「ギックリ腰を温めている」という電話
お得意様から紹介されたという、声の様子からは50代の女性から電話がありました。「ギックリ腰になったので指圧をしてもらえないか」ということです。
「動くと痛いようならまずは安静にして、指圧は3日くらいたってからのほうがいいです」とお話しします。続けて「冷やしたほうがいいと思います」と言うと、「生姜入りの温湿布で温めている」とのことです。
「温めると傷が拡がって悪くなるかもしれません」と言うと、「さっきよりも良くなったと言っている」のだそうです。
ここまで電話の御本人がギックリ腰だと考えてイメージしてきたものを一瞬でイレースします。
初めて施術する人の症状は、実際に会って、お話しを聞いて、体全体に触れてみなければわからない事が多いものです。
痛みの表現も個人差があって、物凄く痛いのか、動かなければ痛くないのか、重たい痛みか、神経の痛みか、与えられた材料から想像するしかありません。
「温めて良くなる」とすれば、ひどい傷があって熱を持っていることはなさそうです。「若い方ですか?」と聞くと、どうやらそのようです。男性か女性か、お子さんなのか、一体誰なのか、情報はそれ以上いただけませんでした。
緊急性はないと判断して間違いないようです。場合によっては往診してその他の病気の可能性があれば病院に行くように促すべきですし、ギックリ腰でも苦しくてどうしようもなければ、誘導的に痛みを緩和する施術をする意義があります。
そのお宅では“生姜入りの温湿布”が何かにつけて活躍しているような気がします。「紹介してもらうほど大した事はないヤツだ」と思われたかもしれません。
「一般的には急性の炎症は冷やすので、もし痛みが強くなるようなら冷やすか冷湿布にしてください」と言って電話を終えました。
“生姜入りの温湿布”で治すというイメージは、かつて金田正一投手が決して肩を冷やさないようにしたという事とダブります。体力があり、筋力の強い人でなければ悪くすることもありそうです。
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