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2008年7月16日 (水)

眠るまいと頑張る人

 体の不快な症状を改善したい、疲れをとりたい、ということが施術を受ける動機であることがほとんどですが、その中でも“お話がしたい人”と“眠りたい人”に分かれます。

 “お話しがしたい人”は施術中に心に抱えた負担を発散し、必要な情報を吸収して不安を解消しようとします。

 “眠りたい人”は、安心して体を委ねることによって疲労を効率的に回復しようとしているように感じます。

 “先生としての役割”が求められていたり、“大いなる母のような役割”が求められていたりするわけです。

 3回目の指圧で、家族の問題について話し始めた50代の女性。

 友人の突然の死のショックから、生きることの意味を問う娘さんに困っている様子です。

 「生物を“なまもの”と読めば人間が傷みやすいのが分かりますよね。冷蔵庫に入れた菜っ葉でさえすぐにクタッとなってしまうんだもの…」

 施術を通して学び、皆さんによく言ってきた事ですが、まだ効き目はあったようで、とても上手い具合に心に響いたようです。

 仰臥位の下肢の指圧から「あっ、だめだ、眠ってしまう…」と何度も口にするようになりました。

 目の周囲の指圧では、お話しの途中で一瞬静かになり、「…あっ、何を言おうとしていたのか忘れてしまった…」と呟いてから、眠るまいと必死の努力を続けています。

 「これで額に触れて、3,2,1と言ったら催眠術ですよね」、実際にそれをやりながら言うと、スッーと静かになりました。

 眠っているような夢と現の間でも、眠るまいという努力は続いているようです。

 施術後、頑固な肩こりは緩んでいました。

 帰り際「さっきは何を言おうとしたんだろう…」と仰いましたが、それは今度同じ状態になった時に思い出すかもしれません。

 もう次回からこの女性にとって、此処で受ける施術は催眠療法でもあります。かなり頑固な症状でも緩むようになります。

 お話しが溜まったらまた来て頂けばいいのです。お話しの途中で眠ってしまっても、もったいないような気はしなくなると思います。たぶん…。

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