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2008年1月31日 (木)

花粉症と指圧

 今日で一月も終わりです。来週からは去年の3倍と予想される花粉に注意が必要です。

 花粉症は、許容量を超えて体内に花粉を取り込んでしまうと、誰でも発症する可能性があるとされています。

 マスクやメガネや帽子で花粉を直接体につけないようにすることは大切な予防法です。

 顔に化粧をすると、付着した花粉を洗い流せるという利点があります。

 そういった面では乾燥するこの季節、化粧に縁のない男性こそ、アフターシェービングにでもオイルなどで保湿する習慣をつけたいものです。

 花粉症の治療は薬で鼻や目の症状を対症的に緩和するだけではなく、『腸内環境を整える抜本的な改善』に注目が移ってきています。

 指圧では、極く一部かもしれませんが、かなり前から、花粉症に大腸経のツボ圧しがされてきました。

 上肢橈側にある大腸経が小鼻の横に終わり、鼻づまりや涙目を緩和することは経験的に知られていました。

 大腸経の“合谷”は『顔目に効く』という東洋医学の常識は、現代の花粉症にもあてはまります。

 そしてこの上肢の指圧が、腸の蠕動運動を促し、便秘を改善し、腸内環境を整えることになります。

 指圧に限らず、体の血行促進は毒素排出を促し、免疫力を高めます。

 体温が一度下がると免疫力が半減すると言われているので、冷えを改善し全身の血液循環を澱みなくしておくことは、花粉症の症状を軽減し、まだかかっていない人には発症を抑えることになります。

 乾燥と冷えの季節、花粉を体内に取り込まないことと、指圧で血行を促進すること、今年はどなたも是非やってほしいと思います。

 もちろん腸内環境を整える食事(防腐剤や保存料を含む食品は腸内の善玉菌も殺菌するそうです)や十分な休養をとってストレスを溜めないことも、免疫力のアップには必要だと思います。

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2008年1月30日 (水)

「上手か下手かはお客様が決めること」

 昨日BSの寄席番組で三遊亭金馬師匠が「上手か下手かはお客様が決めること。上手にやろうと思うな。」ということを、弟子で息子の三遊亭金時の出番前に話していました。

 御自分に言い聞かせてきたことでもあるのでしょう。

 『ステージで精一杯仕事をすること』、これは『施術』と似ています。

 自分の鍛錬してきた技術や知識を総動員して仕事をしたら、それを上手いと思うか下手と思うかはお客様の判断です。

 まず自分を出し切る仕事をしなければいけない、そこに“個性”や“味”あるいは“芸”を見るのはお客様です。

 手技療法ではその先に“治療”があります。

 『上手く見せようとする』と、適切ではない派手な表現をしてしまうかもしれません。

 これは話芸でもタッチでも、流れを止めてしまいます。

 『上手か下手かはお客様が決める』、おそらく世に名人上手と呼ばれた落語家たちの中で過ごしてきた金馬師匠ですから、自分の芸の評価に悔しい思いもしてきたことでしょう。

 師匠の人生から滲み出したような言葉で、説得力がありました。

 どんな仕事であっても、日々の精進を出し切ることが大切なのだと思いました。

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2008年1月29日 (火)

先日のお客様のお友だち

 先日指圧した韓国出身の女性が紹介してくれたお友だちは、やはり韓国出身の女性でした。

 新宿からいらしたそうです。調理の仕事をしているということなので、何となく大久保あたりのお店かなと思いました。

 第4、第5腰椎間の椎間板が擦り減っているらしいことと、右膝に変形性膝関節症、右足の第2~4趾の痛み(これは第5腰神経のデルマトームです)、肩こりと左肘の痛みなどがあります。

 肥満体形で便秘があり、圧すと痛がるので実証と言えます。

 本人は冷えがあるとのことですが、顔は赤く、手は温かく、足も冷えているとは言えません。

 調理の肩関節内転、内旋姿勢から、右肩甲下筋を圧すと強い痛みがあります。

 便秘があることから大腸経の『手三里』、『合谷』を圧すとひどく痛がり、そのこりから「花粉症ですか?」と尋ねると、やはりひどい花粉症のようです。

 全身の指圧をし、時々は眠りましたが、体を圧して痛い部位が多かったのでオチオチ寝てはいられなかったようです。

 体の状態と50代後半という年齢から考えると、骨の加齢的な衰えはあり、いくつかの変形を認め、骨粗しょう症もあるかもしれません。

 そして働き過ぎです。深夜まで調理をしているようです。

 少し言葉がわからないのかなと思う場面は言い換えながら、全身の施術をしました。

 仰臥位下肢伸展の膝痛のエクササイズや、外反母趾もあるので踵の上げ下げなどいくつかの運動やストレッチを覚えてもらいました。

 日本に来て彼女は、骨が擦り切れるまで働いたのでしょう。

 タッチは言葉を超えていると感じ、私は世界共通語を得たような気がしています。

 しかし説明もわかったほうがより良いと思っているので、あれこれと言い換えてわかりそうな表現を探したのですが、逆差別とまではいかないにしても、『今のは言い換えなくてもわかっていたのかな?』などと後で思ったりもし、何だか少し気疲れしました。

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2008年1月28日 (月)

ネイル・シャイン効果

 ちょっと磨くだけで、『トップコートのような光沢!』、ネイルシャイナーを買って試してみました。

 3way方式の手のひらサイズ消しゴム型、“ちょっと磨くだけ”というのは別の商品なのかもしれませんが、確かにピカピカになりました。

 つい爪を見てしまいます。

 爪を見る姿勢は、きっと“イッコウさん”ならこうだろうというような手つきのうえに、腰が斜めに引けていきます。

 女性がネイルにはまる気持ちが、初めて心底わかりました。

 今までもネイル用具など、何となく自然に集まってきて、爪の手入れなどしたこともあったのですが、このところ長さの手入れ以外は何もしていませんでした。

 指圧前に指や爪にオイルマッサージをしてしのいでいたのですが、爪を見る時間が長い指圧師としては“爪がもう少しキレイでも…”と思うことは多々ありました。

 今日の指圧は楽しみです。

 爪が輝くことで、何でこんなに気持ち良くなったのか考えてみました。

 爪は五行の分類では五華に含まれ、五臓の『肝』と対応します。

 肝は栄養をすみずみまで行き渡らせ、円滑な循環の要となります。

 爪は栄養状態を現し、爪と対応する五官の『目』がそれを確認します。

 爪の変形やつやの衰えは老化現象でもあります。若返った爪を見ると、素直な喜びが生まれ、怒っていては悪化する肝臓の働きが活性化します。

 ネイルにはまる女性は、綺麗な爪に素直な喜びを感じ、若返りを実感しているのだと思います。

 私にとっても爪の輝きはとても嬉しいものでした。今日は爪を見せてから指圧をしないように気をつけます。

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2008年1月27日 (日)

