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2009年4月30日 (木)

KIKIさんへのお答え 『ガニ股は足のむくみの原因になるか?』

 KIKIさんコメントありがとうございます。

 『足のむくみチェックにティッシュ箱飛ばしなんていらない』の記事へのコメントの質問にお答えします。

 『ガニ股は足のむくみ原因になるか?』ということですが、ガニ股をO脚、内股をX脚として考えると足先までのことになるのでわかりやすいと思います。

 ガニ股(O脚)は膝蓋骨(膝のお皿)が正面になく、外側を向いているので内腿が正面から見える股関節外旋姿勢です。

 O脚では足裏の外側に体重がかかり、足裏の内側や内踝(うちくるぶし)の周囲の筋肉は使えなくなります。

 内踝の後側を周り込むように後脛骨動脈という重要な血管が通っていて、足先から心臓に足の内側にある血液が還るためには、後脛骨動脈に伴行する静脈やリンパ管を通る必要があります。

 O脚では下肢内側の筋肉を使わないので、太腿から足先まで内側に血液が滞りやすくなります。

 反対にX脚では股関節内旋で下肢外側が正面から見え、足裏の内側に体重がかかり、下肢外側にむくみが生じやすくなります。

 ですからガニ股では内踝の周囲、ふくらはぎの内側、内腿がむくみやすくなります。

 ガニ股は骨盤が開きやすく腹圧がかかりにくいので内臓下垂になりやすい姿勢でもあります。

 内臓下垂になると骨盤内の血流や鼡径動脈から下肢への血管が圧迫されるので、冷えやむくみの原因になります。

 膝痛の高齢者もO脚になり、内踝や下肢内側がむくみやすくなります。

 長くなりましたが結論を言えば、ガニ股は足のむくみの原因になります。

   『この場合、ツボ刺激や整体は有効か?』というご質問には、適切な刺激、適切な施術であれば効果がありますとお答えしておきます。

 ツボ刺激は例えば湧泉・三陰交・復溜などの数点だけではなく、広く下肢全体を刺激することを忘れないでください。

 内臓が下がっていれば骨盤を締める必要もあります。

 整体は技術の水準が低い施術者も多いので、評判の高い経験豊富な先生の施術でないとがっかりすることになるかもしれません。

 基本的には足裏全体を地面につけることを意識して、かかとを体の中心線の延長に着地させて一直線上歩くようにするとO脚も骨盤の開きも矯正できます

 KIKIさんの頚こりも、頭が肩より前に出ないようにして、頭を肩に乗せる意識を持つことで改善してくるのではないかと思います。

 温めたり、軽擦や軽い圧迫は有効ですが、強いツボ刺激は逆に頚こりを作ることになるので圧し過ぎは禁物です。

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2009年4月29日 (水)

肘伸展のまま肩甲骨を開く(外転させる)ことで指圧する。

 肘を伸ばしたまま、肩甲骨を外側に開き、頭を起こしていくと、上肢帯が伸びて圧をかけることができます。

 手指の形が決まっていれば、垂直圧が得られる上に無駄な動きがないので、このイメージで指圧をすれば疲れにくい施術をすることができます。

 昨日ニュース番組の中で、リフレクソロジーの1ヶ月の研修の様子を取り上げていました。

 2週間のボディ、2週間のリフレの研修後合格者は採用、そして現場に立つことが目標ですから、それだけではタッチの技術と知識が十分ではないのは当たり前ですが、研修生の皆さんの努力は伝わってきました。

 むしろ、狭いベッドの上でお客様をまたいで圧させていたのに、「お客様の体に(施術者の下肢などが)触れないように!」と素人の研修生に注意していた教える側に、残念な印象を受けました。

 研修生は肘を曲げて“指圧みたいなこと”をしていたのですが、注意しなければいけない根本的な問題は見えているわけです。

 あの圧し方ではベッドの上に乗る必要はありません。ベッドの上からでもベッドサイドからでも、あの圧し方で垂直圧はかかりません。

 研修生は希望を持って努力をしたはずです。しかしそれが技術と知識の表面的なほんの一部でしかないことに、やがて気づいて愕然とすることになるでしょう。

 いや、気づかなければそこに残って施術が続けられ、タッチの本質に気づいた何人かがもっと深く本格的な勉強をしていくことになります。

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2009年4月28日 (火)

