« 心因性の肩こり | トップページ | moxa »

2007年9月16日 (日)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

 掌や足底から踵にかけて、皮膚がカサカサに剥がれて、所々小さく赤い丘疹が散在するのが掌蹠膿疱症です。

 これは細菌やウイルスによるものではなく、原因不明とされています。

 指圧をしていると、時々掌蹠膿疱症に出会うことがあります。

 掌の場合はすぐにわかりますが、足にあると指圧は靴下を履いていてもかまわないので見逃している事もあります。

 昨日は前脛骨筋から第1趾足底の痛みが前から気になっていた方の足に、初めてアロマオイルマッサージをすることにしました。

 糖尿病で壊疽を起こして手術をしていたので、ずっと足を見ることがためらわれていました。

 靴下をとると壊疽の傷はきれいなものでしたが、両足の踵から足底に掌蹠膿疱症が現れました。

 何となく足を直に見ることがためらわれる雰囲気があったのは、これを気にしていることが伝わってきたからかもしれません。

 指圧後にオイルを使うことにしていたのですが、指圧がよく効いたためかオイルマッサージの前にトイレに行かれました。施術中、胃腸の動きがはっきりと伝わってきていました。

 血行促進ということで事前にマジョラムとスイートオレンジを1:1の割合でスイートアーモンドオイルに希釈したブレンドオイルを用意していたのですが、これは便通促進のオイルでもあります。

 排便後にこの選択はどうかとも思ったのですが、そのまま足から膝までのオイルマッサージをしました。

 指圧で下地はできていたので、施術後には「足の感覚がこんなにはっきりしたことはここ数年なかった」と、とても喜んでいただけました。

 この感想は、思っていた以上に末梢神経障害が愁訴であったことを確認することにもなりました。

 加温性も高いのでこれから寒くなることもあって、精油の選択はこのままでもよいと思います。

 しかしキャリアオイルは皮膚の修復ということを考えると、カレンデュラとかローズヒップのほうがいいかと思います。

 予期せぬ掌蹠膿疱症でしたが、こういった症例に施術ができるということは有難い事です。後に繋げることができるようなデータを残していきたいと思います。

|

« 心因性の肩こり | トップページ | moxa »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう):

» 指圧をいろいろな角度から考えます [指圧 あれこれ]
指圧 マッサージについて、ツボなどあんま・指圧・療法・鍼灸との関連、資格、などを考えます。 [続きを読む]

受信: 2007年9月17日 (月) 02時36分

» アロマテラピー(芳香療法)辞典 [アロマテラピー癒しの部屋 美容〜代替医療まで]
アロマセラピー(芳香療法)のお勉強。資格や始め方、蚊家庭で楽しむアロマセラピーなど初心者の方におすすめ情報です。 [続きを読む]

受信: 2007年9月19日 (水) 16時43分

» インドエステ [インドエステ]
インドでは、アーユルヴェーダというサンスクリット語で【生命の科学】を意味するインドの伝統的学問が現在でも信頼されています。日本でいうインドエステとは、別名渾身エステともいい、アーユルヴェーダの考え方から生まれたボディケアのことをいい、インドエステサロンではオイルマッサージのことをいいます。... [続きを読む]

受信: 2007年9月30日 (日) 10時49分

« 心因性の肩こり | トップページ | moxa »