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2007年6月13日 (水)

妊娠の脈

 東洋医学では妊娠すると『玉を転がしたような』と表現される“滑脈”になるとされています。触れた感覚は『元気で、勢いがあり、はっきりとした』脈です。

 血液を胎児に送るために、生理的に体をむくませて体液の総量を確保し、血圧を上げて血液循環を潤沢にしているのだと思います。

 妊娠初期の方に指圧をしたところ、手首の橈骨動脈だけでなく、肩上部や足首でも『玉を転がしたような、元気な』脈がとれました。そして手首尺側の“神門”でも脈を感じました。

 「妊娠中の方はご遠慮ください」と掲げたマッサージ関連のお店をよく見かけますが、薬を使いにくい妊婦さんこそ、腰痛や頭痛、食欲不振や不眠、足がつるなどといった症状に、軽いマッサージが適応です。

 気持ちのいい刺激のマッサージができなければ論外ですし、妊婦さんとおなかの赤ちゃんに負担のない体位での施術ができなかったり、マッサージでさえないようなものならば、そもそもヒトサマの体に触れてはいけません。

 体力の弱った人や体の辛い人に触れる気持ちと技術に揺らぎがなければ、どんな状態の人でも施術の対象となるものです。

 滑脈に触れて、それが滑脈であると認識することもセラピストにとっては財産になります。クレームを恐れて『妊婦さんお断り』にしているお店が多いのは、残念なことです。レベルがわかってしまいます。

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