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2007年7月31日 (火)

当選後にわかる政治家の適性

 “マイクを握ってオウディエンスの前で熱く語り、時には叫び、涙まで流す”、選挙はロックコンサートのようです。

 呆けたような顔で画面に映ったある当選者は、燃え尽き症候群のように見えました。政治家に向いていないと思います。

 コンサートツアーのような選挙なら、お金を使います。金銭感覚が一桁以上、常識からかけ離れてしまうことでしょう。ロックスターのように祭り上げられてしまえば、勘違いもします

 選挙が政治家の最大の関心事になってしまっては、政治に力を出し切れません。タフでない人は適性がないと思います。

 そしてあのコンサートツアーのような選挙スタイルは禁止したほうがいいと思います。

 指圧をしていても、ああいう高揚感はよくわかります。何か自分が凄いように感じて興奮してくることもあります。

 見苦しいほど興奮してはいけないなと思いました。その後にテンションが急激に下がってしまうようならなおのこといけません。

 自分がどれほど達成感があったかなんて、知らない人から見ればどうでもいいことです。程好いテンションで良い仕事が続けられなければ単なる一夜のお祭り騒ぎに終わってしまいます。今度の選挙では考えさせられました。

 

 

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2007年7月30日 (月)

「うつにミルラ+ヒマシ油は?」と聞かれて

 「うつにミルラとヒマシ油がいいと本で読んだのだがどうか?」と電話で尋ねられました。

 マッサージのキャリアオイルにヒマシ油(カスター油)を使うと書いてありそうなのは、アーユルヴェーダの本(あるいは記事)ではないかと思います。

 私ならこの組み合わせの第一選択は、皮膚の傷の修復です。

 ミルラの成分にはセスキテルペン類とアルコール類がそれぞれ約4割含まれているので、殺菌作用と鎮静作用に優れていると考えられます。

 しかし、初心者には値段が高く、使いづらいのではないかという気がします。

 生活の木でミルラは10ml・5880円します。3mlはありません(高い精油ほど小さいサイズの用意があると嬉しいのですが)。

 ヒマシ油は下剤としても使われますが、マッサージではやはり皮膚の修復という効果が主です。

 精油を選ぶ時は香りをじかに嗅いで、イメージを得てから買ったほうがいいと思います。

 買って用意しておいてくれというようなことだったのですが、サンダルウッドやパチュリで代用してはどうかとお話ししました。

 サンダルウッドは鎮静作用が強いため抑うつ状態では避けるとしてある事が多いのですが、0.5%の濃度で使ったり、柑橘系の精油とブレンドしたりすれば『過去からの解放』という素晴らしい効果をあきらめずにすむと思います。

 成分の構成比がミルラに近い精油としてはパチュリがあります。3mlを買えばサンダルウッドは1260円、パチュリは630円です。

 アロマテラピーは感覚の世界なので、自分の嗅覚とそこから得たイメージをどこまで膨らませられるかが大切です。

 本や雑誌に書かれたことを鵜呑みにせず、自分のセンサーでチェックしてから判断してほしいと思います。

 ここへ次に来た時には、ミルラを試してもらいましょう。カスター(ヒマシ油)を使おうと思ったことはなかったので、それまでに用意しておくことにします。

 

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2007年7月29日 (日)

感じたことを口に出しておく

 「日焼けしましたねぇ」、昨日指圧をした男性が入ってきた時に感じた第一印象です。

 『おはようございます』と言って入ってきたその声はとてもしっかりとしていました。体重のバランスも左右の足に均等にかかっています。

 “日焼けした”“元気な声”“体のバランスがいい”、このように感じたことを言葉で伝えておきます。

 クライアントにはセラピストが『すでにしっかりと見ている』ことがわかります。

 いつものゴルフ焼けとは違う感じがしたので、「圏央道が八王子に繋がったので山梨が近くなりましたね」と話を振ってみます。

 すると「昨日は軽井沢から諏訪へ回って中央高速で帰ってきたんです」というお話しになります。偶然ですが、そんな感じかなという予想が当たりました。

 「それは運転していても日焼けするでしょう。昨日は暑かったから…」と言って椅子に座った大腿後側に触れます。

 長時間の座位姿勢では大腿後側、特にオートマチック車では右が硬くなります。

 このあたりの流れはいつものことなので、観察と勘と解剖学的な理論で、反射的にしゃべっています。

 ニュースや天気を気にしていることも大切で、積み重ねていくうちに『どうしてそんなことまでわかるのか?』と言われるレベルまでいけると思います。

 信頼感と神秘性にも似た感覚を持っていただくことで、施術の効果が一層増していきます。

 「今日は調子良さそうですね」と言って、「先生のおかげです」と返ってきても、そのへんは心から謙遜しておきましょう。

 声が元気なら、疲れはあっても元気なのです。施術後、満足そうに帰っていかれました。

 感じたことを口に出しておくと、何でもしゃべっていい空気が生まれます。施術の主導者がそうでなければ、“忌憚なく”とか“フランクに”などという会話はできません。

 感じても言わないほうがいいと思ったことは、当然しまってあります。

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2007年7月28日 (土)

