラメル」ことにつながります。

 体が示す事実に、丁寧に手で触れていけばいいのです。押し付けがましくてはいけない、近視眼的ではいけない。

 ホリスティックな施術とは、「木も見て、森も見る」ことです。折れた木は、森全体を痛々しく見せているのです。

 リフレクソロジーのように部分に絞った施術の場合は、足をどれだけ大きなものに見ることができるか、そして、精神的、肉体的、社会的背景まで含めた人間全体を診ることができるかということが、ホリスティックな施術につながっていきます。

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2006年6月27日 (火)

指圧の指の形

 指圧で、指先の末節骨を屈曲して圧すということは、基本的にありません。指頭で圧すことになり、圧が鋭角的になるからです。

 母指も四指も指紋部を皮膚に密着させて、指節骨を伸展させて圧すのが、基本的な指圧の指の形です。

 重ね母指で圧す時の、鳥が羽ばたくような形はよく知られていますが、この時に、上から重ねる母指は爪の中心から少しずらし、安定した一点圧のため添えるだけです。

 両方の四指の指紋部は、皮膚に密着させたまま、少し引き気味にします。

 左の脊柱起立筋を圧す場合は左側に位置し、右足に置いた体重を、右母指一点に移動します。

 指圧師の指圧が他と違うのは、指の力で圧さない、体重の移動と圧の持続を変化させることによって、適量刺激を決めていくということです。

 良い指圧師の指の形は、中手指節関節を突き出しているので、『鳥の羽ばたく』形が平板ではなく、指は伸びているのに、手の甲が高くなっています。

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2006年6月26日 (月)

浴育

 いつも行くスーパー銭湯の「足ツボの湯」の踏み石が、新しくなって、痛くなりました。石が丸くなって、ゆるい刺激が貴重だったのに。

 苦行をしないことは、体をゆるめるのに、とても大切なことです。打たせ湯やジャグジーで、肩や背中が真っ赤になっても止めない人がいますが、あれは体を痛めつけているだけです。

 痛いところに強圧刺激をすれば痛みは感じなくなりますが、痛めた筋肉や骨をさらに痛めつけます。

 高温サウナでうなりながら我慢している人もいますが、長嶋茂雄さんの例をあげるまでもなく、そろそろ入浴施設の健康基準を教える浴育を考えたほうがいいと思います。

 そういう私も、始めはぬるい風呂に抵抗がありました。しかし、やってみると、体のリラックス感が全く違うのです。麦飯石と木炭とミントの、35℃前後のお気に入りの風呂は、本当によく疲れを癒してくれます。

 今そのスーパー銭湯は温泉を掘っていて、近所の天然温泉に対抗しようとしているらしいのですが、あのぬるい風呂だけは残してほしいと思っています。

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2006年6月25日 (日)

指圧とアロマトリートメントの類似性

 指圧とアロマトリートメントが似ている思っている人は、とても少ないはずです。

 皮膚に対して垂直圧を直線上に行っていくことと、皮膚に対して水平の軽擦を一定の圧で行っていくということは、同じです。

 そう言い切ってしまえる、タッチングについての考えとテクニックを持っているセラピストは少ないと思います。

 私も、技術より頭で描いていることのほうが勝っていて、それに近づこうと努力しています。オイルを使った軽擦のような指圧、指圧のように患部を捉えたアロマトリートメント、それを理想として、毎回、施術をしています。

 人間の体全体を診るということも、指圧とアロマトリートメントの類似性です。

 針灸、接骨、整体といった手技は、人間の患部にアプローチする特性をもっっていますが、指圧やアロマトリートメントは、肩こりに対しても、下腿のむくみや、胃腸の症状を緩和するといった、全身性の施術をして効果をあげていくというスピリットが、根底に流れています。

 昨日は、頚椎が左に側屈している方に指圧をしました。喘息があり、上半身は硬く、下半身は筋力が衰え、体重を右にかけています。

 施術後、筋肉のこりや血行は改善されたのですが、頚の可動範囲は、まだまだ制限されていました。

 硬くなった頚椎をほぐすことができるかどうかは、高齢であることから、わかりません。全身のバランスを調整していくことになります。指圧で、そしてアロマオイルを使って。

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2006年6月24日 (土)

