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2009年3月20日 (金)

筋肉の傷は筋が収縮すれば傷口が開く。だからどうする?

 肩上部僧帽筋に傷があるとします。

 筋の線維の走行に沿って傷口が開いていたとすると、筋肉がストレッチできていて短縮していなければ、傷口は塞がろうとしています。

 この時に、肘を曲げ、手の甲を上にして指先を使って仕事をすれば、肩が上がるので僧帽筋は短縮し傷口は開きます。

 筋肉に傷がある時の安全で効率的な施術は、筋肉にストレッチをかけながら牽引して関節可動域を拡げていくという方法です。

 筋肉の走行に対してストレッチをかける方向のタッチは有効ですが、ここで柔捏をしてしまうと傷口をさらに痛めつけることになります。

 “揉む”ことができるのは傷のない筋肉だけです。こりがあればほとんどは小さな傷があると考えると、揉むことにはもっと慎重であるべきだと思います。

 明らかに傷の位置がわかれば、傷は触れないようにしてその前後の軽擦や軽圧で筋肉の起始から停止までを誘導的に施術します。

 頚椎なら“ネーゲリーの伸頭法(頚をやや後屈させ側頭部に四指、項窩に母指をあて上方向に牽引)、肩関節なら前方、上方、側方と90°、180°の角度で牽引し、それに左右の回旋を痛みの出ない範囲で組み合わせていきます。

 これに頚なら側屈・前屈・後屈・回旋、肩なら野球やソフトボールのシャドウピッチングや陸上での水泳のフォームなどを加えていくことができます。

 “痛みの出る動きの反対の動き”を意識していくことで、これが振り子運動なら両方の動きをしていくことになります。

 タッチでもストレッチでも痛みが出た時は傷口が開いたのだと思って、それより小さな動きに修正していきます。

 これを続けていくうちに関節可動域は拡がり、動かすことで誘導的に傷口が修復されて痛みが出にくくなっていきます。

 5°角度が行き過ぎても痛みは出ます。そこを見切っていくことが大切です。

 クライアントの体と神経が繋がっていない以上、丁寧に、丁寧に施術するしかないのです。

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