出産後のむくみ

 出産後一週間の女性の指圧に行ってきました。

 むくみに対して、フェンネル2滴とグレープフルーツ4滴をコットンに含ませて、ティッシュに包んで枕元に置きました。

 妊娠中ほぼ毎週指圧をしながら、「生まれたい、生まれたい!」と言ってるとしか思えなかった命は、髪がフサフサの王子様でした。

 おなかに手をのせた時の、あの活発なパーカッションは『男の子で納得!』というところです。

 約一時間半ほど施術をしましたが、滞在中、ベビーベッドの王子様は夢の世界にいて、目を合わせる感動の対面とはいきませんでした。

 さてお母さんのほうは、頭部から下肢まで全身がむくんでいます。

 母乳の出が良いということで、盛んにエネルギーを使っているのか、頚から鎖骨の周囲には熱を感じます。

 これならフェンネルの乳汁分泌に対する効果は期待しなくてもよさそうです。

 そう、出産をして、やっとうつ伏せになれるのです。妊娠の40週のうち、それがわかってから20数回は仰臥と横臥で指圧をしてきました。

 右背中のこりと左大腿後側の坐骨神経の張り、そして出産姿勢による左中殿筋の痛みがあります。

 下肢外転姿勢は、胆経を通じて後頭部のツボ『完骨』の痛みとも繋がっています。

 全身の指圧をした後に、マジョラム+ジンジャー同量1%(+スイートアーモンドオイル)で足の冷えに対するマッサージをして施術を終えました。

 フェンネルとグレープフルーツの効果もあったのか、ブカブカしていた後頭部は締っています。妊娠中は使えなかったフェンネルが使えることも、アロマセラピストの端くれとしては喜びです。

 出産に対しては心配していませんでした。妊娠の経過が順調でトラブルもなく、指圧後逆子が回転することにも恵まれました(これは意識して『至陰』のツボ指圧をしました)。

 出産の味方になるように、子宮収縮力を強化するクラリセージとラベンダーの精油を持たせておいたことも良かったと思っています。

 施術後は体が軽くなったということです。

 セラピストとしても待望だった王子様と、目を合わせ(テレパシーで?)会話を交わすことはできませんでしたが、“彼のことだから”、施術の様子は全て聞いていたと確信しています。

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2008年1月26日 (土)

肺炎に“肺兪”のこりの前兆があったケース

 年末に指圧をした40代の女性、病院で診察を受けて薬も飲んでいましたが、咳が続いていて風邪の症状が治まっていませんでした。

 指圧中も咳が出て、背部のこり、特に右肩甲間部の“肺兪”にしつこい硬結を見つけていました。

 胃腸の調子も悪く口角炎もあり、施術後の感触も治る方向に向かっているとは思えませんでした。

 昨日久しぶりに指圧を受けに来られてお話しを聞いたところ、「あの指圧の後、一端良くなったのですが、10日ほどして熱が出て病院へ行ったら肺炎と言われた」とのことです。

 のどを診ると甲状腺の右下あたりが腫れています。

 甲状腺も経過観察ということで、更年期障害の疑いも自分では感じているようです。

 昨日病院で処方された薬の中には、まだ抗生物質が入っているということです。

 前回、気管支ぐらいまでは炎症がありそうだと思っていましたが、背中の“肺兪”のしつこい硬結が、肺炎に繋がっていくとまでは思いませんでした。

 指圧をしていくと背部のこりが顕著ですが、前回ほどの“肺兪”のこりはありません。

 「すごく冷える」そうですが、手足の冷えはそれほどでもなく、指圧をするとかなり温かくなっています。

 おなかも平均的な硬さで、胃弱タイプですが、いつもよりも動悸がありません。

 指圧中に咳もなく、途中までマスクをしていましたが、頭部顔面の指圧では自分でマスクをはずしていました。

 熱の花でしょうか、唇の皮は剥けていましたが、施術後の顔色は良くなっています。

 前回よりも確実に良い手応えがありました。

 まだ微熱があるということですが、施術後におでこに手を当てた時には、平熱の範囲であると思いました。炎症が広がっていく感覚はありませんでした。

 前回も指圧をしながら感じた事はお話ししているので、“肺兪”のこりの確認から肺炎になっていった事実は、このクライアントさんにとっては私の指圧への『信頼を高める証し』になっているのだろうと思います。

 しかし、肺炎になるとまではわかりませんでしたし、もしかしたらその時点で肺炎だったかもしれませんし、その時の指圧で一端良くなるとも思えませんでした。タッチからわかることは事実だけ伝えるしかありません。

 そんなことでも新たなマイナー伝説となり、クチコミの恐ろしさで、とんでもなく高評価の新しいクライアントとの出会いが生まれたりもします。

 甲状腺が腫れているのはよく診ればわかりますし、肺のツボが硬いのも触ればわかる簡単な事実です。

 前回の指圧の後しばらく喉がおかしかったので、強い菌かウイルスかとは思いましたが(お客様から菌をもらって治すぐらいの霊媒体質があれば本望です!)、肺炎までは考えていませんでした。

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2008年1月25日 (金)

