セルライト対策の精油と考え方
最初に、『セルライトは皮下脂肪なので医学的には問題にしなくてもよい』という考え方があることは知っておくとよいでしょう。
かといって、美容という観点からは気になります。
痩せることができればセルライトは減少します。
そこで皮下脂肪の代謝を悪くしている原因を考えてみます。
食生活の偏りや、食べ過ぎ、運動不足があるなら、まずそこから改善しなければなりません。
バランスの良い食事、食物繊維の摂取、筋肉をつける、これらは全て脂肪を減少させます。
東洋医学では、水の停滞なのか、脂肪が過剰なのか、気の不足なのかを診ます。
これを応用して、アロマテラピーでは精油を選択するとよいと思います。
水の停滞にはジュニパー、サイプレス、パチュリ、グレープフルーツなどの利尿作用のある精油が有効です。
グレープフルーツには脂肪を燃焼させる働きもあるので、脂肪太りの肥満にも使うことができます。
ただしグレープフルーツには光毒性があるので、使用後12時間はアロマオイルトリートメントをした肌に紫外線が当たるのを避ける必要があります。
スパイス系の精油には概ね脂肪燃焼効果があり、気の不足にはローズマリーの昇圧効果が有効な場合があります。
気の不足に関しては、女性ホルモンが不足しているようならゼラニウムなども効果がありますし、柑橘系の精油でリフレッシュしながら胆汁の分泌を活発にして脂肪の消化を促すということを考えてもいいでしょう。
手技に関しては、やみくもにセルライト部分を揉み込むことには反対です。
その時、多少スリムな体形にできたとしても、同じ部位の集中的な強刺激は組織を疲弊させます。セルライトを破壊すればいいというような考え方には反対です。
人間の体には恒常性があり、その場ではスリムに見えても、体は危険を感じてすぐに元に戻ろうとするのです。
体に危険を感じさせないで徐々に引き算をしていくような施術が、一番効果的なはずです。
マッサージ自体にはセルライトを除くという証明ができていないのが現状なのだそうです。
それならば、施術自体の気持ち良さと、施術者のクライアントを惹きつける魅力で、体全体のバランスにプラスになる施術を続けて、セルライト除去をしていくということが最良の方法なのではないかと思います。
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