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2009年3月29日 (日)

セラピストの総合力 対角線・表裏・左右を診る

 “右肩に主訴がある場合、バランスをとるために左腰や左背部が緊張する”

 “急性腰痛では腹筋を緊張させて腰の筋肉の負担を減らしている”

 “右の肩が痛かった人が左の肩も痛くなる”

 施術を重ねていくうちに、そういうケースが増えていくと思います。

 対角線の緊張は、ほとんど全ての人に診られ、この対角線を施術するセンスはセラピストの評価に直結するので重要です。

 表裏や左右に痛みが出る場合は、主訴の痛みが非常に強いことが多いので、主訴へのタッチは慎重にするか、あるいはできないこともあります。

 人間の体は一ヶ所に痛みを持つと、それに代わる部位を使って同じ仕事をこなそうとします。

 不慣れな鍛えられていない筋肉を使えば、その筋肉は速く疲労します。右肩を痛めたので左手で重たい荷物を持つなどすれば、左肩に疲労が溜まります。

 右膝を痛めた人が治っていく過程で左膝に痛みが出やすいのは、右膝の代わりに今まで体重をかけてこなかった左膝を使うためです。

 主訴を施術するだけだと効果が持続しないのは、一つ痛みが体の表裏・左右・対角線のバランスを崩すことになり、体の不調は一ヶ所にとどまらなくなってなっているからです。

 心身一如のセラピーを志向するのであれば、総合力を底上げしていかなければできません。

 人間を診ること、自分の体を知ること、とても奥の深い、時間のかかる探求です。

 経験し、考え、実践し、そこから何か気づいた時には、とても嬉しくなってドキドキと興奮し、きっと誰かに話したくなると思います。

 (多くの人にとってはセラピストが見つける再現性のある理屈などどうでもいいのだと思いますが、タッチに関する小さな発見の積み重ねが、セラピストには宝物になります。)

 

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