手の冷たい方が増えています

 大寒は過ぎたというのに、雪や爆弾低気圧で、この冬の寒さのピークを迎えているようです。

 指圧に来る方、特に肩や頚のこりで指圧に来る方の手の冷たさは半端なものではありません。

 布団の肩口から入る冷気で寝つけないという方もいました。

 湯たんぽが見直されて、足を暖めている方は多いようですが、袖に手を通すかい巻き布団の用意まである方はまずいません。

 冷えを感じても肌の乾燥のほうが耐えがたく、電気毛布は苦手という方も多くて、頭寒足熱の程好い温度で睡眠をとるには難しい季節です。

 過剰な重ね着が保温にすぐれているわけでもないのですが、マジッシャンかと思うくらい服を脱いでから指圧を受けるお年寄りもいらっしゃいます。

 常に使わなければいけない手は、手袋をしてもすぐに取ってしまったり、水を使ったり、なかなか保温することができません。

 頚や肩がこっていて、さらに上肢を伸展して手を使うことがなければ、末梢の指先への血流は低下します。

 肘関節伸展のプッシュアップで手に体重を移動するマッサージの動作、指圧の動作は、指先に血液を送るエクササイズとしてもすぐれています。

 上肢外側の伸筋群を使っていないと二の腕もたるみ、肩関節内転・内旋のために肩がこったり、頭の重さで頚のこりも起こります。

 手が温かいセラピストの手技は、手の冷えを克服するためのエクササイズにもなっています。

 肘を伸ばしたまま手関節尺屈(小指側に回旋)で、自分の体を手・指で支えるつもりでマッサージをする、指圧をする、自分にでも御家族にでも、それができると手の冷えは和らぐのですが…。

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2008年1月24日 (木)

オーストラリアの森林の90%はユーカリ!

 「オーストラリアの森林の90%はユーカリ…」、何気なく見ていたテレビの解説を聞いてビックリしました。

 ユーカリの種類は700とも800ともいわれます。

 アロマテラピーでは「ユーカリ・グロブルス」「ユーカリ・ラディアータ」「レモンユーカリ」などが精油として使われています。

 呼吸器系の症状を緩和する1,8シネオールを特長とする“スーッ”とする香りが、未だ知らぬオーストラリアの空気には含まれていることでしょう。

 かつてのオリビア・ニュートン・ジョンやエアサプライの高音の歌声やその感性は、空気に馴染んだユーカリの香りの影響もありそうだと思いました。

 なんと、あのビージーズも思春期にオーストラリアに移住しています。

 映画『クロコダイル・ダンディ』や阪神JFKのウィリアムズ投手など、タフで心肺能力が強そうなオーストラリア男性のイメージも、ユーカリを含んだ空気を吸って成長することと無縁ではなさそうです。

 最近では製紙のためのユーカリの森林伐採が、日本も関係する環境問題となっているようです。

 森林の90%がユーカリの驚きは、何とか残しておいてほしいと思います。

 国民性が自然やその香りに由来するとしたら、良い面は残ってほしいと思います。

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2008年1月23日 (水)

“ケータイ指圧”

電話の問い合わせで「そちらはケータイ指圧ですか?」というものがありました。

「整体ですか?」と聞き返すと「あ、違いますね…」と『なぁんだ、ケータイ指圧も知らないんだ』という空気を放ちながら電話を切られてしまいました。

「携帯指圧」なら気の遠隔操作で治療をするのか、単に携帯電話を使った出張指圧か、それとも「形態指圧」か「形体指圧」なのか…。

インターネットを調べてみても、ピタリと当てはまるものはなさそうでした。

個人的には電話を使って気で治療する「携帯指圧」を探していた人であってほしいと思います。

そして是非それにかかってから此処へ来てほしいと思います。

携帯指圧に負けてしまうとはとても思えません。

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2008年1月22日 (火)

その“強圧し好きの人”への指圧

 電話の様子からは60代、東北出身の女性と感じました。

 こちらの説明は聞こうとしない、少し高圧的な感じも受けました。

 そして初めてお会いしたのは、50代に入ったばかりの韓国出身の女性でした。

 日本語に癖があるのは仕方のないことで、吉本の若手のコントのように「…何だかすんません」という感じです。

 深夜まで調理の仕事をしていて、眠れないのではない、寝る時間が取れないとのことです。

 荒れた両手からはチゲの臭いがしました。タラチゲの臭いだと思いました。

 右前腕を腱鞘炎だと言いましたが、病院での診断はありません。主訴は全身の疲労、肩こりがあり、腰椎は後弯しています。

 横臥、伏臥と指圧して手足は温かくなっています。自称冷え性ですが、そんなこともなさそうです。

 仰臥位では完璧に眠りました。芳香浴にはゼラニウムをミストで焚いています。

 肩上部僧帽筋・肩根点の指圧で眉間に皺を寄せたので、本当の強圧しをしたのでは筋肉を傷めるだけです。細かくソフトな点圧を軽擦のラインにしていきます。

 腹部の指圧で硬さや動悸はありません。手術歴や現在の服薬もないので、十分な休養があれば疲労は回復できるはずです。

 腰と下肢のストレッチで体を起こして施術を終えると、「今度はいつ来ればいいか」と聞かれました。

 「悪いところがあるとは思えないので、このままずっと体の調子が良ければ来る必要はありません。ただ仕事で疲れると思うので、来たいと思ったらいつでも来てください。今のような質の良い眠りの時間は貴重です。でも3日は効果が持続すると思うので、その後にまた電話で予約してください」と申し上げました。

 伝わったでしょうか?ポカンとしていました。どなたがいらしても、此処はこのスタンスです。

 代わりにお友達の予約をして帰っていかれました。

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2008年1月21日 (月)

「強圧しでないと物足りない」人への挑戦

 雪雲は南にあり、夜明け前には西の雲間から月明かりが見えました。

 これなら雪かきの心配もなく、昨日予約のあった初めての方の指圧もできそうです。

 この方は病院で会った人に紹介されたということで「整体やいろいろなところを転々としてマッサージを受けているけど、強くないと物足りない」と電話で話していました。

 私にしては挑戦状を受け取ったようなものです。

 世にはびこる間違いは訂正すべきです。

 強刺激でないと効いたように感じないというのは、感覚の劣化、閾値(最低刺激量)のレベルが高くなってしまったのです。

 そのまま強刺激を続けて、筋肉やその他の組織に良いはずがありません。治るわけがない。

 どなたかわかりませんが、紹介してくださったお客様の手前、この方に納得していただくだけの施術をしたいと思います。

 いつも以上に弱い刺激で施術をしようと思います。

 だいたい私が本気で強圧しをすれば、皆さん跳び上がります。垂直圧ができていれば強圧しはいらないのです。

 今までかかった施術者が指の力で圧していて、圧が逃げているからその方は強圧しでなければ満足しなかったのでしょう。

 いつも言うのですが、「北風と太陽」です。

 冷たい北風がどんなに吹き荒れても、旅人は両腕で胸を硬く押さえ込んでコートを脱がすことなどできません。

 太陽の暖かい日射しがあれば、旅人は自然とコートを脱ぎたくなります。

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2008年1月20日 (日)

