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2007年6月20日 (水)

項窩と手三里

 一週間前から頭痛が続いている30代の女性、お得意様です。

 老人病院で40人の入浴介護をしてから、指圧を受けにいらっしゃいました。昨日この付近では、光化学スモッグ注意報が発令されていました。

 両腕はパンパンです。左大殿筋と右中殿筋がこっているので、「左足を後ろに引いて、右足を外側に開いていなかったか?」と尋ねたところ、その通り、それが入浴介護の時の姿勢だったそうです。

 頚から腰まで背柱は丸くなっています。最近寝ていて右足をつったことがあったそうです。両下肢には、こりもむくみもあります。

 背筋は皮膚まで硬さを感じます。横臥位、伏臥位と指圧が終わったところで、トイレに行かれました。血行が促進されて、むくみが尿に変わったようです。

 仰臥位ではすぐに寝てしまったので、右手三里に強いこりを見つけましたが、軽い指圧だけにしておきました。

 ストレッチをしてから仕上げに座位で頚から背中を指圧すると、項窩中央の“瘂門(あもん)”に激しい痛みが残っています。これは意外です。かなりゆるんでいると思っていました。

 そこで残しておいた右“手三里”を、しっかりと重ね母指で肘を伸展させるように指圧します。始めは跳び上がるほど痛がりましたが、橈骨神経を通して頚から項窩を刺激するため、圧を調整しながら繰り返し押圧します。

 やがて手三里のこりと痛みが消えたところで、“瘂門”を突き上げ気味に圧迫しても痛みはなくなりました。

 右手三里のこりは『ニンテンドーDS』のやりすぎもあります。顔がゲームで下を向いて、後頚部や“瘂門”の痛みと、このところの頭痛になったということも考えられます。

 40人の入浴介護というのも過酷すぎる労働だと可哀想に思いましたが、「この後『パイレーツ・オブ・カリビアン』を見る約束がある」の言葉に、そんな元気があるなら、ま、いいかと思いました。

 ふうふう言いながらやってきたのに、ここで頭痛が治ることが折り込み済みの予定があることには驚かされました。こういう人たちの期待に応えるだけのレベルは保ちたいと、こんなことからも思います。

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