亀人間と鳥人間
昨日指圧をしながら考えたこと…。
背中がこっていて、胸郭全体が膨らんで見える50代の女性、息をするのが苦しく夜眠れない、『このままでは背筋や肋間筋が固まって、“亀人間”になってしまうかもしれない…』
同じくこの女性の広背筋は腋窩後部の小円筋、大円筋とともに硬く緊張していて、『このまま筋膜と皮膚が肘まで伸びて腕に羽根が生えてきたら、“鳥人間”になってしまうかもしれない…』
『アンタは何を考えているのだ』と言われるだけの話なのですが、施術中はむくみが流れてトイレに行き、施術後はちゃんと体の緊張がほぐれたので許していただきたいと思います。
生物の進化には、体の使い方による“筋肉の緊張”が関与しているのではないかということを感じました。
この女性は、体幹の筋肉の前後からの締め付けで肺を十分に伸展することができずに、呼吸が浅くなっていました。この状態では、仰向けでの安眠はできません。
亀も鳥も、仰向けに寝るという話は聞きません。亀が仰向けになれば、裏返ろうと(or表返ろうと)ジタバタします。
人間の仰向け寝は、生物界では特殊です。内臓を食い破られやすい格好で寝るのですから…。
亀人間と鳥人間は退行か、進化か?
イカロスの翼を、目指せば、目指せないこともないのかもしれません…。何代も何代もかけて…。
長寿を目標に進化する一族は、飛翔によりエネルギー消耗が激しく短命な鳥人間よりは、やはり亀人間を目指すでしょうか…。
あまりにもこった体の感触から、亀人間と鳥人間のインスピレーションが降りてきました。
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