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2008年7月 6日 (日)

鼡径ヘルニアが逆流性食道炎を起こしていた

 指圧に来ていただいている30代の男性が鼡径ヘルニアの手術をしました。そしてその後、逆流性食道炎(胃液の逆流)が嘘のようにピタリとなくなったのだそうです。

 私は胃のむかつきはタバコが原因ではないかと思っていました。

 おなかの激痛で夜間受診した救急外来でも、その後再診した大学病院でも、鼡径ヘルニアはわかりませんでした。

 奥様が介護師として勤務する中規模の病院を受診したところ、鼡径ヘルニアだとわかったそうです。

 医師の経験や分析力の違いが、診断には大きな要素となります。最新機器を取り揃えているということよりも、やはり肝心なのは人の力です。

 私も、臍の脇2寸を下降し、鼡径部から大腿前側に連なる胃経の流注を考えれば、ヘルニアを疑うことができなかったかと悔やまれます。

 おそらく、背部の指圧後、腹部を施術していくと内臓が上がってくるので、伏臥位、仰臥位の施術でヘルニアに気づくのは難しいのだと思います。

 胃経から考えれば、腸の逸脱の刺激が胃を刺激することはあると思います。勉強になりました。今後の指圧に活かすことができます。

 「タバコが原因じゃないか?」と申し上げたことは、今度指圧にいらっしやった時に謝ろうと思います。

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