健康な体を刺激し過ぎない

 指圧をして、ごくたまに、背筋がきれいな弾力で沈む方がいます。有酸素運動を上手にしているのでしょう。

 緊張や歪みがない、こりに触れない場合は、何度も繰り返して同じ部位を施術しないほうがいいと思います。もちろん、強い刺激は禁物です。

 せっかく調節できている体のバランスを、攻撃的な刺激で乱すことは害になります。MRIなどの検査をすれば、悪い部位を発見するかもしれません。しかし、手技療法では、寝た子を起こすようなマネはしないことです

 健康な体には、マニュアルから引き算の施術をして、調度良い刺激になることもあります。

 ジャイアンツの桑田投手は、15分の整体のために新幹線で2時間かけて、名古屋まで出かけているという話を聞きました。ストレッチのできている体に、やかましい刺激はいらないのです。

 施術者が、体の状態を良く見ることによって、適量刺激が生まれます。私も、一番印象に残っている施術は、『あれは何だったんだろう?』と今でも時々思い出すような、よくわからないほど、微弱な指圧です。

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2006年6月23日 (金)

気圧と血中酸素濃度

 気圧が下がると、血中酸素濃度が低下し、心拍数が上昇します。

 曇りの日に頭痛になったり、息切れをする人は、酸欠が原因の場合があります。

 呼吸は、横隔膜と肋間筋などの胸の筋肉を使っておこなわれています。体が硬くなると、呼吸も浅くなってしまうので、全身性の指圧やマッサージによって筋肉を緩めるということは、肋骨の上下運動をしやすくし、呼吸を深めます。

 森林セラピーや酸素バーは、直接高濃度の酸素を吸入することができますが、指圧やマッサージを受けることによっても、深い呼吸が可能になり、摂り込む酸素の総量を増やすことができます。

 指圧は、圧したときに深く息を吐かせるので、人工呼吸のような作用があります。また、アロマトリートメントも、全身性の触圧刺激が筋肉を緩め、精油の香りが呼吸器へ直接作用して、呼吸を深めます。

 症状の緩和のためには、主訴のある部位に注目してしまいますが、肋間筋への手技が呼吸を深める重要な手助けになり、全身の症状を改善することを忘れないでいたいものです。

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2006年6月22日 (木)

手にできてマッサージ機にできないこと

 超高級なマッサージ機でも、違和感があります。体にフィットしません。

 体にあたる部分の柔軟性が手指に劣ることと、無段階に自動調節できる刺激ではないことと、血が通っていないことが決定的な要因であると思います。

 手によるタッチが効果的であるのは、深い呼吸が同調し、脈拍が振動として微妙に伝わり、そこに流れる温かい血が、受け手の血流に影響を与えるからだと思います。

 有名なパティシエが腱鞘炎のため引退を考えているというドキュメントを、テレビで見ました。『機械を使うか、弟子にでも掻き混ぜさせればいいのに』と思いました。

 しかし、それは手による施術のマッサージ機との違いがわかっている自分が、マッサージ機を誰かに勧めるくらい、あり得ないことなのだと気づいてハッとしました。

 手作りは、確かに血の通った、何か特別なものを完成させます。

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2006年6月21日 (水)

疲れたら、半分にして考える。

 やる気も元気も、いつも持ち続けるなんて、できなくていいのです。心も体も疲れたときは、一日を二つに分けて考えます。

 一つの仕事を二つに分けてしまいます。荷物も2回に分けて運べばいいし、2カ所に用事があっても、一つだけ済ませます。

 空元気も、つくり笑顔も、できないときは仕方がないのです。うつの人が急に元気になったときに、自殺することが多いと聞きます。

 日本では、昔から一年を二つに分けて、6月の終わりに、茅の輪くぐりなどの行事をして、一年の前半の大祓いをしてきました。

 今日は夏至です。日照時間が長ければ、いつも以上に働く人も多いでしょう。しかし、高い目標や長い時間に向けて、集中力を維持するのはとても難しいことです。50%の目標達成やそのまた半分の25%の成果でもよいのです。

