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2008年5月23日 (金)

視線を断つマッサージの常識が通じなかったこと

 初めて施術をする方には、体の状態を把握するための様々な“調子合わせ”が必要です。

 視診・問診・触診をしても、施術中にわかることがあるのが常です。

 40代女性、主訴は肩こりです。

 指圧をしていくと、猫背による左肩甲挙筋の痛みと、腰椎前弯のための左腰痛が浮き上がってきました。

 仰臥位に移り、ガーゼで目を覆いました。

 視線を合わせないためにタオルなどで目を覆うことは、セラピストの常識です。当然のマナーとして、何ら疑いを持ったことがありませんでした。

 この女性はガーゼをずらして、「わたし、“閉所”だから…」と仰いました。

 少し考えて、それは“閉所恐怖症”のことだとわかりました。

 その後、仰臥位の指圧ではよく眠り、全身指圧を終えました。

 左肩甲挙筋を圧すと痛みは残るものの、全身がゆるんでいます。

 今までその部位ばかりゴリゴリ圧されるマッサージを受けてきて悪くしたようでもあるので、今回は筋肉の疲労を考えてここまでとしました。

 それにしても、です。

 視線を断つ当然のマナーだと思っていた“目隠しのガーゼ”が通用しない方がいるとは思ってもみませんでした。

 そういえば、たまにガーゼをずらす方はいます。

 神経質だと印象を受ける方の中には、“目隠し”を不快に感じる方がいるようです。

 初めてわかりました。このマッサージの常識が、全ての方に通用すると思っていてはいけません。

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