クライアントそれぞれの独特の言いまわし

 昨日指圧を終えて「お尻がピタッとはまった」と言われました。

 この男性は仰向けに寝ると、今まではお尻に不安定な感じを持っていたそうです。

 意識して仙腸関節のズレを矯正したわけではありませんが、考えてみればいつのまにか、指圧の手技プラス顎関節の緊張ををゆるめたり、脊柱や骨盤や股関節のストレッチが標準メニューになっているので、意識した矯正よりも無理なくはまることがあります。

 このケースでは前2回の指圧から、右仙骨の外周の指圧で坐骨付近がピクピク動くということが起きていました。

 坐骨神経の通る梨状筋やその周囲の外旋筋群が、年が明けてから過敏に反応するようになってきたなとは思っていたのです。

 もう一年以上週一回のペースで指圧を続けて、体は確実に変化していきました。

 持病の検査値が安定し、足の冷えがなくなったのはわかっていたのですが、お尻に不安定感があったとは、ちっとも気づきませんでした。

 お尻がはまったことによって、右鼡径部の違和感もどうやら消えたようです。

 遠隔操作で症状がとれるのはとても良いことです。

 どれくらい効果が持続するかはわかりませんが、新しい光が見えてきました。

 それにしても今まで仰向けに違和感があったとは。

 そんなことは言ってもしょうがないと思っていたのかもしれませんし、自分の体はそんなものかと思って問題にもしなかったのかもしれませんが、言ってくださればもう少し気をつけることはできたと思います。

 仙腸関節をさほど意識せずに、骨盤のストレッチと仙骨外周の指圧で「お尻がはまった」と言われて、こちらがビックリした次第です。

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2008年1月19日 (土)

“坊やはよい子だ ねんねしな”

  今日はマッサージの保険不正請求摘発の記事が新聞に載っていました。

 病院の再診料引き下げが見送られたため、保険請求の監査はこれから益々厳しくなるでしょう。

 マッサージで保険診療をする時の縛りの中では、全身をリラックスさせるような施術はできません。右上肢、左膝といった患部への施術が対象になります。

 治療手技だけのマッサージと、副交感神経を優位にするようなリラクセイションを含めた全身施術のマッサージとを比べると、後者の効果が上であることに間違いはないでしょう。

 保険制度の中で公平感のある健康保険税の適用をするためには、マッサージが最小限の施術になるのも仕方のないことだと思います。

 だから保険を適用して施術をするのであれば、いろいろなことをあきらめなければいけません。そこでは最高の施術も楽なお金儲けも、どちらも望めないのです。

 そんなことを考えていると、ふと、子守唄の“坊やはよい子だ ねんねしな”というフレーズが浮かびました。

 お母さんが赤ちゃんを抱っこして、頭とお尻に手を添えてあやす姿は、前頚部の迷走神経と臀部の仙骨神経と、二つの副交感神経を刺激することになります。

 母親は感覚でそれがわかってやっているのか、それともそうされる部位に人間の副交感神経が発達したのか、いつのまにかそんなことを考えていました。

 マッサージは“いい子 いい子”としてあげることです。

 どんな年齢の人が来ても、たとえ短い時間でも、“いい子 いい子”とそのクライアントの“今の自分”を肯定してあげる時間がマッサージです。

 その思いがあれば保険の施術も質が違ってくると思います。

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2008年1月18日 (金)

無資格マッサージで逮捕のニュース

 今日の新聞記事では『無資格マッサージ』の事件が、テレビでは『祈祷師が触診をした』ことが事件として取り上げられていました。

 どちらも不快なタッチであったから訴えられたのでしょう。

 『無資格マッサージ』の取り締まりは、マッサージ類似行為を職業選択の自由から認めるという判例から、近年ではあってないようなものになっています。

 健康を促進する快適なタッチであれば現状では訴えられることはないはずです。

 つまり“素人のタッチ”であったということにつきます。

 そのタッチが体を癒すものであるか、害するものであるか、良からぬ煩悩によるものか、触れられた側にはわかります。

 不快なタッチと思わせてしまった時点で、そのタッチには圧倒的に足りないものがあります。

 人間の表面を見て、形をなぞるのであれば素人です。

 背中に触れておなかを思う、かかとに触れて腰を思う、大殿筋の上からせめて梨状筋がわかるようでないと“無資格に等しい”ということです。

 この条件では有資格者の半分以上が無資格に等しくなると思います。

 それくらい感覚を得るのは厳しいものです。

 健康を促進する快適なタッチをしようとする緊張感があれば、やましい心など起きるはずがありません。

 個人的にはタッチという素晴らしい行為を、資格がなくても、誰もが誰かにしてあげてほしいと思います。それで癒されるのは自分であったりするのです。

 本当のタッチの素晴らしさがわかれば、やましい心が入り込む隙間などないのです。

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2008年1月17日 (木)

霊域・結界

 スピリチュアルスポットと言ってしまうと観光地化や商売の臭いに肩を持つようで、あえて俗世間とは結界を結んでいる“霊域”言わせていただきますが、その霊域と感じられるところが少なくなりました。

 いろいろな症状を持つ方々の体が少しでも良くなってもらいたいと思ううちに、それも施術を終えた後に切実に願ううちに、『そういう願いをかなえてくれるものがあればすがりたい』と思いようになりました。

 本当にすがってはいないのかもしれない、本当の信仰心ではないのかもしれない、だからこそ、どこの神様にでも、どのお地蔵様にでも、どこの森の巨木にでも、ためらわずに頭を下げることができるのだと思います。

 『人事を尽くして天命を待つという言葉そのものが手技療法後の経過です。

 誉められて“自分の施術が上手だから治した”と思っているうちは、まだまだボンヤリしているだけです。

 人間の体に備わった治癒能力を引き出すことに目がいくと、その日その時に治したと思って喜んでいるようでは、身体能力からすればやり過ぎのケースがあることがわかるようになります。

 体の弱った人ほど段階を経て回復させていかなければ無理をさせていることになるのです。

 ロミロミの創始者の技を受け継ぐセラピストが『三日後にはもっと良くなる』とクライアントに告げていたのが印象的です。

 私のクライアントもよく『三日後に良くなった』と言います。

 どこかの神社で下げた頭が無駄でない事だってきっとあると思います。

 どういう由来の神様か存知上げないことも多いのですが、少し力をお借りしたいと思います。

 お参りの多い時期に近所のおばちゃんが臨時の駐車場を開いていないような、意味のわからない急ごしらえの土産物屋が軒を連ねていないような、そういうところを探しています。