 疲れを感じたら、ストレスに弱くなっているのですから、次のストレスで倒れるよりは、ハードルを下げた一日を過ごすほうが、人生のトータルとしては、良い結果が残せると思います。

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2006年6月20日 (火)

叩打法によるリラクセイション

 お母さんが子供を寝かしつける時に、お尻をトントンと叩くのは、仙骨が副交感神経支配だからで、昔から経験的に、そこにある安眠のスイッチを受け継いできたのでしょう。

 体を叩くという刺激は、速いリズムや強い刺激では交感神経の働きが活発になりますが、ゆったりとしたリズムで、長い時間、気持ちの良い刺激を与えると、副交感神経の働きが活発になって、体が緩みます。

 いわゆる肩たたきの叩き方で、眠くなるということはほとんどありません。

 例えばギターやピアノのアルペジオのように、イメージとしてはハープのようにでもいいと思いますが、ゆったりとした指頭打などの刺激を全身性にしていくと、体を緩めることができます。

 現在そのような手技をしているセラピストの話を聞いたことはありませんが、ひとつの可能性としては、叩打法だけでリラクセイションをもたらす施術も成立します。

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2006年6月19日 (月)

気をつけたい自律神経症状

 自律神経の調節が乱れた場合、交感神経の働きが過剰で、緊張がとれず興奮しているケースの他に副交感神経の働きが過剰で、緩み過ぎている場合があります。

 指圧やマッサージなどでは、体の緊張をほぐしてリラックスしてもらうことを目的に施術をすることが多いのですが、副交感神経の働きが過剰な方に同じ手技をすると、逆効果になることがあります。

  体がだるい、朝起きることができない、気分が沈むといった訴えのある方は、日中に交感神経ではなく、副交感神経の働きが過剰であると考えたほうがよいでしょう。

 体を起こして、日中の交感神経モードに切り換えるには、速いテンポで、フェザータッチなどは控えながら、施術をすることが必要です。

 冷たいタオルで目を冷やしたり、ペパーミントなどの香りも覚醒への刺激になります。

 施術の途中で寝てしまってもかまいません。最後にはリズムよく、肩から背中に叩打したあとに、大きく背伸びができるようなストレッチをしてください。

 包みこむようなリラクセイションのタッチも素晴らしい効果がありますが、一歩踏み出すために背中を押してあげる、応援団のようなタッチが効果的な場合もあります。

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2006年6月18日 (日)

肩こりの簡単な圧し方

 肩がこっている人に立ってもらって、圧す人は後ろから四指の指紋部を両方の僧帽筋にあててください。

 そのまましゃがみこむと、腕が伸びることで体重が四指に移動し、僧帽筋に垂直圧がかかります。

 正座から立ち上がるとき、電車のドアに手をついて体を支えるとき、肘枕をするときなどには、手指に垂直圧がかかります。この体重のかけ方がわかると、指圧が上達します。

 自分の僧帽筋に反対側の四指をあてた場合は、指だけで圧すと疲れてしまうので、曲げた肘をあいている反対側の手掌で圧しこむと、力が集中しやすくなります。

 棒やタオルを使って肩関節を動かすことも、簡単な肩こり解消法です。肩関節の硬い人も、両手の間隔をできるだけ離すと、関節が動きやすくなります。

 フェイスタオルを体に水平に持って、頭の上を通過できない人も、バスタオルや床掃除のモップの棒で両手の間隔を広げると、肩関節が頭の後ろで回転でき、背中に回すことができます。

 四十肩など、肩の痛みが強い人は、無理をせず、痛みのでない範囲で動かして、関節可動域を1ミリでも広げていくことが、症状の緩和につながります。

 ストレッチは無理をせず、息を吐きながら行います。息を吐く理由は、血圧を上げないためです。息を止めて行うと、血圧が上がり、血管が収縮し、筋肉が緊張して、こりが解消できません。

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2006年6月17日 (土)