主訴を明らかにする

 「肩がこっていて、昨日吐いた。腰も痛い…」という方が久しぶりに指圧にいらっしゃいました。

 電話で聞いていた内容からは、肩こりが主訴で偏頭痛で吐いたというように受け取っていました。

 体は以前から太目だったのですが、非常にむくんでいます。肩周りから上腕と背中のむくみは特にひどい状態で、全身では数リットルの不要な水が絞れると思います。

 下肢もむくんでいますが、右に体重をかけているので、右下肢の筋肉は硬さもあります。

 仰臥位、下肢伸展挙上テストでは右に坐骨神経痛が疑われます。

 横臥位で左前頚部から指圧を始め、臀部、梨状筋には圧痛があります。向きを変えて、右の梨状筋はさらに強い圧痛があります。

 伏臥位の肩から背部の指圧では、大柄でむくみが溜まりすぎているため、筋肉を探すまでが一苦労です。皮膚と水分を押し上げてから筋肉への垂直圧を目指します。

 水太りタイプでむくみが溜まりすぎているので、押圧した手応えが得にくいという感じがあります。

 仰臥位では眠っていたので、効果のある施術ではあったと思います。

 最後にストレッチをすると、右腰椎下部に痛みが残りました。「少しは楽になりましたか?」と聞くと「よくわからない」という答えが返ってきました。

 このケースでは、“肩こり+偏頭痛=嘔吐”という予想をしていたのですが、結局最後に残ったのは右腰痛(坐骨神経痛)です。

 原因は水の停滞と右に体重をかける姿勢です。右に体重をかければ体側のこりを招くため、片側に頭痛が起こりやすくなり、水の停滞のある偏頭痛は吐き気を伴います。

 体格は大きくても、湿症で虚証と診て、本人が“よくわからない”ままでも、それ以上の刺激をすると、体が受け入れきれないので今回はこれでよしとします。

 問題は水の停滞です。塩分を控え、カリウムの多い食事を摂ることができれば、数キロの体重は確実に落とせるはずです。

 そのお話しはしましたが、“しっかりと味のついた食生活を見直せるか”、それは難しそうだなと感じる表情をしながら帰っていきました。

 普通なら、腰痛の施術としても肩こりの施術としても十分なことは出来ております。

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2007年7月27日 (金)

指の力で圧さないための練習例

 指の力で圧すと痛い刺激やねじれた刺激になりがちなので、体重移動を指に伝える感覚の練習として、次のような方法があります。

 テーブルに右肘を付いて曲げ、手関節をやや背屈して指を伸ばし、指紋部を頬骨に密着させます。

 右手の薬指、中指の指紋部が頬骨に密着し、示指が頬骨下部を突き上げるように当たると安定すると思います。

 しっかりとした圧を得るためには、この三指の間隔を開けないようにします。小指と母指は開いて、浮いていてかまいません。

 この状態から、肩から上肢の力を抜いて、正面を向いていた顔をゆっくりと右に向けていきます。

 三指の指紋部の密着がしっかりとしていれば、頚の右回旋により頬骨との対立圧が生じます。

 このように、上肢を固定して指紋部の密着により体重の移動で圧刺激をするのが指圧です。

 利用する体重は自分の体重だけでなく、被術者の体重の場合もあります。

 仰臥位のアロマトリートメントで、肩から肩甲間部に指を入れて、被術者の体重を利用して突き上げるようにする圧刺激は、指圧の刺激に似ています。

 指を頬骨にあてながらゆっくりと、とてもゆっくりと顔を向けていく時の“気持ちがいい感覚”、こういう小技の積み重ねが、全身の施術に生きてきます。

 3秒で横を向いた時と、10秒以上かけて横を向いていく時の感覚、どちらにも気持ちがいい驚きがあれば、素晴らしいタッチができるはずです。

 自分がいい体勢を作ってからする刺激は、“思った以上に強くなりやすいということも、心得ておきたいものです。

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2007年7月26日 (木)

生活の木30周年記念イベント

 生活の木『ハーバルライフ30周年記念イベント』の招待状をいただきました。

 8月2日“ハーブの日”に、明治神宮参集殿で開催されます。

 生活の木の扱う精油も、この5年くらいの間に急に種類が増えました。

 六本木ヒルズ等への出店により店舗の数も増え、扱う関連商品の数も、アロマテラピーの浸透とともに増えてきました。

 そういった意味では、生活の木がアロマテラピーの大衆化に果たした役割はとても大きなものであったと思います。

 これからはハーブや精油の具体的な効能が一目瞭然であるような販売方法というのも考えていくといいと思います。

 キッチンスタジオやハンドトリートメント付きの実演販売、ミニカルチャー講座などもあると楽しいでしょう。

 是非実現していただきたいのは、生活の木の講座でアロマセラピストの資格をとった方たちが働けるトリートメントサロンの展開です。

 現在は原宿や飯能にあるスリランカ式のアーユルヴェーダのサロンだけなので、生活の木の講座でアロマセラピストの資格をとっても生活の木でアロマセラピストとして活躍できる方は、わずかしかいません。

 こういうことを普段お会いしない上層部の方と懇親会でお話ししてくるといいのですが、残念ながら当日は予約があり欠席します。

 欠席のハガキを出した後で、『凄く欲しいような記念品が出たら残念!』と思いましたが、買えるものならお金を出して買うことにします。

 生活の木ハーバルライフ30周年記念おめでとうございます。万障繰り合わせて出席する大人の対応ができるとよかったのですが、その時間は精油を香らせながら肩こりのおばあちゃんに指圧をしているほうが、私らしいかと思います。

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2007年7月25日 (水)

続・フィトンチッド

 今日、長岡で入院している方のお母様に往診で指圧をして、フィトンチッドの精油をお見舞いに預けてきました。結局ヒノキとパインを選びました。

 ヒノキに含まれるヒノキチオールとパインに含まれるボルネオールが代表的なフィトンチッドではないかと思います。

 鎮静作用に優れ安眠効果のあるヒノキと、やや刺激性があり鎮咳・解熱・肩こりにも効くパインというタイプの違う二つの精油なら、どんな香りが自分に合うか見当がつきやすいでしょう。

 精油が病室の空気を変えて、お役にたつなら嬉しいことです。アロマテラピーが支えになるなら、微力ですが新潟と向き合っていようと思います。

 今日往診して何故フィトンチッドが必要かわかりました。そのお宅はとても心地の良い木の香りがしました。フィトンチッドは生まれながらに包まれていた香りなのだと思いました。

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2007年7月24日 (火)

フィトンチッド

 新潟中越地震のあった長岡の病院に入院している何度か指圧をしたことのある方が、『フィトンチッドのアロマオイルを欲しがっているが何がいいか?』という相談を受けました。

