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2007年4月15日 (日)

左の腰痛が右の腰痛になる

 3年前に左腰部をギックリ腰で痛めて、今回は右の腰痛がなかなか治らないという30代の女性が指圧にいらっしゃいました。鍼の治療を受けたのだそうですが、効果は感じられなかったようです。

 まず口角炎に目がいきました。口角炎は頻繁に出現し、便秘気味だそうです。冷えの自覚はなく、実際に手足は温かいので、色白で水太りタイプではありますが、実証と診ていいと思います。

 パソコンの仕事をしているそうで、脊柱は左に側弯しています。猫背はそれほどひどいものではなく、前頚部の硬さもありません。

 立位で足を肩幅に開いての前屈は膝まで指先が届きません。後屈、側屈、回旋に問題はありません。仰臥位下肢伸展挙上テスト(SLR)は左右ともに痛みがありません。椎間板ヘルニアの可能性はあまりなさそうです。

 横臥位で触れていくと、下半身にむくみがあります。ほとんど運動をしていないそうです。伏臥位でヘッドポジションから左骨盤際の脊柱起立筋を圧しこんだ時に痛みがありましたが、通常の指圧では痛みがありません。

 「指圧ってツボを圧していくのではないのですか?」と聞かれます。予想していた指圧は、“痛い所を圧されて我慢して受けるもの”のようです。「ツボを圧していないわけではないのですよ」と答えます。

 指圧の考え方はそれぞれですが、私は施術の流れの中で浮かびあがってきたポイントや残ってしまった硬さをツボとして意識する以外は、体を気持ちよく伸ばしていくというタッチをしているだけです。

 伏臥位で下肢伸展後方挙上のストレッチをしても痛みはありません。大腰筋もひどく悪くはなさそうです。股関節の回旋や骨盤の調整をしても問題はみつかりません。やはり脊柱の左側弯のために第5腰椎と仙骨のあたりに問題がありそうです。

 最後の腹部の指圧で左下腹部に痛みがありました。内臓の下垂が腸を圧迫して便秘気味の下腹部に痛みを感じるようです。口角炎ができやすく便秘気味であるということと第4・第5腰椎間の“大腸兪”付近の痛みがここで結びついてきました。

 右に感じていた腰の痛みは左をかばうための腰の疲労だと思います。やはり痛みの本当の原因は左腰にあるのではないかと思います。

 ただし、下腹部の痛がり方が手掌圧でも感じるような強いものだったので、子宮や卵巣を含め内臓の病気で腰痛が起きているという疑いはあります。痛みが強くなったり、不正出血があるようなら専門医への受診も考えたほうがいいとお話ししました。

 脊柱の側弯解消のストレッチやいくつかの腰痛と肩こり対策のストレッチを覚えていただいて、施術を終えました。前屈は床まであと少しという所までできるようになりました。しかし「前は床まで着いた」のだそうです。

 「あまり無理に伸ばさないように、痛みの出る手前まで」と言って少し悔しい気がしたのは、まだ欲がある、達観はできていない、すっかりよくなっていたらもっと満足しただろうなということです。

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