「ひどい肩こり」への適量刺激

 緊張し、疲労して、硬結した肩こりを指圧する場合、体の曲面に対して、安定した垂直圧を持続するテクニックが必要です。

 ガチガチに硬くなった筋肉は、素直に沈む感触が母指に伝わらないので、強い圧で硬結をとらえようとすると、逆にグリッと筋肉を逃がしてしまうことがあります。

 疲れて傷んだ筋肉ほど、微圧、弱圧で指圧をしていかなければ、緊張を増幅させ、血流が悪くなります。

 強い圧は神経の伝達を停止させるので、そのときは痛みを止める効果がありますが、「イタ気持ちよい」とは、「イタ」で傷口を潰して、神経を停止させていることになります。

 肩上部の僧帽筋を指圧する場合、まず、頚に近い肩根点から三角筋に向けて、1点圧1~2秒の微圧で6点ほど圧していきます。これを僧帽筋の内縁、頂上線、外縁というように細かく点圧していき、乗せる体重と圧の持続を増していき、徐々に、弱圧でありながら深く浸透する圧にしていきます。

 最後に5秒くらいの持続圧で、肩根点を3回指圧します。ひどい肩こりであればあるほど、浅層から何層にも分けて、筋肉を緩めていきます。

 収縮した血管が拡張すると、老廃物が流れ、それから1~2日その効果が持続すると考えられます。

 適量刺激というのは、「もの足りない」くらいです。満腹中枢と同じで、満足するまでこりをほぐしたときには、すでにやりすぎの場合があります。

 通常の全身施術でも、胸を張ってもらい、頭を肩の上に乗せるように姿勢を正して肩上部を指圧すると、僧帽筋の痛みはほとんどなくなります。

 気持ちのいい圧で、丁寧に施術をすることが、ひどい肩こりへの適量刺激です。

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2006年6月16日 (金)

「あわれ」のタッチ

 「あわれ」は、同情や哀しみなど、深く心を動かされたときに発する言葉でした。「あぁ、吾れ(まるで私のようだ)」と共感できる心が、ホスピタリティを生みます。

 タッチの上手い下手ではなく、良し悪しを決めるものがあるとすれば、「心にまで触れることができるか」ということだと思います。

 心の琴線に響くタッチは、触れ合うことで、心が振れ合います。音叉のように共鳴する心は、体と手の間にも、ギターのようにハーモニックスを起こします。

 「まるで私のようだ」と心を震わせながら体に触れることができれば、それは被術者の心を共鳴させて、最良の緩和療法になりうるものです。

 死と向き合った、癌や寝たきり方の介護ベッドで、病院で、そして鈴木指圧院という空間で、心を震わせながら行ってきた数々のタッチから、「生きる」ということについて、深く考えさせられてきました。私は、苦しむ体に触れることで、哲学を学んだと言ってもいいでしょう。

 入り口が広いわりには、すぐに迷ってしまうのがタッチングの世界です。自分で仕事を選んでも、「自分は仕事に選ばれた人である」と胸を張ることのできない、難しさがあります。

 それでも、もし、「あわれ」のタッチに気づくことができたら、法や倫理や、人生に必要なかなりのものを知ることができると思います。

 タッチングは科学です。歴史があり、哲学があります。

 

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2006年6月15日 (木)

北風と太陽

 体は細胞を再生し、恒常性を保とうとしています。小腸の上皮細胞は、1秒間に170万個生まれ変わる計算になるそうです。

 人体を構成する60兆の細胞の中には、活発な再生を繰り返すものや、一度死んでしまうと再生されないものがあります。そして、ガン細胞になってしまうものもあります。

 また、体の中の微生物は、60兆を超える数で存在しているということです。

 恒常性を保つといっても、元の体と全く同じものを再現できるわけではありません。反対に、どんなに脂肪を絞りあげ、体重を落とそうとしても、体には生命を維持するために、体重を元のセットポイントまで戻そうとする働きがあります。

 体を地球であると考えると、体内環境を整えるためにできることは、水(体では血液)をきれいにして、循環を良くすることです。

 血液の川の流れを堰き止める異物は、取り除かなければなりません。体の調子が悪いなと思うときは、血液の流れが滞っていると考えられます。

 北風のように、いきなり強く働きかけて体を治そうとしても、異物で混雑した血管の川は、急に流れてきた老廃物で、流れが細くなってしまうことでしょう。

 暖かく気持ちのいい太陽にあたっていると、氷も融け、流れも増し、少しづつ異物も流されていきます。

 再生と共生の複雑なドラマが、体の中で続いていきます。効果をあせって、短時間に、大きく働きかけようとしないことは、健康な体を維持する上でとても重要であると思います。