 フィトンチッドとは“Phyto(植物が)+cide(殺す)”という造語なのだそうです。最近では森林浴の効果の源として認識されています。

 リフレッシュ・消臭・抗菌防虫と、大きく分けると三つの効果が期待できます。

 入院中の病気からして、リフレッシュ効果による自律神経の調整に注目したのだと思います。

 森林を思わせるウッディな香りの精油は、森林の多い地域で生活する人は、あまり必要としない(好まない)という感覚を、今までの経験から受けています。

 長岡で入院している病院から、山が遠いのかもしれません。入院中の地震は大きなショックだったと思います。

 山を近くに見て暮らす私自身、森林系の香りをあまり必要と感じたことがなかったので、この際勉強のために、持っていなかった和のウッディな精油をいくつか、生活の木から取り寄せることにしました。

 新しく用意したヒノキがいいのか、パイン(松)かスギかモミか、それとも使い慣れたシダーウッド、サイプレス、ジュニパー、サンダルウッドがいいか、指圧した時の顔と体と雰囲気を思い出しながら、どのフィトンチッドが合いそうか今日一日考えることにします。

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2007年7月23日 (月)

生活不活発病って?

 昨日突然新聞やテレビから、“生活不活発病”という言葉が飛び込んできました。 

 新潟中越地震で避難されている高齢者は、生活不活発病になるおそれがあるというのです。

 調べてみると、『廃用症候群』のことでした。

 使わないでいると体の機能が衰えてくるという事を指すなら、『廃用症候群』のままでいいと思います。

 被災して不自由な避難生活をしている中、生活が不活発なのは当たり前です。

 また、差別用語として、更年期症状や原因不明の病気で苦しんでいる方に使われたり、運動の苦手な子供のいじめに使われるのではないかと気になりました。

 高齢者の方も一般の庶民も、難しい言葉ではわからないだろうという、そんな馬鹿にされたような言い換えは必要ないと思います。

 リハビリテーションでも廃用症候群と教わります。『生活不活発病』という言葉には、不適切なニュアンスを感じました。

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2007年7月22日 (日)

パソコンの仕事で頚の後屈ができなくなった

 40代の女性、2日間パソコンの仕事をし過ぎて、頚の後屈ができなくなったということで、指圧にいらっしゃいました。

 第7頚椎の両側から肩甲骨上縁が硬く緊張しています。長時間の頚の前屈姿勢が負担になったと考えられます。

 キーボード操作では肩関節内転内旋の姿勢をとります。鎖骨周辺につまった感じがあり、“雲門”“中府”には強い圧痛があります。また右前腕内側の円回内筋には強烈な圧痛がありました。

 パソコンのディスプレイの位置が低いと、上から覗き込むようになって、肩の頂上が背中側に移動します。

 また、キーボードを打つ時に手首は回内します。

 背部の指圧では、頚の付け根から胸椎上部が極端に盛り上がっています(=後弯)。寝違えのように捻挫をしているかもしれないので、弱い圧で軽い刺激を繰り返していきます。

 実はこの女性には、5日前に全身の指圧をしています。ウエストから下肢にかけてのむくみはありません。前回よりもほっそりとしています。

 右側に体重をかけていたとみえて、右第5腰椎付近を仙骨に向かって押し込むと気持ちのいい圧痛があるということです。下半身は硬結をとらえることもなく、通常の指圧で終えることができました。

 右円回内筋の支配神経は頚神経の延長であるので、ここの圧痛が緩和されれば頚にまで刺激が到達し、可動域の改善にもつながります。

 寝違えに近い状態であれば頚の周囲を刺激するより、遠隔操作のほうが安全であると考えて円回内筋をゆるめていきます。

 始めは呻くほどの痛みがありましたが、徐々に痛みはとれていきました。痛みのない施術をすることが信条なのですが、早急に症状をとりたい場合には、いわゆる“ツボ指圧”的なこともしています。

 後で聞くと、パソコンの仕事中疲れてくると、腕を伸ばす動作をしていたそうです。

 「いいところに気づきましたね」、ここは誉めておくところです。内転内旋屈曲のストレッチは、手っ取り早くは伸展です。

 無意識のうちにする伸びの運動は、理にかなったストレッチです。

 仰臥位、頭部の指圧の後、背中に両手を入れて、肩甲間部から頚椎の両側まで指でクライアントの体重を利用して押し上げながら、伸ばしていきます。

 施術後、頚の後屈ができるようになり、背中のカーブを矯正することができました。

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2007年7月21日 (土)

湿気で熱がこもる

 梅雨の最中、雨の日は運動不足になりがちで温度が低くて湿度が高いとあまり汗もかかなくなり、体の中で水の停滞が起こります。

 喉に慢性の炎症がある60代の女性、食欲がありません。肩上部と鎖骨上に圧痛点があり、時々右肋間に痛みが走ります。

 喉の炎症と、雨でずっとアルバムの整理をしていたという同じ姿勢によるこりが痛みの原因のようです。

 伏臥位で背部から下肢の指圧を終えて仰臥位に移ると、「体が熱いので、タオルケットをはずしてほしい」と訴えます。

 むくみが改善され、血液の循環に勢いが出てきたので、体にこもっていた熱が発散され始めたのです。

 室温は25℃を示していたにもかかわらず、指圧によって衰えていた新陳代謝が活発になり、体は熱さを感じていました。

 慢性の炎症性疾患を持つ高齢者ではこのようなことが起こりやすいと考えておくとよいでしょう。

 全身の施術後には体温もやや下がって、「何か食べたくなった」と、とても元気になって帰っていかれました。

 このような水の停滞によって熱がこもってしまう状態は、熱中症に似ています。

 全身性の指圧やマッサージは、他動的な全身運動の効果とリラックス効果があるので、梅雨時の新陳代謝の停滞や食欲不振を改善します。

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2007年7月20日 (金)