 ずっとその土地の自然の中で存在し続けていて、人々の信仰と畏敬を集め、お参りをして心が晴れるというような、結界に守られていると感じる霊域は、本当に少なくなりました。

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2008年1月16日 (水)

“冬”が理由の恐れ・驚き

 五行の『木・火・土・金・水』に五季の『春・夏・長夏・秋・冬』、五気の『風・暑・湿・燥・寒』、五志の『怒・喜・思・非憂・恐驚』を当てはめていくと、“水の性質を持つ冬は寒く、恐れや驚きの感情に支配されやすい”のがわかります。

 冬は寒さで水の流れが停滞し氷が張ります。冷えて代謝が滞った体は不安を押し流すことができずに、夜が長く家にこもりがちな一日を臆病な自分と向き合って過ごすことになります。

 冬の体は水の代謝を促し温めることで変わります。それによって心も不安や驚愕から解放されます。

 指圧をしていて季節を問わず、不安を抱えていない方にお会いすることはありません。

 季節が移ろうように心も移ろい、ひとつの季節の中にも四季の性質があります。

 不安に包まれた心で過ごす一日にも小さな喜びがあり、苦労の先には達成感という幸せもあります。

 あなたのその不安は冬のせいかもしれません。

 落ち込んでいるあなたも、その存在がきっと誰かの拠り所になっているものです。

 指圧をしていると体には必ず良い所があります。

 良い面を持つあなたを見て、頼りにしている人がいるとすれば少し気持ちも変われそうじゃないですか。

 心もいろいろな要素が同時に存在していて、今は不安が前面に出ていたとしてもやがて変わります。

 移ろい変わっていく自然の中で、自分の変化を受け入れながら生きていく智恵が五行の思想には詰まっています。

 今気持ちが落ち込んでいる人は、東洋医学の五行のページを開いてみると心の安らぎを得るヒントになるかもしれません。

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2008年1月15日 (火)

鍼とタッチ(手指)との違い

 鍼と、指圧やマッサージのような手指で直に刺激することとの大きな違いは言うまでもなく、道具を使うか、使わないかということです。

 鍼の微妙な感覚の修練に『本のページのどこかに髪の毛を一本はさんで指の感覚でそれを見つける』というのがあると聞きました。

 道具を使う場合はその精度が仕事の完成度に影響します。鍼の技術の習得には金属加工や大工などの職人技と同じようなプロセスがあるように思います。

 一方指圧やマッサージで、ミリ単位の精度が求められることはほとんどないと思います。

 痛むポイントをぎりぎりに見切るとしても、1ミリ動かしただけではまだ痛みがあるということのほうが普通です。

 指の幅の何分の一かの単位でポイントをずらしていくタッチの感覚は、鍼と比べると随分と寛容なものです。

 だから少し文科系の要素が入り込んだり、アートであったり、パフォーマンスであったりして、ポイントをとらえる以外のところにも重要な価値が存在しています。

 人間の体は不思議なもので、薬や治療以外が薬や治療になったりするものです。

 手技と手技の間の圧さない時の体の動きが綺麗だったり、手の表情が豊かだったり、無駄に思えること、タッチ以外のことが手技療法の完成度には重要であったりするのです。

 そういう意味では、タッチには職人技とは別な味付もないとつまらないものになってしまいます。

 誰にでもできるタッチという行為に個性によるアレンジを加えることによって、より面白いセラピーになります。

 寛容なセラピーだから間口も広く誰にでもできるのですが、極めようとすると他の職人技とは違って進む方向を模索し続けるしかない、答えを得るにはとても難しいものだと感じています。

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2008年1月14日 (月)

感性の薬

 音楽療法の研究会が正式に発足するようです。

 音楽に単なるリラックス効果を求めるだけでなく、医療として積極的に使っていくという試みは各所でされていただけに、もうとっくに公の組織があるものと思っていました。

 アロマテラピーの香りによる嗅覚に訴える治療も、音楽療法の聴覚に訴える治療も、感性への刺激が薬効となり、心身に影響を及ぼすということは同じです。

 音の効果によって赤ちゃんの哺乳がすすむおしゃぶりの研究がされているということですが、心地よい音やリズムは確かに運動能力を向上させそうです。

 そうでなければ、応援団やブラスバンドやチアリーディングなどが生まれることはなかったでしょう。

 時に素晴らしく心地よい声に出会うことがあります。いつまでも聞いていたいような、本能を刺激する(大脳辺縁系の活動を活性化させる)声があります。

 その声が寛大な言葉を伝えれば啓示に聞こえるかもしれません。その延長にカウンセリングや宗教が見えてきます。あるいはフェロモンや恋愛感情ととらえることもできます。

 音楽は感性を刺激する薬になるとずっと感じてきました。

 そして香りも、タッチという体に触れる触圧刺激も、感性を刺激する薬になるとずっと感じてきました。

 薬は使い方によっては毒にもなります。

 人類の、そして地球の、宇宙の利益になる研究が進んでいくことを願っています。不安をあおって感覚を混乱させるような療術とは一線を画した“感性の薬”が、万人の利益になりますように…。

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2008年1月13日 (日)

リモネンが発泡スチロールを溶かす

 昨日テレビで、でんじろう先生が『発泡スチロールをリモネンで溶かす実験』をやっていました。

 柑橘類の果皮に含まれるリモネンは溶剤や接着剤に使われる他、人体には胃腸の働きを促進したり、脂肪の代謝促進や細胞の活性化など様々な効果をもたらします。

 溶剤なので、柑橘類の果皮の汁がプラスチック製のメガネレンズや風船についたりすると大変なことになります。

 ラットの実験では発癌性も指摘されています。

 アロマテラピーで肌のトリートメントに柑橘系の精油を使う場合には、紫外線による光毒性に注意しています(これはリモネンの作用ではありません)。

 ベルガモットの精油から光毒性の刺激成分を除去したベルガプテンフリーと呼ばれる精油が使われるようになったのも、柑橘系の精油は効果は大きいけれど副作用もあるということが長年の課題だったからでしょう。

