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2008年2月29日 (金)

低体温

 20代女性、1才児の子育て中、病院の診断で『低体温』と言われているそうです。

 体温35℃以下を“低体温症”と言いますが、この女性の場合には“症”という言葉はふさわしくないように思いました。

 妊娠前から指圧をしていますが、出産後に肉厚の体型になりました。

 単に体型が戻らないのではなく、“母であるための筋肉”が鍛えられたのだと思います。筋肉の付き方は“子育てのアスリート”のようなものです。

 母乳やめたばかりだということで、10kgになる児は抱っこをせがみます。

 予測した下半身のむくみはほとんどなく、肩から上肢と背部のこりと下肢の筋肉の緊張もあって、手足が冷えています。

 35℃以下の体温では、ほとんどの場合、おなかに冷えがあります。内臓の冷えを改善するつもりで全身指圧をします。

 芳香浴のアロマミストにはマンダリンとラベンダー(ブルガリア)を使用しました。

  筋肉の使い過ぎによる血管収縮をゆるめるためには、リラックスする香りと、ゆったりとした軽い刺激のタッチがポイントです。

 伏臥位、背部の肝兪以下の指圧で「フーッ」という大きな息が洩れます。

 「痛いですか?」と聞くと「気持ちいい」のだそうです。

 おそらく深い呼吸や溜息をつく暇もなく子育てに奮闘しているのでしょう。

 仰臥位、下肢の指圧で足は温かくなり、左手掌の母指球、小指球の指圧でおなかが「グーッ」と大きな音をたてて動きがこちらからもわかるようになりました。

 随分前からおなかに動きはあったようで、頭部顔面、前胸部からおなかの指圧に移る頃には腹部全体が温かくなっていました。

 施術を終え、ピンク色に染まった頬を鏡で見せると、安心した様子です。

 もともと冷え性の体で体温も低いので、筋肉が緊張して末梢血管が収縮していれば、35℃以下の体温になることはあるかもしれません。

 それでも今日のように指圧でゆるめることができる場合は、低体温症とまでは言えないと思います。

 以前、おなかに触ると冷水に手を入れたように冷たい女性に指圧したことがあります(今はどうされているでしょう?)。その女性と比べると、今日の女性への施術は難しいものではありませんでした。

 私も経験を積み、勉強をして、格段と深味のある指圧ができるようになったはずです。あのおなかの冷たい女性を、今ならもう少し温めることができると思います。

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