吹き出物と腸内環境

 事務所費の問題を追及されて、ストレスで痩せてきたなと思っていた大臣の、顔の絆創膏はカミソリ負けなのだそうです。

 テレビでその顔をよく見ると、吹き出物が顔中に点々と散らばっています。

 本人にとっては『大した事ではない』のだそうですが、大した事か、大した事でないかは、当人の判断と世間の判断とでは異なるものです。

 今日になって『大人気ない対応だった』と反省のコメントをしているようですが、大人は顔に責任を持たなくてはいけません。公人となれば格別です。

 肌が弱ければ電気のカミソリを使うか、毎朝床屋さんにでも剃ってもらうといいのです。

 吹き出物の原因の多くは宿便です。宿便があると悪玉菌が増えて腸内環境が悪化します。ストレスにより胃腸の働きが衰えて痩せるということもあります。

 血液によって運ばれた悪玉菌が、顔の吹き出物を作ります。

 ストレスに耐え切れないのであれば辞めたほうがいい、顔に責任の持てない大人が大臣だというのはどうかと思います。

 少なくとも、今回の新潟の地震の、農作物への影響を調査するというようなコメントが、顔の絆創膏のことを差し置いて、テレビで真っ先に取り上げられないのはおかしなことです。

 この国の食に関する大臣が、健全でない顔であったり、健康な食生活を送っていそうにないと勘ぐりたくなるような人であってはいけないと思います。

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2007年7月19日 (木)

顎関節症とストレス

 顎関節症は、眠っている時の歯ぎしりや歯の喰いしばりによって起こり、それは日中のストレスが原因となっているのだそうです。

 顎関節症には、顎関節周囲の咬筋などの筋肉をゆるめる手技をしますが、ストレスが原因であるならば、やはり全身をリラックスさせなければ効果が期待できません。

 人間関係で肩に力が入る、気にいらないことを言われて奥歯を噛み締めて我慢する、それが日常化すると、眠っていても潜在意識がその場面を再現して歯ぎしりをしてしまうのかもしれません。

 ストレスという圧力に頭を押さえつけられた状態の人には、体全体を優しく擦って自己の存在を肯定する時間を作ることが最良のセラピーになると思います。

 『顎関節症=顎の周囲ではない』という考え方が、ホリスティックな施術です。

 『ストレスの原因は取り除けないけれども、シェルターはある』と思っていただくことが、顎関節症を治すことにも大切だと思います。

 少しストレスの重荷を発散できた人と、ストレスを重ね続ける人とでは大きな違いがあります。

 シェルターだと思っていただける人と過ごす施術の時間は、自分にとってもシェルターになります。

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2007年7月18日 (水)

梅雨冷え

 台風前の蒸し暑さから、今朝は寒ささえ感じます。サンダル履きの素足の女性は、足の冷えを感じていると思います。

 冷えを感じていればまだいいのですが、それに気づかないか、気づいても何の保温もしないでいると、疲れやだるさ、肩こり、腰痛がひどくなります。

 ここのところ気温の変動が大きいので、規則正しい生活ができていないと自律神経へのダメージはかなりのものと思われます。気温に適応しようとする体温調節機能が狂ってしまうのです。

 今日、素足にサンダルを選択した女性の中にはかなりの“隠れ腰痛”がいることと思います。特に10代の女性には、冷えからくる腰痛の自覚がない人が多いように思います。

 先日腰痛を訴えた10代の女性は、その日もここ数日も素足にサンダル履きで、足の冷えがはっきりとわかりました。

 TPOを考えると雨に汚れた素足を曝すのは、決してオシャレではないと思います。“オシャレは我慢”と信じているなら、わかる時が来るまで続けることになるのかもしれません。

 しかし、その時には重症の腰痛に移行していることがあります。

 体を温かく守ることができて、健康というかけがえのないものを手に入れることができるのです。

 若さという経験不足が、痛みを持って知る代償としては、いささか厳し過ぎる病状を診ることもあります。

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2007年7月17日 (火)

咳止めの指圧

 風邪の治りかけで咳だけが残った19才の女子大生、体のだるさを感じています。

 鎖骨上の胸鎖乳突筋や、胸骨上部際の『天突』の指圧で咳き込むことはありません。

 伏臥の指圧では第7頚椎の両側から肩甲間部の指圧で咳が出ます。

 腰椎下部が右へ側屈しているので、右肩が下がる姿勢をとる癖がありそうです。

 仰臥位で、三角胸筋溝から鎖骨下部と右上肢内側で橈側の前腕には硬さがあります。ここは肺経のツボです。

 全身指圧で緊張をゆるめ、骨盤矯正のストレッチをしたところ咳は出なくなりました。

 エキナセアのハーブティを仕上げに出して、たまたま新潟の津南の話をしていたところ、指圧中に大きな地震があったことを後で知ることになりました。

 『台風が過ぎたばかりなのに…』と思いました。天災は時を選ばないことを思い知らされます。

 一人の体を楽にできたと思っていたら、世の中ではとんでもない事が起こっていました。

 雨の中、避難生活ではエコノミークラス症候群が心配です。ストレッチやマッサージができるといいのですが…。

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2007年7月16日 (月)

下肢内側を上行するのが血に関わる三つの臓の経脈であること

 下肢内側を上行する『脾』・『腎』・『肝』の三つの経脈が血液を浄化する臓器であることは、施術の際の考え方に取り入れておくとよいと思います。

 『脾を東洋医学で脾臓そのものとみていないということはありますが、「統血を主る」ので、「気血の生成」や「血の固摂」に関わると考えられていました。これは古くなった赤血球を食作用によって破壊する脾臓の働きに当てはめてもいいのではないかと思います。

 『脾』の作用に加えて、『腎』での血液の濾過、『肝』での血液の解毒と貯蔵と下肢の内側には静脈やリンパにある血液が向かうべき臓器への経脈が上行します。

 むくみや瘀血を改善するためには、ふくらはぎや大腿内側への上行性・求心性の手技が有効であると、経験則から伝承され、体系化されてきたのです。

 MRIやCTでもはっきりしない病気に、手技療法が効果を示すことがあるのは、繊細なタッチと想像力と感覚で作る上げてきた膨大な時間の裏付けが、そこにあるからだと感じます。

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2007年7月15日 (日)

