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2007年9月23日 (日)

手足のほてり・おなかの冷え

 顔や頭がのぼせて下半身が冷える症状は、更年期障害に限らず比較的よく診ることがあります。

 『60代女性、三日前から頭痛がする。手足が熱く、顔に汗をかいて、おなかが冷えている。冷房も扇風機も寒いと感じるのであたりたくない』、この症状には困ったものです。まずエアコンを切りました。

 甲状腺の手術歴があり、糖尿病で白内障もあります。背中は硬く、右大腿後側の坐骨神経に沿って圧痛があります。

 老人性の膀胱炎の診断もあり、漢方薬の猪苓湯(チョレイトウ)を服用中です。猪苓湯は体質に関係なく膀胱炎や排尿障害に処方されます。

 背柱起立筋に沿って膀胱経が走行するので、背中の硬さ・丸さは、膀胱炎と関連づけることができます。

 また、東洋医学では背中の丸さは“腑の病”と診ます。つまり、『胆・小腸・胃・大腸・膀胱』のいずれかの病であると診るのです。

 一方、老人・坐骨神経痛・排尿障害・糖尿病・白内障というキーワードからは、漢方薬では『八味地黄丸』が思い浮かびます。

 ただし、八味地黄丸は手足の冷えを改善する薬なので、ここから附子(ブシ)と桂枝(ケイシ)を取り除いた『六味丸』の証ではないかというイメージが浮かびました。

 八味地黄丸は裏寒証、六味丸は裏熱証の処方です(『裏』は慢性の病気という意味です)。どちらの薬も血液の循環障害を治療します。

 こんな事を考えながら指圧をしました。手足は熱く、顔も伏臥ではフェース枕のペーパータオルがビショビショになるくらい汗をかきました(頚を曲げ難い感じがあったので、今回はフェース枕とバストマットを使いました)。

 ただし平熱が低い方なので、体温が37℃を超えているようなことはないのです。

 おなかも触れて冷たいというほどの冷えではありません。

 このあたりは、クライアントの訴えを汲み上げて施術に反映させることができるかということにかかっています。

 全身の指圧をしましたが、座位で触れると背中や頚に痛みが残っていたので、軽い押圧を繰り返して痛みを軽減させていきます。

 おなかは硬さもなく比較的良好な感触でした。問題は末梢の血液循環障害だと思います。

 施術後、「頭痛はとれた」ということです。手足の温度もいくらか下がりました。

 旦那様にお迎えを頼んだのですが、お客様が来て出られなくなったということで、お宅まで車でお送りしました。

 締め切っていた車で冷房もすぐには効かないので「窓を開けてもいいですか?」と了解を得て窓を開けました。風は嫌だったはずです。

 しかし「風が気持ちいい」と言ってくれました。体の血液循環の調節ができたのです。

 全身指圧をした上で東洋医学的に考えると、この膀胱炎に猪苓湯を処方するのは間違いではありませんが、全身症状からは別なチョイスがあると感じました。

 

 

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