温泉で膝のリハビリをするお年寄り
温泉の脱衣所で、椅子に座ってサポーターをつけた左膝の曲げ伸ばしをする高齢の男性を見ました。
温泉の中ではサポーターなしでリハビリ運動をしていたのでしょう。膝の痛みがとれるようにと、真面目に几帳面に、毎日リハビリを続けている方だと思います。
しかし、背中が大きく曲がっていて(胸椎の後弯)、右大腿、右下腿がひどくむくんでいます。左膝の運動だけを一所懸命に続けていて、他の部分のストレッチやエクササイズなど頭の中にはないのでしょう。
保険診療では患部の治療をするので、全体のバランスまではなかなかアドバイスをしてもらえないことがほとんどだと思います。『背中を伸ばして、右下肢のむくみをとれば、左膝はもう少し動かしやすくなるだろうになぁ…』と思います。こちらは裸なので、いきなり指圧を始めるわけにもいきません。
膝痛の場合は大腿四頭筋を鍛えることで伸ばしやすくなるということはあります。ただしそれだけでは運動の巧緻性や容易さを獲得することはできません。
拮抗筋や協力筋、反体側の下肢や上半身を、鍛えたり、ゆるめたりすることが、患部の負担を軽減することになります。
例えばバストアップも、胸の前で合掌して大胸筋を鍛えるだけでなく、背筋をゆるめて猫背の矯正もすると、より効果的です。
温泉で温まって、血液の循環を良くしてからリハビリ運動をすると効果があります。『そうだけど、しかし…』と、反対側の下肢のむくみと背中の曲がりをセラピストの目がズームアップして見ていました。
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