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2008年7月 8日 (火)

内臓を圧す

 北京で足裏マッサージがブームだそうです。

 手軽に受けられる、施術者の養成が比較的短期間ですむ、出店のための設備が他のマッサージより安価に揃えられるなどのメリットもあって、北京オリンピック景気を見込んでのブームでもあるようです。

 ニュース映像の中で「内臓は圧せないから」と言って、足の反射区治療の効果を施術者の女性が語っていました。

 彼女には「内臓を圧す技術がない」と言ってもらいたかったです。

 肩甲下部の内臓の名称のついた背部兪穴は、内臓筋肉反射を利用した内臓の治療穴です。

 たとえば伏臥位で『肝兪』(第9胸椎傍線の脊柱起立筋)を圧せば、刺激が円錐状に波動として広がり、腹部まで刺激が抜けていくのが「内臓を圧す」ということです。

 また仰臥位で右肋骨下縁を圧せば、わずかに肝臓に触れます。

 当然皮膚の上から圧すので、内臓を直に圧す、また力にまかせて押し潰すということはありませんが、足裏からよりも内臓に刺激を伝える方法はあります。

 仰臥位では、頭部を圧す時足趾が動くこと、足裏を圧す時頭部が揺れること、それが垂直圧です。

 椅子に座って膝を伸ばした状態での足裏の押圧では、垂直圧がお尻に抜けていくということも考えられます(もちろん神経は脊髄に続いていきますが…)。

 背部を圧す刺激が波紋のように広がり、腹部を広く圧されている感覚があるのが、正しい背中の圧し方です。

 その時に腹圧がかかって自然と腹式呼吸で息を吐き出すことになります。

 足裏からの刺激より、どう考えてみても背中からの刺激のほうが内臓に影響を与えることができます。おなかからなら手掌圧だけでも鎮痛作用が発揮できます。

 足裏マッサージは手軽です。しかし、おそらく速成のセラピストの施術は、日本でも中国でも同程度でしょう。

 足裏マッサージ(リフレクソロジー)という部分施術のもっともっと先に、「内臓を圧す」という技術が存在しています。

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