 

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2006年6月14日 (水)

犬に咬まれた方の指圧

 昨日は、「6日前に飼い犬に右手の人差し指の付け根を咬まれて」、通院で点滴を一昨日までして、抗生物質を服薬中の方の指圧をしました。

 主訴は、だるさと不眠と腰痛で、1回40分の点滴の影響だと思うのですが、体に触れてみると、肩から上肢は硬くなり、全身にむくみを感じます。

 包帯で確認はできなかったのですが、咬まれたのは、人差し指の付け根、ツボでいえば、大腸経の「合谷」と「三間」の間になります。橈骨神経を介して、肩上部から頚部への影響があると考えられます。

 また、犬に咬まれた場合、日本で狂犬病を心配する必要はないのですが、菌の特定が難しいために、広範囲に殺菌力のある第三世代以上の抗生物質が使われたのではないかと思いました。

 抗生物質によって、腸内細菌叢も殺されています。体のバランスが崩れ、自分の体が自分のものでないような状態になっています。

 体が楽なように、仰向けからゆったりとした指圧をしました。看護婦さんに「むくんでなんかいない」と言われたそうですが、本人の思ったとおり、『水の停滞』があります。

 また、肘の点滴のあとを中心に、前腕と上腕に緊張が走っています。救急外来のお医者さんに、顔も見ないで、「死ぬこともある」と言われて眠れなかったという話に頷きながら、伏臥の指圧と軽いストレッチをして施術を終えました。

 「循環が良くなったので、薬が効いてきて、余計にだるくなることがあるので、家に帰ったら横になったほうがいいかもしれません」と申し上げました。

 「細木数子のテレビを見る」と言って、元気に帰っていかれました。

 病院では治療できない部分をケアできるのが、手技療法の素晴らしいところです。お得意様になると、風邪や頭痛は指圧で治すという方が何人もいます。

 いろいろな知識を自分の言葉で伝えられるようにしておくと、少々厄介な注文にも答えられるようになります。毎回の施術に、次回施術のためのヒントがあります。

 

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2006年6月13日 (火)

寧静

 寧静という言葉があります。「落ち着いている」「おだやかである」という意味があります。

 『三国志』で、諸葛孔明が遺言として息子に残した言葉に、「大事を成す為には寧静でなければならない」とあります。

 意識があってもなくても、安静は病状の回復のために、苦痛を持つ本人のとる状態です。

 安静が必要な体に触れるためには、寧静であることが望ましいと思います。痛みを鎮めるためには、静かな呼吸を伝える手のほうがいい。

 騒がしい体を静める、おだやかな手は、おだやかな呼吸から生まれます。

 

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2006年6月12日 (月)

クレシェンド→デクレシェンド

 マッサージ譜を作ることができないだろうかと思うのですが、セラピストの感覚が様々なので、同じ譜面の解釈がかなり違うものになってしまうはずです。

 被術者の呼吸や体格や体温など、条件が一致することはまずあり得ないので、同じマッサージを再現すること自体、無理な話です。

 では、マニュアルの他に、何に注目して施術をすれば、より良い成果をあげられるのでしょう。

 技術的に必要なのは、曲面に対する密着感を維持するための、手首を始めとする体の使い方です。これは、体重の移動やスタンス、上体が倒れすぎていないことなど、目で見て練習を積めば、ある程度理解できることです。

 指圧でもそうですが、アロマトリートメントの軽擦であっても、難しいのは、微弱な圧から体重を乗せていき、また微弱な圧に戻していくという、クレシェンド→デクレシェンド(漸増漸減圧)の感覚です。

 マニュアルを覚えたら、順序を変えてもいいし、臨機応変にオーダーメードの施術をしていくほうが自然です。

 マッサージ譜があれば、どのストロークにもクレシェンド→デクレシェンドが書いてあるはずです。

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2006年6月11日 (日)

