高齢者への施術 変形がある場合の特性
前日指圧をした70代の女性、今日は歯医者さんに行く日だとうかがっていましたが、午前中に指圧にいらっしゃいました。
『どうせなら歯医者さんがすんでから来ればいいのに…』と思いましたが、やって来てよく話しを聞いてみると、歯医者さんはキャンセルしたということです。
歯の治療を始める時の検査で他に虫歯はないということだったのですが、歯の治療が終わる頃になって、今治療をしている歯のとなりに虫歯があると言われ、とても重たい気分になったようです。
話を聞くかぎり、治療を延ばすために1本ずつ治療をしようとしているような感じです。
こんなことや春休み中で親戚がやってくることや、あれやこれや考えているうちに、せっかく昨日緩めておいた肩と腰を緊張させてしまったようです。
明け方寒かったということもあります。
腰椎が後弯し、加齢による骨の変形と筋肉の衰えがあると、簡単に肩こりや腰痛になります。
精神的に我慢弱くなってくるということもあり、心配が肩こりや腰痛を憎悪させます。
高齢者の方の特性は複雑です。症状と原因が1:1に対応していないということをふまえて、懇切丁寧に施術しなければいけません。
こういう場合、表面の緊張が主で、それほど奥までこっていないことが多いのです。
何せ昨日指圧しているのですから。
お話を聞いて、体はそれほど悪くないことを納得させて、気持ちのいい全身指圧を心がけて施術を終えました。
若い人なら3日は来る必要がないと突き放すところですが、高齢者の体は本当に別格です。
器用に一晩で腰痛を作り、大騒ぎで指圧にいらっしゃいます。
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