手首の火傷で肩こりが軽くなる

 若い頃から肩こりだと言う60代の女性、介護の仕事で体を使うために一週間で疲労が溜まってしまいます。

 いつもなら右肩のこりが強いのですが、今回はそれほどでもありません。体全体の筋肉の硬さも、いつもよりも軽い手応えです。

 脈を診ないで指圧を始めたので、右上肢の指圧までその理由はわかりませんでした。

 右腋窩の指圧の時に、「こちらは手首に火傷をしたんです」 との言葉を聞いて初めて、手掌側で右手首横紋尺側の“神門”から中央に向かう5cmほどと、小指球に火傷があるのに気づきました。

 着衣の部分に傷があって気づかずに押圧してしまうということもあってはいけませんが、露出している部分であれば初めに何気なくチェックしておくことを怠ってはいけないと改めて思いました。

 肩こりがいつもよりも軽い理由は、右手の使い方が慎重であったということです。

 もしかしたらいつもよりも無理な力が抜けて、最適な使い方ができたのかもしれません。

 上肢内側の屈筋側であったことも、『肩の内転内旋の無理ができない=猫背の無理ができないということになり、肩こり姿勢の過重を避けたのだと思いました。

 ケガをした野球選手が無理な力が抜けてヒットを打つというのはこのようなことだと思います。

 自分の力の使い方に緊張が強すぎるから肩がこるとしたら、体に無理のない力の出し方がきっとあるはずです。

 体の使い方と感覚を自分のものにできるとしたら、武術の修行のようなことをするしかないのかもしれません。

 肩こりの自覚があれば、力を抜くことです。環境の違いや対人関係など様々な要素に対して力を抜くことができれば、肩こりは軽くなります。火傷の手首に教えられました。

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2007年7月14日 (土)

胃経の頭痛

 猫背で背中が弓なりになると胃が圧迫されます。これは骨粗鬆症でもみられます。

 昨夜営業時間が終わってから、頭痛の男性が指圧に飛び込んできました。台風の前、週末の疲れのピークと頭痛の条件は揃っています。そして背中は弓なりに曲がっています。ご飯が食べられないということです。

 こめかみの頭痛なので、経脈でいうと胃経、大腸経の陽明病です。唇の荒れもそれを示しています。

 横向きにしか寝られないが同じ姿勢ではいられないと言うのは、背中の曲がりと胃の圧迫が大きく影響していると思います。

 背部の筋肉を指圧でゆるめてから、仰臥位で下肢の指圧に移ります。右下肢は外旋し、左ふくらはぎのむくみが強いので、右に体重をかけていることがわかります。オートマチックの車を運転している人には、この傾向があります。

 下肢前側・胃経の指圧でおなかに動きが出ます。ここから眠ったので、上肢と頭部顔面の指圧は快圧で行います。右下顎周囲の咬筋には硬さがみられます。ここも胃経の部位で、頭痛の要因となるのでリフトアップしながらゆるめていきます。

 腹部の指圧では胃に動悸があり、体は全体的に汗ばんでいました。

 施術を終えた印象では軽い胃炎を伴う頭痛です。背中を伸ばすストレッチと右下肢を体の中心に戻すように外旋を矯正する意識が必要です。

 帰る姿を見送ってドアの外を見ると、玄関灯の周りには普段は見られない無数の小虫が飛び交っていました。気圧が低く、頭痛が起きやすい条件の日がしばらく続きます。

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2007年7月13日 (金)

胸の苦しさから指圧中に下痢になる

 ランチタイムの営業が終わって、胸が苦しいと、40代の女性が指圧にいらっしゃいました。

 体は熱がこもっています。昨日は蒸し暑い日でした。

 水の停滞を感じながら、横臥、伏臥の指圧をします。右肩甲骨内側上部の肩甲挙筋に強烈な圧痛点があります。風邪の引き始めということも考えられるので、後頚部から肩甲間部の筋肉をゆるめます。

 胸の苦しさには肋間筋の指圧をして呼吸が楽にできるようにします。

 仰臥位の最初、左大腿前側の指圧中に「寒気がする」と言ってトイレに行きたくなったようです。水の循環が促されたはずなので小用のほうかと思いました。

 しかし、トイレからなかなか出てきません。心臓の発作でも起こして倒れているのではないかと心配を始めた頃、「下痢が止まらない!」と、一度トイレから出てから、すぐにトイレに逆戻りです。

 胸の苦しさは、消化不良の煩悶が消化器官から胸を突き上げているような状態だったのだと思いました。肩甲挙筋は小腸経の経脈が通り、五行では“火”の性質を示します。火の性質を持ち小腸の腑に対応する臓は“心”です。

 伏臥位の指圧を再開してから、その後トイレに立つこともなく施術は終わりました。

 下行結腸とS状結腸にまだ熱を感じましたが、体全体の熱は下がりました。

 指圧中にトイレに行きたくなるというのはよくあることです。水の停滞が改善され、消化器の運動が活発になれば大小二便が通じます。

 今回のように、体の疲れが消化不良を招いていて指圧中に下痢になることもデトックスです。そのままの状態が長く続いていたら、もう少し重い症状の病気になっていたことでしょう。

 ランチタイム終了からそのまま駆け込んできたようで、お店の制服姿のまま指圧をしたのですが、終わってからすぐにエプロンをきっちりと締めたのにはビックリしました。

 午後も仕事をする気満々です。『そんなに良くなるものなのか?』、あんなにヘナヘナで来たのに、時々体力、気力ともに自分の予想を超えた回復を見せる人がいます。無理を可能にするために汗にまみれて指圧をしているわけではないのですが…。

 

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2007年7月12日 (木)

回内筋と回外筋の起始のこり

 30代男性、頚の痛みが主訴で久しぶりに指圧に来ました。

 長身で100kg近く、肥満体型だったのですが、かなり痩せて見えます。肩が上にあがっていることと、下肢の細くなったことが目に付きます。

 頚の痛みが主訴のわりには、頚の筋肉の硬さはありません。肩上部僧帽筋のこりと背部の硬さはあります。特に左腰上部の脊柱起立筋の押圧で強い痛みがあります。

 下肢の筋肉は衰えています。普段車を使うこと多く、歩くことが少ないのが原因だと思います。

 前腕の内側と外側の肘の近くに珍しいこりがありました。回内筋を使ったのなら、肘窩から橈骨に向かって斜めに筋肉が硬くなるのが普通なのですが、回内筋起始部にだけこりがあります。同様に回外筋にも起始部肘頭付近にだけこりがあります。

