指圧と釣瓶の理論
介護の現場で、古武道の体の使い方を応用し、自分の体重を利用して被介護者を抱え上げる『釣瓶の理論』が取り入れられています。
手指や腕の力に頼らない、腰を痛めない施術法は、指圧、マッサージにも必要なことです。
井戸でロープを滑車に通し、先にバケツを結んで水を汲んでいるとします。
ロープを引いて、水の入ったバケツを引き上げる時、手を離しました。
この時のバケツが母指、あるいは手掌、滑車が肩、バケツの側のロープが上肢、滑車より手前のロープが体幹です。
母指に体重をかけることによって、体幹が浮き上がる感覚、あるいはその逆、体幹を起こす方向に意識することで自然と母指に体重がかかる、むしろ後者のほうが境地としては高く、感覚を伝えるのに適しているように思います。
力学の原理を自分のモノにして、最小の力を最大に活かす、難しいことですが目標としてほしいと思います。
釣瓶の理論はエステにもセラピーにもリラクセイションにも当てはまります。
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