裏急後重(りきゅうこうじゅう)
腹診で、腹直筋の緊張している状態を『裏急』、裏急があって、下痢でトイレに行ってもまたトイレに行きたくなるような、便が出渋る状態を『裏急後重』といいます。
30代女性、特に右の肩上部と肩甲間部がこっていて、臀部にむくみがあり、腹診と問診から『裏急後重』と診ました。
暑い日だったので、第7頚椎のあたりから強い放熱を感じます。
肩こりのある肩から繋がる上肢も熱を持っています。
明け方の冷えの影響で、血管が収縮して筋肉が緊張したということもあるでしょう。
冷たい飲み物を夏の延長で摂り続けて体を冷やした上、汗をかかなくなって下半身がむくんだということもあるようです。
そして下痢になりました。
全身指圧後、頚椎下部や上肢の熱は引き、おなかも鳴って、消化器の動きにも影響を与えられたようです。
これは夏バテと言ってもいいと思います。季節が変わったことに早く気づいて対応することが必要です。
明日は十五夜、夜は秋の虫たちが唄っています。もう夏ではないと、頭の衣替えをして備えておかないと、思わぬ病気に見舞われることになります。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 猛暑復活は朝から。(2022.08.08)
- 朝は小雨の日曜日。(2022.08.07)
- 80代男性、主訴は肩と腰の痛み、胸椎後弯増強。(2022.08.06)
- むくみの指圧、腎と耳の関連。(2022.08.05)
- 若さと運動習慣、肌質の良さが伝わる指圧。(2022.08.04)
コメント