 アロマ環境協会の調査では、1%の濃度で精油を使った場合のクレームはないということです。

 エッセンシャルオイル(精油)という言葉は、“成分を凝縮した精髄を抽出したオイル”という意味だととらえています。

 リモネンを含む柑橘系の精油は、濃厚な薬品と同じように考えて、香りでリラックスする時は別ですが、肌に使用する場合は薬となる濃さまで薄めて使わなければいけません。

 発泡スチロールがリモネンに溶ける様子をテレビを見て、改めてそう思いました。

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2008年1月12日 (土)

風邪の治りかけの指圧

 先週ティッシュを片手に指圧を受けていた60代の女性、今回鼻水は止まっています。一昨日から平熱に戻ったということです。前回は微熱がありました。

 座位で触診し、横臥位で軽く背面の指圧をした後、伏臥位の指圧に移ります。

 肩甲間部の指圧をすると咳が出ます。痰がからむような咳ではなく、異物を気道から排出する粘膜の線毛運動が指圧によって刺激されるようです。

 前回は圧されて痛いと感じたようですが、今回は痛くないということです。また痛い思いをさせていたことに気づきませんでした。反省です。忸怩(ジクジ)たる思いという感じです。

 仰臥位、下肢大腿前側の指圧でおなかに動きがありません。腹部の指圧では胃の動悸と臍の周囲(小腸)の硬さがありました。

 その臍の下、“関元”を中心とした持続的手掌圧でおなかが小さくグッーと鳴ります。何度かおなかの動く音を確認できたので、施術を終えることにします。

 最後の仕上げに椅子に座ってもらって左前頚部、胸鎖乳突筋の指圧をするとおなかが大きくグーッと鳴ります。迷走神経の刺激が通じたことで、指圧の効果があったと感じました。

 胃腸の不調は抗生物質などの薬の影響もあると思います。体が楽になったそうなので、風邪の回復期の指圧としてはこのくらいでいいと思います。

 咳に対して肩甲間部と前胸部から上肢内側“肺経”の指圧、胃腸の不調に対して背部の肝兪以下の兪穴と下肢前側、そして腹部と前頚部の指圧に重点を置いて施術しました。

 アロマミストの芳香浴としてユーカリ・ラディアータとラベンダー(ブルガリア産)とレモンを使用しました。

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2008年1月11日 (金)

叩打法は痛みに適さない

 偏頭痛を例にとるとわかりやすいのですが、ズキズキと痛む部位を叩くと、叩いている間は痛みよりも“叩く刺激”が脳に伝わって、痛みを感じにくくします。

 叩くという触圧刺激を伝える神経線維のほうが痛覚を伝える神経線維よりも太いので、痛む部位を叩いた時に痛覚の伝達が遮断されるというのがゲートコントロール説です。

 しかし、叩くというようなリズミカルな刺激は過敏になっている神経をさらに興奮させてしまいます。

 刺激の法則によれば、速く、弱く、リズミカルな刺激は神経機能を興奮させ、ゆったりとした、強く、持続的な刺激は神経機能を鎮静させます。

 偏頭痛の場合、叩くのを止めた時に、さらに症状が悪化してしまいます。

 これは筋緊張性頭痛でも、他の部位の神経痛や関節痛や筋肉痛でも同じことがいえます。

 叩いているうちは痛覚の伝達が遮断されても、叩くのを止めるとさらに痛覚が興奮して痛みを伝えるようになります。悪循環です。その上、痛んだ組織の炎症をさらに拡げてしまうということにもなりがちです。

 たまたま軽い叩打法が適量刺激になるということはあります。しかし叩打法は鎮静化した神経を興奮させるために使うものです。

 だからマッサージで眠った人の体を起こすために、施術の最後に叩打法を使うのは正しいのですが、痛む部位を叩いて治そうとするのは間違っています。

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2008年1月10日 (木)

カモマイル・ローマン+ローズマリー・シネオール

 昨日の生活の木の講座は『頭痛のツボとアロマ』がテーマでした。

 生徒さんに10mlの清製水に2滴の精油を選んでもらって、1%の濃度の頭痛用ローションを作ってもらいました。

 その中でもカモマイル・ローマンとローズマリー・シネオール各1滴の組み合わせが多くなったのは参考になりました。

 あらかじめ「ラベンダーは鋭く突き刺すような痛み」、「カモマイル・ローマンは鈍い痛み」、「ペパーミントは吐き気を伴う」、「ローズマリー・シネオールはむくみがある時に」と使い方の指標を掲げてはいました。

 その上で「今香りを嗅いだ感覚で決めてください。同じ精油2滴でもいいです」と言って精油を選択してもらいました。

 どちらかといえばラベンダー以外は偏頭痛向きの精油と言ってもいいと思います。

 頭の血管の一部が拡張して三叉神経を圧迫しズキズキとした偏頭痛が起こっていると考えれば毛細血管から血漿たんぱくが漏れ出して頭のむくみが起こり、血管拍動性の痛みや吐き気を伴います。

 拡張した血管部位を冷やすか持続的圧迫が有効な偏頭痛と、収縮した血管を温めるか弱い刺激で全体的なタッチをしていく筋緊張性の頭痛とでは正反対の取り組み方をしなければ効果がありません。

 しかし臨床ではこれらの精油を使ったローションでの頭皮マッサージで、偏頭痛でも筋緊張性頭痛でも緩和することができます。

 タッチと温冷を間違えなければ、精油は柔軟に症状を緩和するともいえます。

 ローションを使った髪をくしけずるような軽擦と、頭皮をとらえた細かい指頭輪状圧(一種のサークリング)だけでも十分にリラックスできることがわかっていただけたと思います。

 一般的に多いのは筋緊張性頭痛があって一部血管が拡張しているような混合性の頭痛だと思います。カモマイル・ローマン+ローズマリー・シネオールを使ってみようと思います。

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2008年1月 9日 (水)

