KIKIさんへのお答え 『ガニ股は足のむくみの原因になるか?』
KIKIさんコメントありがとうございます。
『足のむくみチェックにティッシュ箱飛ばしなんていらない』の記事へのコメントの質問にお答えします。
『ガニ股は足のむくみ原因になるか?』ということですが、ガニ股をO脚、内股をX脚として考えると足先までのことになるのでわかりやすいと思います。
ガニ股(O脚)は膝蓋骨(膝のお皿)が正面になく、外側を向いているので内腿が正面から見える股関節外旋姿勢です。
O脚では足裏の外側に体重がかかり、足裏の内側や内踝(うちくるぶし)の周囲の筋肉は使えなくなります。
内踝の後側を周り込むように後脛骨動脈という重要な血管が通っていて、足先から心臓に足の内側にある血液が還るためには、後脛骨動脈に伴行する静脈やリンパ管を通る必要があります。
O脚では下肢内側の筋肉を使わないので、太腿から足先まで内側に血液が滞りやすくなります。
反対にX脚では股関節内旋で下肢外側が正面から見え、足裏の内側に体重がかかり、下肢外側にむくみが生じやすくなります。
ですからガニ股では内踝の周囲、ふくらはぎの内側、内腿がむくみやすくなります。
ガニ股は骨盤が開きやすく腹圧がかかりにくいので内臓下垂になりやすい姿勢でもあります。
内臓下垂になると骨盤内の血流や鼡径動脈から下肢への血管が圧迫されるので、冷えやむくみの原因になります。
膝痛の高齢者もO脚になり、内踝や下肢内側がむくみやすくなります。
長くなりましたが結論を言えば、ガニ股は足のむくみの原因になります。
『この場合、ツボ刺激や整体は有効か?』というご質問には、適切な刺激、適切な施術であれば効果がありますとお答えしておきます。
ツボ刺激は例えば湧泉・三陰交・復溜などの数点だけではなく、広く下肢全体を刺激することを忘れないでください。
内臓が下がっていれば骨盤を締める必要もあります。
整体は技術の水準が低い施術者も多いので、評判の高い経験豊富な先生の施術でないとがっかりすることになるかもしれません。
基本的には足裏全体を地面につけることを意識して、かかとを体の中心線の延長に着地させて一直線上歩くようにするとO脚も骨盤の開きも矯正できます。
KIKIさんの頚こりも、頭が肩より前に出ないようにして、頭を肩に乗せる意識を持つことで改善してくるのではないかと思います。
温めたり、軽擦や軽い圧迫は有効ですが、強いツボ刺激は逆に頚こりを作ることになるので圧し過ぎは禁物です。
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