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2006年9月23日 (土)

“右の肩こり”の施術例

 先日、「夕方になると右肩が痛くなるという方が指圧にいらっしゃいました。

 姿勢は右肩が下がり、頚は左から右に軽く側屈しています。痛みを訴える部位は肩甲挙筋のようですが、圧してひどく痛むということはありません。加齢により背中が丸くなってきたことと、骨盤の開きによる内臓下垂も見られます。

 頚の位置が常に肩より前にあるので、鎖骨周囲のつまりがあります。そして横臥から伏臥に移って右肩甲骨外縁の小円筋を圧すと、飛び上がるほどの痛みを訴えました。

 右の肩こりで、右僧帽筋の肩上部を圧して終わりにするだけではいけないということは、こんなことからもわかります。本人の感じている痛みは、神経を介して別の場所のものであることがよくあるのです。

 右の肩こりというと、まず肝臓の影響を疑います。このケースでは、右肝兪、肝の経絡である内転筋、そして右上腹部にわずかに触れる肝臓自体に硬さがありました。特に左内転筋の停止部と右手三里を圧すと激しい痛みを訴えました。手三里は大腸経の経絡ですが、頚の側屈による神経根症状を触診の段階から疑っていました。

 施術後、右肩の痛みはなくなり、体が大変軽くなったということでしたが、臍の周囲にも硬結があり、肝臓を含め内臓の病気も考えられますので、病院への受診を勧めました。

 姿勢のくせと、加齢による骨の脆弱さ、運動不足、体のメンテナンス不足が右の肩こりの原因ですが、実際には肩だけではなく、もっと多くの問題点が全身の施術によって浮かびあがったケースです。

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