体の定期点検と…

 指圧やマッサージにリピートしていただくということは、その効果や価値を認めていただいたということです。

 症状の緩和とリラックス、少なくともこの2点は提供し続けていかなければなりません。

 一歩つっこんで、個人トレーナーとしての役割、体の定期点検とセルフメンテナンスのアドバイスもしていきたいと思います。

 そして、会話によって、問題点を浮き彫りにし、できれば必要な情報を与えたいと思います。そのため、体に関する情報には、敏感でなければなりません。

 カウンセリングなどと構えなくても、漫才のツッコミのように、上手な相槌で、お話を転がしていけばよいのです。それが難しいというセラピストも多いと思いますが、アドリブの会話を楽しんでしまえばいいのです。

 電話の応対から施術は始まります。疲れた声や、興奮した声から、自分の存在自体が何らかの支えになっていると、最近でははっきりと感じています。

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2006年6月10日 (土)

伝わってくる感覚

 触れて伝わってくることといえば、脈をとることでさえ、始めは難しいものです。

 脈診では3指を使いますが、それぞれの指に伝わる感覚に意味があります。指を軽く皮膚の表面にあてることで、脈の強さや緊張感がわかるようになりますが、かなりの修練が必要です。

 筋肉の緊張や骨格の歪みは、経験を積めば、手指で触れてわかるようになります。これも軽く触れるということが必要になってきます。

 その他に、冷えやむくみも感じられるようになりますし、痛みのある部位から、どのような体の使い方をしたのかも推察できるようになります。

 指圧では『診断即治療』と教えられます。診断も治療も医師以外にしてはいけないと法律で定められていますので、今となっては他の言い方を探すべきなのでしょうが、指圧は法律制定以前からのものですし、なかなか変わる言葉がありません。

 軽く触れることの先には、手をあてたままにしておくことがあります。手をあてたままにしておくことは、施術ということから忘れられがちな、勇気のいることです。

 手をおてたままにしておくと、被術者の体と自分の手が一体化していき、体の深部から湧き上がってくる情報を感じることができるようになります。

 先日の『アロマ指圧講座』で、「拍動が触れてくるとはどういうことか」という質問がありました。いつの間にか、当たり前のことになっていた感覚です。

 軽く触れることで、上っ面ではわからない、微妙ないろいろなことが伝わる道が通じます。

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2006年6月 9日 (金)

遠心性と求心性

 あんまと指圧は、心臓に近い部位から末梢に向けて遠心性に施術し、マッサージは、末梢から心臓に向けて求心性に施術をするのが一般的です。

 遠心性の施術は、心臓から末梢へ血液を送る動脈の働きをサポートし、求心性の施術は、静脈やリンパの働きをサポートすると考えることができます。

 動脈は厚く、中膜に平滑筋があり、多量の弾性線維も含みますが、静脈やリンパは薄く、平滑筋がまばらで、弾性板もなく、弁によって逆流を防いでいます。

 静脈やリンパは、動脈に伴行し、動脈の拍動や筋肉の収縮により、心臓への還流を促されます。

 これらのことから、遠心性の施術であっても、動脈血の血行を促進することができれば、伴行する静脈やリンパの流れも促進し、むくみを解消できることがわかります。

 冷えやむくみに対して、遠心性でも求心性でも、どちらでも症状を緩和することができます。ただし、上肢では腋窩←→手指、下肢では鼡径部←→足指といったどちらか一方への方向性は、その都度決めて施術したほうがよいと思います。

 今、動脈のサポーターとして施術をしているのか、静脈やリンパのサポーターなのかを意識することが大切ですが、フーリガンのような力づくの熱狂は、どちらのサポーターであっても体に歓迎されません。

 

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2006年6月 8日 (木)

ホールディング

 施術の始まりに、体に手をあてる動作をホールディング(調子合わせ)といいます。

 

 伏臥位で、首と腰に手をあてるのが一般的かと思います。これには、脊髄神経を介して、体の広い部分に触圧刺激を伝え、これから始まる施術の準備をさせる意味があると思います。

 

 頚神経から頭部と上肢へ、腰神経から下肢へ刺激を伝えることができるので、施術の始まりの動作として、首と腰に手をあてることは、重要な意味があると思います。

 

 ツボの意識があれば、第7頚椎と第1胸椎の間の『大椎』やその斜め下にある『大杼』まで手があたるとよいと思います。

 

