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2007年4月 9日 (月)

魔法使いのおばあさん

 まだ子供だった頃、朝夕中型犬を3匹連れて散歩していて、よくすれ違うおばあさんに、「あんたはきっといい事がある、犬を大事にするから」と声をかけられたものです。

 よく知らない人に声をかけられるのは少し窮屈な思いもしたのですが、犬が好きなおばあさんなんだろうなと思っていました。

 そんなことはすっかり忘れていたのですが、たまたま犬を散歩していた道がどうなったか車で行ってみようと出かけたところ、いつもおばあさんとすれ違ったあたりで、“そのおばあさん”を見たのです。

 あの頃すでにおばあさんだったので、その時見た顔はしわくちゃで、魔女の風貌をしていました。そしてずっと忘れていたあの言葉が蘇えりました。『あんたはきっといい事がある…』

 車で通り過ぎてしまって、一瞬の出来事だったのですが、あの頃から感じたおばあさんの孤独の影は、一層深くなっていたように思いました。

 後で考えたのですが、あのおばあさんが生きているとすると相当な歳なので、実際は懐かしくあまり変わっていなかった景色が浮かび上がらせた幻だったのかもしれません。

 森の中に住み、周りと交流をたって異文化に生きるジプシーのような人たちを、昔ヨーロッパでは魔女と呼んだのでしょう。自然の中で五感、六感まで研ぎ澄まされた人たちは、人を見抜く力や、アロマテラピーや錬金術など、独特の技術を生み出したのだと思います

 あれから何年もたって、すでにいい事があったのか、これからいい事があるのかわかりませんが、あのおばあさんの言葉は、ずっと心のどこかで励まし続けてくれていた『魔法の言葉』であったと気づきました。

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