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2009年3月24日 (火)

87才男性 腰痛

 お孫さんであるお得意様の女性が車で連れてきたのは、杖をつき左膝が曲がらない男性です。

 膝が悪いのはすぐにわかりましたが、主訴は腰痛と右ふくらはぎ外側の痛みです。

 整体で矯正を受けても痛いだけで一向に良くならず、鍼の治療も痛みが強くてやめたそうです。

 背骨が右にも左にも側弯し、ねじれて変形しているので、健康な若者に施術するような一方向の矯正をするようではあまりにも未熟です。おそらくその鍼の先生も…。

 高齢者の体は国宝を扱うくらいに、丁寧に丁寧に触れていかなければいけません。プロのセラピストなら、年齢を重ねた体には、若輩者である自分の想像を超えたものが潜んでいることに気づくものです。

 声がしっかりしていて、脈もはっきり強く打っています。降圧薬と神経痛の薬を飲んでいるということなので、それで血管が拡張し血行が良くなっているということはありそうです。

 大病をしたことがないそうで、立派です。

 右中指第二関節は水が溜まり、現在炎症があると考えられます。左右対称性はありませんが、リウマチの可能性もないとは言えません。

 指圧に移る時に、自ら補聴器をはずし、ズボンを脱いで股引になりました。

 どういう形でも結構、耳は遠くても何としてもコミュニケーションはさせていただきます。

 伏臥位の指圧…、すぐ爆睡です。

 この時点で、その整体とその鍼よりは、はるかに生体機能に良い影響を与えられていると考えていいでしょう。

 思ったより、臀部や大腿後側の坐骨神経に沿った硬さはありません。しかし、O脚に固まっていて、伏臥位の指圧では両膝をあまり曲げることができませんでした。

 全身指圧が終わり、声をかけて起こしました(ケッコウ聞こえてるじゃん…)。

 脱いだ時よりもふらつかずにズボンをはき、左膝がかなり曲がるようになりました。これは全身を緩めたことにより、筋肉や関節が協力し合って悪い部位を補えるようになったということです。

 「気分がすっきりして、腰も楽になったようだ」ということで、来た時もトイレに行きましたが、帰りもトイレに行きました。

 老廃物が流れたということです。

 まだ畑をやっているという爪は深爪で、土が指先に喰いこんでいます。

 爪の割れや肉割れがあり、孫娘さんに「それをケアしてあげて」と伝えて施術を終えました。

 初めての方で高齢者となると、骨が脆いかもしれないと考えて、強い刺激や衝撃的な矯正法は避けるべきです。

 O脚の矯正と大腿四頭筋の強化が腰痛と膝痛予防になりますが、一応話しておきましたが、御自分でできるかどうか…。

 ボチボチやりましょう。国宝に触らせていただいたような気持ちです。この施術も『北風と太陽』の教訓を思い出させてくれました。

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