 思い当たることはないかと尋ねると、建設関係の仕事をしているので、ドリルを使ってから止める時の反動で前腕が回内・回外するのだそうです。

 面白い発見です。手動のドライバーのようなものを使っていたなら、回内筋と回外筋の全体が硬くなっていたことでしょう。

 このようにセラピストの疑問をクライアントが考えるという時間は、体の不調を理解し、その後の体調管理に影響する重要なことです。

 この指圧では、最終的に左腰下部の痛みが浮き上がってきました。頚の痛みは肩の周囲の筋肉をゆるめることで気にならなくなっています。

 腰の痛みの質から神経の圧迫が考えられるので、あまり無理をしなければ2、3日で症状は軽くなってくると思います。

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2007年7月11日 (水)

体の疲労が限界を超えた人たち

 予約がいくつかある中に、体の疲労が限界を超えて自分の力では修復できなくなってしまった人たちがいます。

 体は疲れているが仕事をしなければいけない人、病気を抱えてはいるが療養よりも仕事をしたいという人、いろいろです。

 気力が体力を上回ってしまった状態も、病気といえます。休みたいけど仕事をしている人よりも、病気だけれど仕事がしたい人のほうに危うさを感じます。

 『まぁ休め』と、ストップをかけてくれる人がいなければ、重篤な症状で倒れるという結果が予想されます。

 ここでは一時間半程度、何もしないことの豊かさをじんわりと感じていただきます。

 社会とか経済とか必死とかと違った価値観に、体を委ねていただきます。

 それでも起き上がった時に気力をふり絞るのであればしかたありません。体に対する一抹の後ろめたさは強くなったはずです。ここを訪れる限り健康観の、ひいては人生観の洗脳が続きます。

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2007年7月10日 (火)

献血でわかる血流

 献血依頼のはがきが届いたので、先日献血に行ってきました。2時まで昼休みがあることを知らずに行ったので、30分ほど待つことになりました。

 献血センターには無料のドリンクの自販機やお菓子が用意されています。最近ここのお菓子の品揃えも考えられたものになってきていると感じます。貰ってもいらないようなお菓子が置いてあるようなことはなくなりました。

 問診も機械化され、パネルの問いに“はい・いいえ”で答えるとプリントアウトされます。

 毎回400ml献血をしているのですが、今回が今までで一番早く終わったように感じました。

 採血が始まると足指の先からしびれが起こって、次にふくらはぎにしびれがきました。右肘窩下の静脈からの採血なのに、最初に影響が出るのは最も遠位にある足指なのです。これは左右ともにしびれを感じましたが、やや左のしびが強かったように思います。

 今回はまだ血液のデータが届いていませんが、毎回血液検査では標準値の真ん中くらいの数値が全ての項目に並びます。それで献血依頼のはがきが来るのだと思います。

 毎日トレーニングをしていることや、食事に気をつかっていることや、指圧やマッサージの施術をすることや、アロマテラピーが健康に良いということの証明かもしれません。

 ただし、今回の献血の動機は不純で、現在2kgほど増えた体重が400mlの献血で減るのではないかということです。

 翌日体重は見事に元通りにリセットされていました。最近は1.5ℓ程汗をかいても体重がリセットされます。

 献血がサラサラと終わったことで、まあ異常なことではないと考えることにしました。この季節、指圧をするには汗による水冷式の体温調節が不可欠なのでしょう(汗をかかない、疲れない施術ができたらどんなにいいかと思います。味気ないことだとは思いますが…)。

 今日献血から6日目ですが、左小指内側にしびれ感があります。そこが血液循環を司る心経の“少衝”というツボであることも面白い発見です。3ヶ月ほど献血ができないのは血液の生成に時間がかかるからだというのがよくわかります。

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2007年7月 9日 (月)

膝伸展のストレッチでふるえる

 下肢末梢神経障害がある場合、座位開脚、膝伸展のストレッチで下肢にふるえがくるということがあります。

 大腿後側の屈筋群が硬縮しているので、ここをいかにゆるめるかということが施術のポイントになります。

 伏臥位で大腿後側の大腿二頭筋に注目します。膝が伸ばしにくければ、歩行の際にも、いつも軽く膝が曲がっていて、股関節は外旋しやすく、大腿二頭筋に負担がかかっていると考えられます。

 特に膝裏外側の大腿二頭筋腱をゆるめるようにします。

 下肢末梢神経障害がある方に、指圧の前に膝伸展のストレッチをしてもらったところ、下肢にふるえがきました。

 大腿二頭筋の丹念な指圧を含め、全身指圧後に同じストレッチをしてもらったところ、膝の伸展は楽になり、下肢にふるえも起こりませんでした。

 下肢に末梢神経障害がある場合、糖尿病や動脈硬化が原因となっていることがあります。

 食事を含む生活習慣の管理とともに、血行を促進する全身性の指圧は有効であると思われます。

 指圧を続けている糖尿病で下肢動脈硬化症の男性は、尿糖、尿蛋白がなくなり、血糖値、HbA1cともに正常値をキープしています(指圧を始める前と同量のインシュリン注射はしています)。

 血液や尿の成分、そしてホルモン分泌の改善には、全身性の指圧は著しい効果があると考えられます。

 むしろ膝伸展のストレッチで、ふるえがこない期間を延ばすことのほうが難しいことだと感じています。

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2007年7月 8日 (日)

リトシークベブって?

