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2008年5月16日 (金)

立位の骨盤傾斜が約60°かを診る

 座位では骨盤上口が座面と水平になり、立位では骨盤が55~60°前傾します。

 骨盤の前傾とは骨盤上部が前へ倒れることです。恥骨が前に突き出ることではありません。これを迷ってしまう人はかなりいると思います。

 立位で脊柱のS字カーブが正常であれば、腰椎の前弯と第5腰椎と仙骨との関節角度によってヒップアップされることになります。

 立位でお尻が下がっている場合は、猫背などによって腰椎の前弯が弱くなっているか、骨盤が側方に開いているか、腹圧がかからないか、などを診ます。

 「椅子に座る時は左足は普通に床につけるが、右膝を曲げて右足を座面に乗せて座るのが楽だ」という高齢の女性がいました。

 猫背で骨格が歪んでいるからその姿勢が安定するのでしょうが、腰痛になってしまいました。

 指圧に来た時の姿勢は、背中を丸め、恥骨が突き出た“へっぴり腰”でお尻の筋肉は垂れていました。

 全身指圧をし、伏臥位から上半身をプッシュアップで伸ばすストレッチと猫のポーズを交互にやってもらったところ、背中が伸びて坐骨神経の絞扼感が解消しました。

 (ストレッチは、やってみせてから、やらせてみて、誉める、『山本五十六方式』を採用しています。)

 高齢の女性で骨が弱くなった方でも、指圧とストレッチ、そして日常生活の姿勢を見直せば、綺麗な立位姿勢を取り戻すことができます。

 若いうちなら、立位の骨盤前傾約60°を維持するようにすれば、自然と骨格が矯正されて綺麗なプロポーションが得られます。

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