優秀なタッチセラピストはトリガーポイントの扱い方が上手い
3月4日のNHK『ためしてガッテン』では、がんこな肩こりとトリガーポイントとの関係を扱っていました。
“がんこな肩こりが、肩の痛みとして自覚する部位とは別のトリガーポイント(痛みの引き金となる場所)の関連痛として感じているケースがあり、この関連痛としての肩こりを解消するためには、痛みを自覚している部位ばかりマッサージをしてもかえって悪くすることがある”
要約すると上記のような内容でした。
実際に肩こりが主訴で指圧を受けに来る方の中には、いわゆる肩(肩上部僧帽筋周囲)のこりが『それほどでもない』と触診で感じる方がいらっしゃいます。
猫背であれば肩こりのトリガーポイントが肩甲骨の胸側についている肩甲下筋であったり、O脚であれば腰痛のトリガーポイントが中殿筋であったりします。
この関連痛をたどるセンスがセラピストの技量に大きく影響します。
肩こりの肩の範囲を、頚、肩甲骨周囲、腋窩、前胸部、上腕と拡げて診ることができるのが優秀なセラピストです。
優秀な指圧師は、肩こりを点でたどり、“ものたりないくらい”の刺激で、引き金を引かせないようにしながら緩めていきます。
関連痛である肩上部の痛みを強刺激するのはNO GOOG !、トリガーポイントをゴリゴリ潰すのもNGです。
『指圧はエステであり、ヨーガであり、トリガーポイント・マッサージであるのだなぁ』、おそらくそれがどのような手技療法であっても、優秀なタッチセラピストの施術は、そのような方向を目指していると思います。
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