 背骨に直接触れるということは、ホールディング以外にあまりないので(指圧には脊髄神経刺激法などがあります)、少し時間をかけてみることや、手の位置を2,3ヶ所ずらしてみることもあります。

 

 施術者の精神統一や被術者の施術への準備というだけでなく、温かく、軽く触れていることで、脊髄神経を介しての体への効果を、もっと意識してよいと思います。

 

 球技では、妨害行為や反則を示すホールディングですが、マッサージなどの手技療法では、柔らかく、暖かい毛布で包みこんでいくイメージを施術者が作り上げるための時間であってほしいと思います。

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2006年6月 7日 (水)

ペパーミントのヘアトニック

 今日のアロマ指圧講座は『頭痛・疲れ目・不眠のツボ』がテーマでした。

 ペパーミントと精製水だけのヘアトニック(0.5%)で頭皮マッサージをしたところ、思いのほか好評でした。

 指で髪をくしけずる、頭皮を圧し上げるという簡単なことですが、今日、頭が痛くて休もうか迷ったという方が治ったようですので、あなどれません。

 目の周囲を中心に、頭部・顔面・頚部・前胸部の指圧と、『列缼』や『合谷』などのツボ刺激、それに頚のストレッチもしていますので、頭皮マッサージだけで痛みがとれたわけではないのですが、熱い日でもあり、気持ちが良くなったと言ってもらえてよかったです。

 『頭を一回り大きなものとしてとらえて、頭皮の上の空間まで圧してから指を離す』という頭頂部最後のこだわりの指圧は、みんな“何か”を感じてくれたようです。

 アロマや指圧を大好きになってほしいと思ってやっている講座なので、効果と感動をわかってもらえたら、言うことなしです。

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2006年6月 6日 (火)

神様に与えられた時間

 10代の女の子に施術をすると、大腿部や臀部をくすぐったがることがよくあります。

 そんな時、『神様に与えられた時間なんだ』と思います。施術の対象として触れる必要がないのです。他人の手を寄せ付けない、神聖な成長の時間にあることを感じます。

 成人後の女性は、ホルモンの関係から、十分な運動をしなければ、急に筋肉が衰えてくるように感じています。臀部や大腿部は、腰痛や冷え、むくみのポイントとして、指圧やマッサージを必要とし、施術をされることが気持ちよく感じられるようになります。

 成人を前に、受験や就職のストレスを経験し、一気に疲労が蓄積することも、指圧やマッサージを受け入れやすくするのでしょう。

 高校生になって電車通学になり、随分と強い体になっていく女の子がいます。重いカバンを持って電車に揺られることも、しなやかな背筋や丈夫な骨格をつくるのには大切な時間なんだと、つい先日の指圧で思いました。

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2006年6月 5日 (月)

温かい手

 冷たい世相に抵抗するには、温かい手が必要です。距離があれば、それを縮めるリーチも必要です。『温かい手を差し伸べる』ことで、悲しい出来事が起こらないようにと、願わずにはいられません。

 たぶん、愛することにはお手本が必要で、それは母に抱かれていた幼い頃の記憶であったり、病気のときに、おでこやおなかに感じた温かい手であると思います。

 昂ぶった心をなだめ、疲れきった体を癒す、温かい手が必要です。手を握る、体をさする、肉体の触れあいは、心の『ふれあい』に深まっていきます。

 どの命に対しても、その尊厳を顧みずに、支配者になってはいけないと思います。弱者や、混乱してしまった心と体には、温かい手が必要です。

 ただの手です。超能力もなく、薬もだすことはできません。でも、温かい手です。だから今日も、ひとつひとうのタッチに思いをこめて、この冷たい世相に抵抗しようと思います(あんな事件は知りたくなかった…)。

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2006年6月 4日 (日)

謙虚であること

 盗作騒動やインサイダー取引疑惑でニュースになる人たちへの非難の声が、煽られていく背景には、謙虚さの感じられない言動があると思います。

 映画にはリメイクがあり、音楽にはカヴァー曲があり、絵画には“模写”もあります。原作のオリジナリティを超えたように見えるのであれば、“模写”の域を突き抜けた作品として、評価されることもあるでしょう。