接骨院で坐骨神経痛といわれていた男性

 膝が痛くて正座ができず腰痛がある60代男性、「接骨院で坐骨神経痛といわれ、膝と腰のマッサージと電気治療を受けているがよくならない」ということです。

 膝の痛みを坐骨神経痛というのはおかしいなと思いました。特に右膝はO脚があるために変形性膝関節症のように見えます。

 猫背で頚が肩より前に突き出し、第5胸椎から第12胸椎までが円背の大きなカーブを描いています。骨粗しょう症もあるかもしれません。

 胆嚢と大腸のポリープの摘出手術をしていて、最近胃の働きが悪く食事がすすまないということです。高血圧の薬も飲んでいます。

 まず頚から背部の猫背の矯正を目的に指圧をします。肩上部は頚の前傾と肩関節内転・内旋のために硬くこっています。

 さらに腰、臀部、大腿後側と指圧をすすめたところ、坐骨神経に沿った緊張はありません。

 下半身はむくんでいて足の冷えはありません。普段上体だけ、ほとんど腕力で仕事をしているようです。

 仰臥位右大腿前側の指圧でおなかがグッーと動きます。ここは胃経なので、胃の不調が大腿直筋のこりに反映されているということです。

 右大腿外側も硬く緊張していてます。ここは胆経なので胆嚢摘出の影響が体に及んでいると考えてもいいでしょう。

 仰臥位ではほとんど眠りました。腹部の指圧では胃に動悸があり、胃炎はありそうです。

 全身指圧後、仰臥位下肢伸展挙上の膝痛緩和のエクササイズを覚えてもらいました。接骨院では全くそのような指導はなかったということです。

 施術後椅子に座ってもらいましたが、猫背が解消されていて、頭が肩の上に乗っています。腰に痛みもないということです。

 膝痛に正座はNGなので、正座をして膝の痛みを確認してもらうことはできませんが、膝もよく伸びています。

 全身施術と部分治療の差ははっきりと出ます。接骨のマッサージが痛いだけだというので、よほどタッチについて考えたことのない人の施術を受けていたのでしょう。

 目を引くほどの猫背なのに、坐骨神経痛として腰と膝だけの施術ですませてしまうのは不思議です。

 時間が来るまで患部に触っているだけというのは本当のセラピーではありません。

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2008年1月 8日 (火)

鼻炎で起こる耳の周囲の痛み

 鼻孔の奥は咽頭に通じ、中耳も耳管を通じて咽頭と通じているので、耳・鼻・咽喉のいずれかのウイルス(細菌)感染は、耳鼻咽喉のどこかに炎症を広げる可能性があります。

 鼻炎で鼻が詰まる、薄い鼻水が出るというときに、喉に炎症が広がるということはよくあります。

 そして側頭部で耳の上部中央、ツボでいえば三焦経の“角孫”のあたりに鋭く突き刺すような痛みがあるというケースがありました。

 これは『鼻の充血による血液の循環障害が起きて一部拡張した血管が側頭部(耳の周囲)の神経を圧迫した』と考えることができます。

 三焦経は大まかには尿路・消化器にあたり、その上焦は口から横隔膜までを指すので、咽頭も含むことになります。

 三焦経は、薬指尺側爪根部から上肢外側中央を上って側頚部から耳の周囲を周り眉毛外端に終わります。

 このように診ていくと、「鼻炎→咽頭→耳の周囲の痛み」という図式が経絡にも当てはまることがわかります。

 この時は側頭部の持続的圧迫で耳の周囲の痛みを抑えましたが、ツボの刺激としては三焦経で前腕外側の“外関”や“会宗”なども有効だと思われます。

 アロマテラピーでは“鋭く突き刺す痛み”ということから、ラベンダーを選択することができます。風邪のウイルス対策としてもラベンダーは有効です。

 このときはマンダリンをアロマミストで香らせながらを指圧をしていました。

 ラベンダーを使ってみればよかったと後になって思いました。

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2008年1月 7日 (月)

風邪のときの腰痛

 『風邪(ふうじゃ)は“風門”から入り“風池”に溜まる』という考えが東洋医学にはあります。

 襟の隙間から肩甲間部の“風門”に寒気が入るときに、背中がゾクゾクッとして『風邪をひきそうだな』という感覚を持つことがあるかと思います。

 そして後頭骨際の“風池”に風邪が溜まって、様々な症状が起きてくるとされています。

 初期は頚や肩のこりが風邪の随伴症状となりますが、風邪のウィルスが全身に周った後や発熱後には関節痛が起きてきます。そのひとつに腰痛があります。

 長い間寝ていて腰に負担がかかったという場合もありますが、痛み物質が関節や体のくびれ部分に溜まっていると考えるといいかもしれません。

 病み上がりの体や疲れた体へのタッチは弱い刺激にします。

 軽擦や徐々にテンポを上げていくような関節運動を中心に施術します。

 指圧では微圧・軽圧・快圧と刺激量を適宜調節します。

 腰への施術は腸骨稜上部に沿った“溝を切るような指圧”が効果的です。

 筋肉の使い過ぎで起こる筋肉痛や関節痛とは別のものであると考えて、ストレッチの延長となるタッチをすることが大切です。

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2008年1月 6日 (日)

胃腸の動きが悪い

 年末から風邪が治らない60代の女性、仰向けに寝ていると薄い鼻水が喉に下りてきます。病院で薬をもらっていますが体調が回復せず、何もしたくない気分なのだそうです。

 肩甲間部にこりがあり、これは肺や心臓の内臓筋肉反射だと感じます。

 両上肢尺側で内側の尺骨神経に沿った肘の周囲に圧痛があって、小指が冷えています。これは『心経』の経絡です。

 肩甲間部のこりや肘の周囲の圧痛や小指の冷えは、風邪による呼吸器、循環器の症状だと考えてよいでしょう。

 また仰臥位、下肢大腿前側の指圧でいつもならおなかが“グーッ”と鳴る方なのですが、今回は胃腸の動きがありません。

 左下肢内側膝上の『肝経』と右下肢外側の『胆経』が硬く、『胆汁の分泌が悪い→脂肪を消化吸収できない→体に栄養を蓄えることができずに体力が回復しない』というような図式も頭に浮かびます。

 最後に腹部の指圧をして、その一番最後の『腹部振動圧(手掌圧後に振せんを加える)』でやっとおなかが“グーッ”と動きました。

 元々胃腸の弱い体質の方なのですが、風邪で胃腸機能がさらに低下しています。薬が合わなかったという話もされていて「胃酸が出にくいタイプなのに、胃酸を抑える薬が風邪薬と一緒に出ていた」ということでした。

 鼻風邪の症状が長いことから、アレルギー性の症状なのかもしれません。

 東洋医学の五行から診れば『鼻・大腸』は関連付けられますし、腸内細菌叢が抗生物質で殺菌されて、免疫力の低下、アレルギーの発症ということもあるかもしれません。

 今日は良くなっているといいのですが。

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2008年1月 5日 (土)

正月の便秘にはクイックマッサージ

 正月休み中ずっと便通がないという人は多いのではないでしょうか?

