病気の気功の先生に指圧をする
昨日は休みたいと思って出かけていたのですが、帰って留守電を解除したとたん、「胆嚢の摘出手術をして4日目だが、背中から左下肢の坐骨に沿って痛くて眠れないので、病室に指圧に来てくれ」という電話がありました。
声の印象は高齢の女性で、透析もしているそうです。
坐骨神経がわかり、「浪越の指圧も勉強した」と仰ったので、先輩の先生だと思い、『これは何を差し置いても出かけなければ』と、急いで仕度をして駆けつけました。
よくお話しを聞いてみると、中医学の学校を開き、気功の治療をされていたということで、浪越の指圧は一般の公開授業に参加したということのようです。
(ちょっとがっかりしました。)
今は気功の治療はしていないようです。気功が効かなくなって病気になったということかなと思いました。気が病んだので気功治療をやめるという決断をしたのかなとも思いました。
おなかは手術の痛みがあり、左前腕には透析のシャント(動脈と静脈を交通させる)があります。
腰椎の前弯がありますが、膝をおなかに近づけるような矯正法では痛みがあります。
左横臥位から指圧を始めると、坐骨神経ではなく、下肢外側の胆経に緊張があります。
両足の爪先が外側を向いているので、股関節の外旋、骨盤の開き、腰椎の前弯ということです。
指圧をしていくと「凄い“気”が出ている!」と誉められました。
これが“気”だというなら、慣れない病室で初めての患者さんであっても、自分のテクニックとニュートラルな自分を発揮できるようにしている“準備のパワー”ということでしょうか?
右横臥、仰臥と指圧し、“それ”が“気”なのか試すつもりで頭部の指圧をしたのですが、どうも私が今まで他の方たちにも言われてきた“それ”は、“気”と言ってよいらしいです。
眠れないということなので、ラベンダーのオイルマッサージを下肢にして施術を終えました。
どうやらアロマも初めてのようで、『タッチについてはよくわかってないな』と思いました(もちろん“気”で治療をする先生ですから…)。
むくみもありますが、腎臓を刺激するジュニパーなどは使えません。コットンにラベンダーとマンダリンを滴らして置いてきました。
指圧中、おなかもグーッと鳴っていたので、調子が良くなったとみえて、いろいろなお話をし、占いもしていただきました。
私は指圧師なので、明日は指圧をする必要がないと申し上げましたが、気功では病気の時は毎日治療するほうがよいので、明日もお願いしたいと言われています。
“病気になった気功の先生に指圧をするの巻”でした。
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