「マッサージをしてください」と言われると
初めて電話をいただいた方から「マッサージをしてくだい」と言われました。
それはアロマオイルマッサージではないようです。
オイルやタルクを使わないマッサージもやればできるのですが、“屋号”を見て電話をかけてきた以上、指圧が得意そうだということはわかると思います。
たぶん、指圧でもマッサージでも、肩こりが治ればどちらでもいいということで、指圧とマッサージの違いの判断材料は持っていないのだろうと思いました。
一般的に“指圧は痛そう”、“マッサージは揉んだり擦ったりで、指圧よりは痛くなさそう”と考えられているのではないかと思います。
実際は“痛い指圧”というものは“単なる圧迫法を指圧と思ってやっている”か、ヘタクソかのどちらかです。
圧迫法が圧迫法の域を超えないマッサージ師は、軽擦法は強擦法と化し、柔捏法では筋肉を痛めつけます。
「マッサージをしてください」とか「ちょっと肩を揉んでください」と言われると抵抗があるのは指圧師の驕りかもしれませんが、「とにかく受けていただけば、指圧は街中でよくあるマッサージとは全く違うことがわかると思います」とお話しします。
指圧とマッサージの違いを一般の方に説明しようとすると、何故か『メツゲル』という名前が頭に浮かんできます。
メツゲルは19世紀のオランダの医師で、門下生のベルグマンと、生理学に基づいた医療技術としてのマッサージの普及に努めました。
『あん摩・マッサージ・指圧理論』の最初のほうに出てくるメツゲル先生から話が始まるようでは面倒臭がられるので言いませんが、要は一般的な世間でよくあるようなマッサージでないものをやっているつもりなので、「マッサージをしてください」と言われると、理屈っぽく、きっちりと、自分のタッチとタッチへの思い入れについて語りたくなります。
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