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2008年3月22日 (土)

骨の老化と全身疲労

 70代男性、近隣の町に4店舗を経営し、車で飛び回る社長さんです。仕事の途中、どうしても我慢できずに此処へ飛び込みでやってきました。

 主訴は全身疲労、背中が曲がり、頚は肩より前に突き出ています。

 マスクをしていたので花粉症かと思いましたが、段差のない銀行の玄関でつまずいて上唇の上が傷になっていました。鼻は奇跡的に無傷でした。

 足が外反しているので、疲れていると斜め前に足をずってしまい、舗道の細い溝でもつまずくことはありそうです。

 年齢からすると肩から腕の筋肉は発達しています。

 横臥位、伏臥位と指圧をしていき、左足首が固いので「脳梗塞の人がこんな感じなんですよ」と言うと、転んだ時に念のため病院で検査をしたところ、無症候性の脳梗塞がいくつか発見されていたのだそうです。

 高血圧と高脂血症の服薬は問診ででてきましたが、ここで脳梗塞の薬も服薬中であることがわかりました。

 クライアントが病歴を秩序立てて話すことは稀です。経験に照らして感じた事は口に出しておくと、施術への信頼感が違ってきます。

 伏臥位で頚を右に回旋してもらうと、右肩が上がり、自分で右膝を曲げます。左上肢も自分で体幹に沿わせるように下げるので、施術を受け慣れているのがわかり、右腰痛・坐骨神経痛を疑うことができます。

 左足趾を圧迫・牽引すると強い痛みを訴えます。足首の固さもあり、ここは脳梗塞のリハビリのつもりで丁寧にゆるめていく必要がありそうです。

 仰臥位、腹部の指圧で、肝臓も胃も異常を感じなかったのですが、腹部膨満の感触があり高脂血症の服薬に納得です。

 全身の施術を終え、椅子に座ってもらうと、肩や背中の筋肉はゆるみましたが、頚は肩より前になりがちで足は外反しています。

 加齢によって骨が曲がってきたから疲れやすいと言う事ができます。無理な矯正はできません。「楽になった」と次の仕事へ向かっていきましたが、忙し過ぎるのではないかと心配です。

 入って来た時の物言いと帰る時の態度が違ったので、(田舎のマッサージ屋と思って期待せずにいらしたとは思いますが)、何か感じていただけたのではないかと思います。

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