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2007年4月20日 (金)

肩甲下筋のこり

 肩甲骨の内側にあって上腕骨小結節に停止する肩甲下筋は肩関節を内旋させます。

 立位で“きおつけ”の姿勢から母指を大腿から離さずに手の甲を大腿につけるのが内旋です。

 肩こりで猫背の女性がお葬式に行ってから、腕をおなかの上に乗せて寝る姿勢をとると痛みが出るようになりました。この姿勢は肩関節の内転内旋を伴います。

 元々前に詰まる肩こりがある方なので、胸郭出口症候群という見方をしてきました。頚の前屈によって、胸鎖乳突筋や斜角筋群のこりはあるのですが、いつもの大胸筋や鎖骨下筋の硬さがありません。それより下の第3肋骨第4肋骨間に硬結ができています。

 肩上部僧帽筋よりも、背部に向かった第7頚椎両側に硬さがあります。葬儀に参列して頭を下げていたので肩上部のラインが後ろにずれています。

 そうなると腕を内旋する主動筋は大胸筋ではなく、それより後ろにある肩甲下筋であると考えられます。

 仰臥位で腋窩から肩甲骨に向かって母指圧をすると凄く痛がります。むくみもあり、脇から内部の脂肪がはみ出してきています。顔だけでなく全身が一回り膨らんだように見えたむくみの原因は、このあたりの循環の悪さにあるようです。

 施術後、即効で体が一回り小さくなるということはありませんでした。在宅介護のストレスだけでなく、突然のお葬式まであると、人間の体は想像以上に消耗するものです。そして人間には消耗して痩せるタイプと太るタイプがあり、この方は後者です。

 全身の硬くなったネジに油をさして、締め直してはあります。あとは呼吸と姿勢の意識が、全身の血液循環を正常化していきます。今朝になって、少しずつ楽になっていると感じていただけていれば、質の良い施術ができたということです。

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