納得できるような説明をする努力
4ヶ月ぶりに指圧を受けた女性がとても痛がりました。「前はこんなに痛くなかった」と言います。筋肉の頑固なこりが神経を過敏にしているのです。
頑固な筋肉の緊張をゆるめるために硬結を圧す“治療的な手技”の選択は、この時点でやめることにしました。
ある程度一回の施術でこりをゆるめようとすると、痛みのポイントをはずした誘導的な手技だけでは足りないと感じることがあります。
しかし、クライアントの希望が眠れるような施術であれば、タッチの方法を考え直す必要があります。80%こりが緩和するところが40%になってもです。
「痛みが強ければ風にあたっても痛い」とよく言うのですが、クライアントの納得する“落としどころ”を探しながら施術を変えていかなければ、説明を理解はできても、本当の納得は得られないと感じています。
少しはゆるんでもすぐにこってしまうような場合には、原疾患がどこかにあって、そのポイントを捉えていないこともあります。
昨日は60代の男性と“とても痛がった”女性について、坐骨神経痛のポイントをしっかりと捉えた施術と、あえてポイントをはずして相対的な緩和を狙った施術をしました。
どちらも長く付き合っていく症状なのですが、どちらが納得し、どちらのほうが効果があったかはわかりません。
自分としては形にとらわれず、どちらにも納得できるような説明と施術をしたつもりです。
つまり自分の中には形の良い施術をしたいという願望があります。しかし時々自分が当たり前だと思っている事が、伝わっていないとわかることがあります。
また言葉を選んで、タッチを変えて、施術後に文献などを調べることになります。“いい気になるなよ”といつも誰かに言われているかのようです。
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