 『ブレンドのエッセンシャルオイルを通販で買いたいが、どれかお薦めか?』と指圧に来たお客様からパンフレットを渡されました。

 知らない会社の製品です。ストレス向けや呼吸を楽にするなど、様々なブレンドが並んだ中に、“リトシークベブ”という精油がブレンドされているものがありました。

 「リトシークベブって、知らないですねぇ…」とその場では答えて、後で調べるとリツエアクベバのことでした。これなら生活の木にもあるので香りもわかります。レモングラスに似た香りと言われています。

 やっかいなのはその呼び方の多さです。アロマセラピストでは“メイチャン”と呼んでいる人も多いようです。

 “Litsea cubeba”を“リトシークベブ”とも“リツエアクベバ”とも発音できそうですし、中国原産なので“メイチャン”と呼ばれていても、そういう言い方もあるのかと覚えておくしかありません。

 その他“クベバ”、“エキゾチックバーベナ”、“トロピカルバーベナ”などとも呼ばれているようです。

 中国原産でレモングラスに似たクスノキ科の“この精油”のことを、お互いに話していても、その名前の多さのために会話が成立しないことさえありそうです。

 “フランキンセンス=オリバナム=乳香”くらいには、アロマ環境協会の力で周知徹底しておいたほうがいいかもしれません。

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2007年7月 7日 (土)

東洋医学から診た病気の進行(背中から肝まで)

 東洋医学では、太陽病→陽明病→少陽病→太陰病→少陰病→厥陰病と、陰陽六経に沿って病気が進行していくと考えられています。

 太陽病は小腸経と膀胱経に症状が出る初期の段階で、後頚部や背中がゾクゾクする風邪の初期症状に代表されます。

 陽明病では胃経と大腸経の症状に移行します。四足歩行をした時に前面にくる上肢の経絡が大腸経で、下肢の経絡が胃経です。

 少陽病では三焦経と胆経の症状になります。上肢、下肢、体幹の側面を通る経脈ですから、側頭部に偏頭痛が起こることもあります。

 太陰病は肺経と脾経、少陰病は心経と腎経と移行し、最終的に厥陰病となって肝経と心包経の病気になります。

 背中から病気が始まって、だんだんと奥へ病気が進行していくという考え方は、実際の臨床でも当てはまる時があります。

 これを頭痛に置き換えても、太陽病は後頭部痛、陽明病は前頭部痛、少陽病は側頭部痛、太陰病は上から包み込むような痛み、少陰病は下から突き上げるような痛み、厥陰病は頭頂部痛と、経脈の走行から分類することができます。

 施術の時に思い出すと、ポイントが明確になることがあります。

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2007年7月 6日 (金)

続・膵炎の疑い S-AMY

 昨晩“膵炎の疑い”の続報を電話で聞きました。娘さんは仕事で赴任先の病院に入院しているため、お母さんの心配は強くなっているようです。

 入院中の娘さんとはメールでやりとりをしているようで「S-AMYの数値が高いが、これはどういうことか?」という質問がありました。

 Sは“SERUM”の略で血清を意味し、AMYはアミラーゼの略です。膵臓から分泌され、でんぷんを分解する消化酵素のアミラーゼが血中に漏れ出した数値を示しています。

 つまり、膵臓の細胞が自らの膵液によって破壊される急性膵炎の疑いが強まったということです。

 明日MRI検査をするということで、そこで胆石の存在なり、何らかの原因が判明すると思います。

 電話の声からお母さんは相当疲れた様子だったので、あわてても今できることはあまりないから、ゆっくりと眠って、明日体が辛いようなら体調を整えてからお見舞いに行ったほうがいいとお話ししました。週末は担当の先生がお休みということもあります。

 MRIでわかる何らかの原因に悪性腫瘍があることはお話ししませんでした。あの元気な娘さんは、きっと頑張りすぎたのだと思います。

 数回指圧をした体を思い出し、電話からの情報で今の状態を推察し、たぶん急性膵炎だろうと思っています。何かできることを考えておきます。

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2007年7月 5日 (木)

膵炎の疑い

 急性腸炎で入院した娘さんのことで、昨晩相談の電話をいただきました。「2回目の検査で膵炎の疑いがあると言われたがどういうことか?」とのことです。

 おそらく、激しい下痢や腹痛で入院した場合、初めの検査ではウイルス性の腸炎などを疑って、膵臓の酵素まで検査項目に入れていなかったのでしょう。

 点滴をして下痢の治療をした上で、診察の中で痛みの部位などから膵炎の疑いで再検査をしたのだと思います。

 膵炎は、膵臓から分泌される消化酵素が膵臓自身を溶かしてしまうために激痛が起きます。

 若い女性で膵炎の経験がある方に時々施術します。原因はストレスやアルコールの飲み過ぎなどですが、胆石があることで起こることもあります。

 その後インスリンの分泌に影響がでれば糖尿病、さらには腎機能の低下ということにもつながります。

 「今後結婚や出産ということを考えると、腸炎だけなら心配ないと思いますが、本当に膵炎ならば、『膵臓病の食事』の本を買って病室に持っていったほうがいいですね」とお話しました。

 その娘さんにも指圧をしていて、かなりハードな仕事を頑張っていることは感じていました。もし仕事がストレスなら、仕事を見直すことも必要になります。

 少し脅しすぎたかとも思いましたが、「お医者さんもそんなことを言っていた」ということです。具体的な点を補足したことで、やっと理解できたのだと思います。

 娘の病気は母の体にも影響を及ぼします。予約をいただいたので、まずこのお母さんをゆるめておかなければいけません。

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2007年7月 4日 (水)

施術後の咳

 60代の女性、喉の炎症で抗生物質を服用中、微熱があります。喘息の持病もあり、主訴は肩こりです。

 本来なら施術はもう少し先に延ばしたほうが良いでしょう。しかし、予約の時点で喉の事は聞いていなかったのと、お馴染みであることで、施術をしたほうが楽になる方であると判断して全身指圧をしました。