 普段ストレスの中で仕事をしている人が緩みすぎると、自律神経に乱れが生じます。

 寝過ぎや食べ続けているような三が日だと、便秘だけでなく偏頭痛も起こしやすくなります。

 リラックスし過ぎている状態では血管が拡張しているだけでなく、部分的には血管が拡張し過ぎて神経を圧迫し、痛みを生じさせることがあります。

 この状態でゆったりとしたリズムの指圧やマッサージを受けると、血管を収縮させて調整することができず、逆に悪くすることがあります。

 セラピストの注意しなければいけない副交感神経過剰な症例の典型が、いわゆる“正月ボケ”です。

 こんな時こそ通勤の帰りにでもクイックマッサージやリフレクソロジーを受けるといいと思います。

 むしろテクニックなどないくらいな施術でもいいので、飛び込みで短い時間施術を受けるといいと思います。

 刺激の法則からいえば、速くてリズミカルな刺激は神経機能を興奮させるので、いつもならヘタだなと思うタッチのほうが、その後お通じがあったり、体がシャッキリとリフレッシュすることがあります。

 もちろん知識とテクニックのあるセラピストなら、もっと上手に新年の仕事に向かう体のコンディションを調整することができます。

 正月中ずっと便秘をしているという方は、この機会に是非、クイックでもいいので指圧やマッサージを受けてみてください。

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2008年1月 4日 (金)

ヒーリングヴィラ印西

 印西牧の原のショッピングモールの中にある温泉が、ヒーリングヴィラ印西(入館料¥1,500)です。

 千葉県印旛沼の西で印西なのだと思いますが、北総線沿いの開発がなければ原っぱのままであっただろうと思います。よくここに温泉を掘ろうと思い立ったと感心します。

 広いショッピングモールの東端にあるので、気づかない人も多いだろうと思います。そこまでの道路で見つけた広告の看板は一つだけでした。

 バリ風をコンセプトにした施設は清潔感があります。

 館内着を着て入る男女混浴のサウナルームには7種類のサウナがあり、硫黄浴サウナはお勧めです。

 敷き詰めた石のツボ圧し効果と遠赤外線の温熱作用で、“石焼イモの気持ち”を体感できます。その発汗作用は今まで体験したサウナの中でも超一級に格付けできます。

 その他に岩塩サウナや麦飯石、サンゴ、冷風等のサウナがあり、好みの温度を選べるのが嬉しいところです。

 温泉は黄色に淡く濁った塩化物泉で、カルシウムの肌触りもあります。温泉の温度も種類もいろいろあるので、好みのものがきっと見つかると思います。

 レストランは自然食バイキングと定食のダイニングがあります。自然食バイキングは、まぁ“お惣菜といったものが並ぶので¥1,500(土日祝¥1,800)は少々高いかなと思いました。

 マッサージはタイ古式やフルボディのものなどがあるようですが、だいたい内容がわかるので受けてはみませんでした。

 女性専用の仮眠室や別料金を出せばヴィラ(風呂付貸個室)もあり、冬のボディメンテナンスに半日いてもスポーツジムに行くより効果があるかもしれません。

 温泉雑誌やマスコミでもよく取り上げられている割には、立地の問題かあまり混雑していないように感じました。穴場です。

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2008年1月 3日 (木)

椎間板ヘルニア・指圧で治るものと治らないもの

 椎間板ヘルニアでも、髄核の突出が小さくて、線維輪の損傷が少なければ、安静にしているだけで治るものもあります。

 椎間円板の中の髄核がゼリー状で流動性があるということで、脊柱の屈伸やねじれが可能になるのですが、それはヘルニアになりやすいということでもあります。

 病院では保存療法か手術という治療になるので、指圧師が判断するよりは“保存療法では治らない”ヘルニアが多くなります。

 保存療法である指圧やマッサージをする側としては、『病院で手術をするしかない』と言われた椎間板ヘルニアの患者さんを随分治していたりします。

 髄核がどれだけ突出しているかということにかかってくるのですが、線維輪の中に髄核がとどまっているのであれば、症状の緩和は可能ではないかと思います。

 指圧で周囲の筋肉を緩めたり、その人の症状にあった“繊細な”ストレッチを創り出すことができれば、再発の予防や悪化を防ぐことができます。

 『病院で手術を勧められたけど、仕事の事情などでできない』ということであれば、近くで通いやすい治療院を一度訪ねてみるといいと思います。

 技術と知識のしっかりとした指圧師なら、症状の緩和が可能なケースはかなりあります。

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2008年1月 2日 (水)

“ラベンダー使い”

 『魔法使いにはなれそうもないけど、“ラベンダー使い”にならなれるだろう』と思いました。

 たぶんそんなところがアロマテラピーに魅かれたきっかけです。

 眠りの魔法が使えたら、それだけでも十分な力です。

 “ラベンダー使い”になって思うのは、ラベンダーを使えないケースの多さです。

 「妊娠初期」、「車の運転をする」、「副交感神経が過剰だと感じる」等、ラベンダーを使うことが不適切だったり、効果がなかったり、悪い結果を生むと予想されるケースはたくさんあります。

 考えてみれば、格闘家が誰彼かまわず闘うわけではないように、プロフェッショナルはいつもその力を使わないという選択を迫られています。

 “ラベンダー使い”になって、世界中の眠れない人たちを『羊の群れから解放する』という漠然とした妄想は、使わないという選択の正しさの前に、今ではちゃんと、ファンタジーの世界でだけ成立することだとわかりました。

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2008年1月 1日 (火)

2008年元旦

 あけましておめでとうございます。

 皆様にたくさんの感動がある一年となりますようお祈りいたします。

 昨年は大きな病気も怪我もなく、一年を健康に過ごすことができました。

 これもたくさんの方から刺激や感動をいただいたおかげだと思っています。

 今日も朝のトレーニングを終えて、これから初日の出を拝みながらウォーキングをしてきます。

 昨年は365日これができました。今年も朝9時には指圧ができるように、毎日準備していくつもりです。

 『今日も感動的な一日でありますように。

  みんなの痛みがとれますように。

  みんな死にませんように。』

 これは毎日お祈りしている言葉です。

 今日は初詣に行って、またこのお祈りをしてきます。

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