タヌキは最期にラベンダーの香りを求めたのでしょうか?
昨日の朝、指圧をする施術室のサッシのすぐ下の庭で、タヌキが硬くなって息絶えていました。
まだ雪になる前、外は冷たい雨が降っていました。
もう何年も前から時々庭で見かけた、“毛の抜けたタヌキ”でした。疥癬のような皮膚病なのだろうと思っていました。
地域ネコならぬ地域ダヌキのように知る人ぞ知るタヌキで、近所のお宅でキャットフードを食べているのを見たことがあります。
指圧の部屋のサッシの延長線にはアロマミストデフューザーがあって、一昨日はブルガリア産のラベンダーを焚いて指圧をしていました。
タヌキは最期にラベンダーの香りを求めたのでしょうか?
硬くなった体には傷もなく、老衰のような死であったのかもしれません。
時々見かける雑巾のように貧弱なタヌキでしたが、キャットフードのおかげか、亡骸は少し太ったように見えました。
時々指圧を覗いてそこにいたのかなとも思います。
見守られていたようで、ただならぬ縁を感じ、“おくりびと”になりました。
地域ダヌキの存在がファンタジーとして残るように、その最期はできれば御近所に伏せておきたいと思います。
ひとつの命が終わる時、何か気になることをひとつ浄化していいというシステムがもしあったとしたら、タヌキは私に関わる何かを祓ってくれたような気がします。
『タヌキは最期にラベンダーの香りに癒された』、そう信じたい、アロマな出来事でした。
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