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2007年9月15日 (土)

心因性の肩こり

 肩こりが心因性である場合があります。

 精神的な緊張によって体が硬くなっていたり、うつむいてばかりいて頭の重さで肩がこるので、筋肉の使い過ぎの肩こりと心因性の肩こりは結局同じことになると言ってもいいのかもしれません。

 「胃カメラの検査が恐くて…という方がいました。アレルギー体質でもあり、敏感な、繊細な、神経質なタイプであることはよく承知しています。

 この方の肩こりは、全身指圧をすれば毎回軽快します。

 「話をする」ことが施術の大きな役割を占めています。

 指圧をしながら「胃が重たいから念のための検査でしょう?おなかを触ってもおとなしいし(硬さはないという意味)、血便が出て大腸癌の検査に行くわけじゃないんだから…」などと言ってみます。

 「鼻から入れる細い内視鏡ができたっていうじゃない。その病院は胃カメラを新しくしたって聞いてきたんでしょう?だったらそれかもしれないよ。」

 いろんなことを言ってみます。「ハーゲンダッツは何味が好きなの?」

 どうでもいいようなことですが、『ハーゲンダッツが一番好きだと言っていたのを覚えているよ』ということがポイントです。

 何でもない会話は膨らんで「火傷で入院した時に知り合いがお見舞いにくれたストロベリーのハーゲンダッツの美味しかったこと!」というお話を引き出します。

 前向きのメッセージを施術の中で作り出して、帰っていただけばいいのです。

 気分転換をしてもらう、美味しい、楽しい記憶を甦らせる、あまり適当とはいえませんが、何もなければしょうがないので「誰々よりはマシですよ」という比較級の言葉かけでもいいのです。

 自信満々にあみだした「新しい胃カメラはこんなに楽だったよって、近所の胃カメラが恐いって言っている人に教えてあげられるじゃない」というフレーズは心の琴線に触れずに却下されました。

 心因性の肩こりは、心のひっかりに対応していかないとゆるむということはありません。たとえその晩同じ不安にかられるとしても、一時でも気分を変えられた言葉は拠り所になります。

 肩こりをほぐすだけでなく、スタートラインから背中を押して前に進んでいただくための言葉、それが“ハーゲンダッツアイスのストロベリー味”だったりするのです。

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