 名誉やステイタスが、“素の自分”に化粧をして、勘違いをさせていきます。良く見せているつもりの“MAKE UP”が、“MAKE DOWN”であると気づかない人もいます。

 己を知り、謙虚であることが必要です。煽られて憤りを感じさせられているようなニュースからも、学ぶことがあります。

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2006年6月 3日 (土)

ツボと内臓反射

 ツボの作用を生理学的に説明すると、「触圧刺激が自律神経に作用して、本人の意志と関係なく、体内の諸器官に様々な活動を起こさせる」ということになります。

 『本人の意志と関係なく』ということはとても重要で、触圧刺激をすれば、それが自分自身であっても、他人であっても、体に何らかの影響を及ぼすことができるということになります。

 私が指圧で施術をする場合、横臥→伏臥と施術をしてから仰臥にうつり、左下肢の施術を終えて、右大腿前側の指圧で、おなかの動きが活発になるケースが非常に多くみられます。

 大腿の前側は胃経の経絡です。この時には、眠っているか、ウトウトしている方がほとんどです。

 ツボについて、私が感じているのは、一点のポイントにこだわるよりも、ツボや経絡を意識しながら、全身をリラックスさせることで、体に反射を起こさせる回路が活性化するのではないかということです。

 そうであればツボ療法のハードルは下がり、『気持ちよく体に触れること』が、停滞した気・血・水の流れを活性化し、心身の健康を取り戻すことになります。

 マスコミで自信満々に語られる『爪もみ』も、合谷や足三里にこだわってツボ圧しをするのも、間違いだとは言えませんが、その情報にすがって、効果の得られないまま努力を続けている方がたくさんいるのではないかと、私は心配をしています。

 私の『アロマ指圧講座』の生徒さんでも、合谷の正しい圧し方(手首を握手の形に立てて、示指の延長線上を、小指の中指骨の方向に圧す)を知らなかった方がほとんどです。

 ツボ刺激による内臓反射は確かにあります。しかし、一点のツボ刺激により効果を上げるのはとても難しく、全身をリラックスさせることができれば、ツボ刺激による反射は、より効果的になります。

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2006年6月 2日 (金)

ゆとりを持たせる

 10日ほど前に指圧をした方が、また来てくださいました。

 『あの後、気持ちが良くなって、なんだか私だけでは申し訳なくて、久しぶりに家族にマッサージをしました』と言ってくださいました。

 C型肝炎と家庭内のストレスを抱え、黒い顔色の彼女の頬が、施術後にピンク色になっていたのを思い出しました。

 心身のゆとりがなければ、他人を思いやる心は生まれません。本来のやさしい自分を取り戻して、性善説を目の前で実証されたような思いです。

 共感してくださる方の感性に、こちらこそが感動をいただいています。

 『Now I know』の、「やっとわかりましたという訳に、震えるような気持ちを覚えたことがあります。

 「今までの未熟な私には理解できませんでしたが、たった今、やっとわかりました」そんな素直な感動を、たくさんしていきたいと思います。

 心身に『ゆとりを持たせる』ことができれば、それを土産に持ち帰っていただいて、ゆとりの輪は広がっていきます。

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2006年6月 1日 (木)

脳と糖

 指圧でもアロマでも、頭を使って施術をしているのがわかります。それは、糖分を体が欲するからです。

 脳のエネルギーは糖なので、施術とは気働きであることがわかります。

 手指を目にして、右脳で皮膚感覚をとらえ、左脳で知識や経験と照らし合わせて、適量刺激を作っていくのだと思います。

 タッチには、丁寧なタッチと攻撃的なタッチの2種類があると思います。もちろん、施術は丁寧なタッチであるべきです。

 一瞬のうちにそれを考えて、施術していくのは大変な気働きです。セラピストにとって、体調の管理はそれ以前の問題になってきます。

 よく、『体が疲れるでしょう?』と聞かれます。たぶん、雑巾だったら、とっくの昔にボロボロになっています。

 しかし、ウォーキングとストレッチを含めた毎日の健康管理で、翌朝にはなんとかリセットできます。

 それよりも、アスリートなみに、施術後の糖分と水分を上手に補給することが、施術の質を保つのには必要であると思います。

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