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2007年6月19日 (火)

胃炎の肩こり

 結婚をして引っ越してからも、近所のクイックマッサージでは体に合わないと言って、電車に乗って来てくれる女性がいます。

 主訴は肩こりで、左は側頚部から肩上部と肩甲下部右は肩上部がこっています。

 橈骨動脈の拍動が左右とも弱いので、頚・肩・腋窩のあたりで血管が圧迫されていると考えられます。

 資格試験のため勉強をしているそうで、肩こりは姿勢の影響が考えられます。現在は仕事をやめているそうで、仕事をしていた時ほど腰に硬さはありません。

 全身指圧の最後に、胃の強い動悸に触れました。胃下垂気味で骨盤周囲は少し太めです。何度も胃炎を繰り返しています。施術を通しておなかが鳴るということがありませんでした。胃腸が健康ではないというしるしです。

 施術後、舌を診せてもらうと黄色がかった白苔が覆っています。激しい症状とは思えませんが、胃炎の証と言えます。病院で胃薬をもらっていたそうですが、治療を途中で止めてしまったのだそうです。

 このケースでは、姿勢だけでなく胃炎の反射としての肩こりも考えなければいけません。退職や主婦業といった環境の変化や、資格試験の勉強がストレスになっていることもあると思います。

 肩こりが緩和されたことで胃炎も快方に向かうはずです。このような肩こりでは、体の前面を通る胃経の指圧、特に腹部と下肢前側の指圧が有効です。

 クイックマッサージの肩だけの施術では、体に合わないと感じるのも頷けます。

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