 指先の感覚では37℃以上の体温を感じます。蒸し暑い日中ということを差し引いても、強い炎症反応があります。

 喉の痛みはなく、まだ2回抗生物質を服んだだけだそうですが、陰窩の3つの白い膿瘍が消えたということです。

 胸骨上“天突”、胸鎖乳突筋鎖骨上“水突”の圧痛から、喉の炎症はまだあると考えられます。

 肩こりの原因は、鎌やはさみで庭の草木の手入れをしたことだと思われます。この時期、この近所のお宅の庭は広いので、草取りだけでも重労働です。

 喉の炎症による体全体のむくみと、鎌やはさみを使ったことによる右肩内転筋群の強い痛みを伴う急性のこりがあります。

 右肩甲下筋、三角胸筋溝付近の大胸筋の押圧では跳び上がるほどの痛みがありました。

 喉の炎症と肩の周囲の痛みが相乗した感覚を“肩こり”と感じているようです。

 血行を促す全身指圧で熱は感じられなくなりましたが、施術後に空咳が連発しました。

 痰の絡んだ感じはないので、施術後によく起こる解毒の一種だと思いました。ただ、喘息の持病があるので、副交感神経が優位になったために喘息のようなメカニズムで起こる咳なのかもしれません。

 いずれにしても激しく咳き込むようなことはなく、体が軽くなったと言って帰っていかれました。

 「3日分処方された抗生物質の服用を止めてもいいか」と尋ねられましたので、「炎症はまだ喉の奥に残っているので服んだほうがよいでしょう」とお答えしました。

 もし、初めての方で、電話でこのような状態であることを把握していたら、施術は先に延ばしていただきます。今回は何十回も施術をしている方なので、微熱があっても施術をしたほうが楽になるであろうと考え、指圧を行いました。

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2007年7月 3日 (火)

靴の外側が減る

 60代女性、「最近、靴の外側が減る」ということなのですが、入ってきた時点で右の膝を引きずるような歩き方です。自覚症状としては体が疲れ気味だということです。

 久しぶりに指圧に来た理由は、近所の温泉施設で受けた“マッサージのようなもの”が、お試しコースで10分だったそうですが、あまりに痛すぎたからのようです(たぶん“あそこ”は整体の名称だったと思います)。

 ここで覚えてもらったストレッチを毎日しているそうで、肩こりはひどくありません。どちらかというと強い圧の刺激も気持ちいいと感じる方なので、温泉施設ではよほど下手な人の施術を受けたのでしょう。

 ヘルニアの手術歴があって、左骨盤の骨を移植しています。そのせいか右足に体重をかけているので、左腸骨稜が高くなっています。

 靴の外側が減る場合、股関節の外旋と膝を伸ばしきらない歩行(ちょこちょこ歩き)が原因となる場合がほとんどです。

 低い段差でつまづいたり、部屋の敷居にぶつかったりする時は、足を上げて歩いているつもりが、摺り足で外側に爪先が移動しています。

 背部から下肢後側の筋肉をゆるめることと、大腿四頭筋の強化、そして足を正中線の延長に出して、一直線上を歩くような意識が必要です。

 この方の場合は左骨盤の骨を削っているので、右足に負担をかけやすいということも意識しておく必要があります。つまり左足も使うということです。

 施術中眠ったので、疲労感はとれたようです。最後に歩き方を練習してもらいました。きっとストレッチ同様、また真面目に歩いていただけることと思います。

 こういう方は、いよいよ悪いという時だけ来ていただければ十分だと思います。自分の体の調整を毎日考えていただく事こそ大切です

 クライアントの体が自分の力で調整する部分を残しておくのが、好ましい施術であると考えています。“あまりに痛すぎるマッサージのようなもの”を受けた後では、違いがはっきりとわかるはずです。

 

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2007年7月 2日 (月)

総合診療科

 今、医療機関では総合診療科への期待が高まっています。診療科目の枠を超えた診察が初期の医療で大切なことは、救急の場合だけではありません。

 肩こりが心臓疾患によるものであったり、腰痛が胃炎から来るものであったりすることは、現在でも東洋医学的な視点に立てば、当たり前に疑ってみるところです。

 現代医学では専門科に分けられたため、ホリスティックな視点で体を診ることのできる医師が少なくなり、的確な初期医療が受けられない事例が増えたため、総合診療科を設けようということになってきたのです。

 昔のように、家族全員のことを知っていて往診にも来てくれるというお医者さんと付き合いのある家庭は少なくなりました。そういったベテランの開業医の先生は、自ずと総合診療科の役目を担っていたのです。

 その代わりといっては言い過ぎかもしれませんが、優れた指圧・マッサージの先生は、総合診療科のように体を診てきました。

 顔を見て、脈を診て、おなか、背中、体全体に触れて、体の中で何が起きているのか、総合的に判断してきました。

 総合診療科が増えることは、手技療法の本質が評価されたようで嬉しく思います。「病院へ行ってきたけど、医者が目も合わせないんだ」、そんな言葉を聞くことがなくなってほしいと思っています。

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2007年7月 1日 (日)

舌を診る・薄白苔

 左腰上部やや外側に痛みがある50代の男性。右側頚部から右肩甲下部までの硬さもあるので、左腰と対角線のねじれの姿勢をとっていたことが考えられます。

 左臀部から左大腿後側の硬さもあります。今仕事が忙しいそうで、8月になってやっと落ち着くということです。前回の指圧では胃の不調を自覚していましたが、今回はその訴えはありません。

 伏臥の指圧では早い段階から眠っていました。左臀部から大腿後側の指圧では意識して深い圧をかけたので痛みがあったと思いますが、気持ち良かったと感じたようです。これは体の状態が虚していると診たほうがよいかもしれません。

 左腰痛は胃の反射とも考えられる部位にありますが、大腿前側の指圧でおなかに動きがありません。腹部の指圧では、みぞおちからへそにかけてはっきりとした動悸があります。

 全身の施術中、おなかの動く音はありませんでした。

 最後に舌を診せてもらうと、薄く白い舌苔が覆っています。胃腸の炎症があって、風邪の引き始めのような状態なのではないかと思いました。

 いつもは指圧でよくおなかが動く方です。「病院に行ってくるかなぁ…」の言葉に、「明日は日曜日なのでゆっくりと休んでください」と声をかけました。

 疲れとストレスは自覚しているわけです。原因に気づかずに痛みがある時に、内臓筋肉反射に基づく指圧療法は、2、3日かけて体を調整していきます。指圧の翌日が仕事から解放されているということは、とても大きなことです。

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