掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌や足底から踵にかけて、皮膚がカサカサに剥がれて、所々小さく赤い丘疹が散在するのが掌蹠膿疱症です。
これは細菌やウイルスによるものではなく、原因不明とされています。
指圧をしていると、時々掌蹠膿疱症に出会うことがあります。
掌の場合はすぐにわかりますが、足にあると指圧は靴下を履いていてもかまわないので見逃している事もあります。
昨日は前脛骨筋から第1趾足底の痛みが前から気になっていた方の足に、初めてアロマオイルマッサージをすることにしました。
糖尿病で壊疽を起こして手術をしていたので、ずっと足を見ることがためらわれていました。
靴下をとると壊疽の傷はきれいなものでしたが、両足の踵から足底に掌蹠膿疱症が現れました。
何となく足を直に見ることがためらわれる雰囲気があったのは、これを気にしていることが伝わってきたからかもしれません。
指圧後にオイルを使うことにしていたのですが、指圧がよく効いたためかオイルマッサージの前にトイレに行かれました。施術中、胃腸の動きがはっきりと伝わってきていました。
血行促進ということで事前にマジョラムとスイートオレンジを1:1の割合でスイートアーモンドオイルに希釈したブレンドオイルを用意していたのですが、これは便通促進のオイルでもあります。
排便後にこの選択はどうかとも思ったのですが、そのまま足から膝までのオイルマッサージをしました。
指圧で下地はできていたので、施術後には「足の感覚がこんなにはっきりしたことはここ数年なかった」と、とても喜んでいただけました。
この感想は、思っていた以上に末梢神経障害が愁訴であったことを確認することにもなりました。
加温性も高いのでこれから寒くなることもあって、精油の選択はこのままでもよいと思います。
しかしキャリアオイルは皮膚の修復ということを考えると、カレンデュラとかローズヒップのほうがいいかと思います。
予期せぬ掌蹠膿疱症でしたが、こういった症例に施術ができるということは有難い事です。後に繋げることができるようなデータを残していきたいと思います。
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