『レミーのおいしいレストラン』
『レミーのおいしいレストラン』はアニメ映画ですが、久しぶりに感心させられた作品です。
アニメーションで描き出された街の風景が、私の記憶に定着した現実の風景に重なって見えました。
視覚を通して脳に記憶された現実世界は、連続したフィルムというよりは絵画的、断片的であるように思います。
ネズミのレミーが勇気を出して、下水溝からビルの配管の隙間をよじ登って屋根の上に登りつめた時に、目の前に御褒美のように広がる、憧れの美しいパリの風景、それが一番感銘を受けたシーンであり、作者が表現したかったことではないかと思いました。
好きだから、興味があるからという理由さえあれば、何もないかもしれないけれど行ってみること、何も出来ないかもしれないけれどやってみること、それが大切なんだと胸に訴えてきました。
指圧の一つの施術も、始めは暗中模索でどこへ行き着くかわからず、手がかりや出口を探して、最終的には美しい風景が広がる世界へ抜け出しているというような結果で終わるのが望ましいことです。
『レミーのおいしいレストラン』は、どんな仕事をしている人にでも感情移入ができるのではないでしょうか。
ネズミは嫌いを通り越している私でも、ネズミが大量に画面に現れる時は気持ち悪く思いながらも、作品はそれを超えるものがありました。
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