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2006年9月11日 (月)

個性的な筋肉

 毎日の仕事によって作られる特別な筋肉や、体の使い方の癖で発達したり、痛めてしまう筋肉があります。

 材木屋さんの肩甲骨の内縁に、ウズラの卵大の筋肉の塊を見つけたことがあります。長い材木を肩に担ぐのは髪をいじるのと同じく、肩関節の外旋が必要になります。毎日材木を担いで棘下筋が発達したのだと思います。右の棘下筋だけが発達していたので、右肩に材木を担ぎ続けてきた仕事の様子が想像できます。

 高くて狭い足場で建築の仕事をする人は、落ちないように爪先を外側に開いて踏ん張っているので、大腿筋膜張筋や前脛骨筋など、下肢の外側寄りの筋肉が硬くなったり、腰痛になったりします。

 ピアニストや外科医には猫背の人が多く、頚や肩がこり、腱鞘炎になる人もいます。

 筋肉には個性的な使い方があり、人生の道のりや仕事への集中を感じ、時々頭が下がる思いをします。

 これといって運動も、特別な体の使い方をする仕事もしていない人の筋肉も、個性を持っています。体質の遺伝もあり、一概には言えないのですが、先日相談を受けた前腕外側のグリグリは、腱への移行部ということで良いのか、脂肪の塊のようなものなのか、あまり経験したことのないタッチは、いつも判断に悩みます。

 意識をする、しないに関わらず、筋肉はその人の生活の様子が蓄積していきます。スガシカオさんの『Progress』の歌詞にある“ぼくが歩いてきた 日々と道のりを ほんとは“ジブン”っていうらしい…”というのは正にそのとおりだと思います。

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