肩・腰よりも内臓下垂による冷えに注目した施術例。

 60代女性、仕事で車を運転する時間が長く、右腰痛と左肩甲骨周囲に痛みがあります。自覚的には冷え性ですが、足を触って冷えは感じませんでした。

 左橈骨動脈の脈がとれなかったので腋窩を圧すと強い痛みがあります。

 左肩の関節運動では外旋障害があるので小円筋や棘下筋に目が行きがちですが、腋窩の詰まりからは肩関節内旋姿勢が続いていることがわかります。

 運転の姿勢はまさにそれで、左肩甲骨周囲の痛みは“使わな過ぎ”なので、外旋運動のストレッチをまず覚えてもらいました。

 腰も運転の座位姿勢による慢性的な疲労ですが、それほど大事にはなっていません。

 問題は腹部から足までの筋肉の緩みです。

 下肢の筋肉も緩んでいますが、仰臥位で下腹部の盛り上がりが高く、腸が重積して骨盤腔から下肢への血流を妨げていることがわかります。

 しかし、足の冷えは最初から感じなかったので、冬場であってもおそらく指圧で簡単に血行が促進できると思いました。

 骨盤を閉め、腹部の指圧で内臓に腹圧をかけて上げていきます。

 施術後、右腰痛と左肩甲骨周囲の痛みはなくなりましたが、腹圧をかける意識を常に持っていないと冷えは起こってくると思いました。

 歩くことと回数は少なくても腹筋運動は必要だとお話しました。

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2009年4月27日 (月)

マッサージチェアの使用感チェック担当者が太っていたこと。

 マッサージチェアの開発のために使用感をチェックする担当者の様子を、昨夜テレビで見ました。

 彼は、背中の揉みの3秒とふくらはぎ把握柔捏の1秒を、体で測って製品に反映させていました。

 この3秒と1秒の刺激は基本指圧とも似ています。ずいぶん勉強したのだと思います。

 その会社のマッサージチェアは、彼の心地良さを基準に作られているということです。

 700通りの刺激ができるということですが、どこまでフレキシブルに個々の体に対応していけるかが難問です。

 今刺激をした部位にまた同じ刺激をするのでは、もうそれで適量刺激とは違います。

 マッサージチェアの開発にも食品会社のベロメーターのような、感覚の優れた人によるチェックがされているのですねぇ。

 その担当の方が自社商品である乗馬型フィットネスマシーンにも乗っていましたが、体は太っていて哀愁を感じました。

 一日に何台ものマッサージチェアに揉まれるのは、痩せていてはとても勤まらない激務だと思います。

 揉み返しもあり、ストレスも溜まることでしょう。私にはとてもできません。

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2009年4月26日 (日)

ばね指が主訴でも足の甲のむくみに異常を感じた施術例

 『左中指のばね指と左膝痛』ということで初めて予約をいただいた50代の男性、他に治療中の病気はないということでした。

 20kgは痩せたほうがいいように思える洋梨型肥満で、腰椎はおなかに引っ張られて前弯が増強しています。

 指圧を始めると、とても柔軟な筋肉をしていることがわかります。

 野球をやっていたということで、左中指は10年前にグラブの捕球の刺激で屈筋側を痛めてばね指になったようです。

 この左中指は屈曲し固まって強い炎症はないようなので、休めることと無理のない程度に動かしてリハビリしていくことが最善の対策だと思います。

 問題は仰臥位の指圧でわかった下肢の筋肉の弱さと、むくみです。

 最初の問診で体型を診て、下肢動脈硬化を疑って左鼡径部の脈を確かめてみたのですが、足の甲のむくみからは心臓性浮腫が疑われます。

 指圧をしながら聞いてみると、昨年虚血性心臓発作で倒れているということです。

 点滴で回復し、その後治療も服薬もしていないということですが、“メタボ健診”を受けたのかどうなのか…。

 O脚でもあり、膝痛はありそうに見えますが、動かしてみて痛みはありませんでした。

 問診では出なかった、ぎっくり腰を何度かしているということも指圧中にわかりました。

 施術中からかなり顔の血色はよくなり、施術後はトイレに行ったので、むくみは一応改善されています。

 おそらく病院に受診すれば狭心症の病名がつくのではないかと思えるくらいの下肢のむくみです。

 以前指圧した癌の患者さんのリンパ性浮腫ほどではありませんが、見ただけでも足の甲のむくみがわかるようなむくみ方をしていました。

 ヘルニアになりそうな腰椎の前弯は矯正されましたが、体重はもっともっと落とさなければいけないでしょう。

 爪先立つことである程度むくみは還りますが、病院に受診したほうがいいとお話ししました。

 エコノミークラス症候群にも、心臓発作を繰り返すこともあると思います。『サドン・デス』があるかもしれないとはお話ししておいたのですが…。

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2009年4月25日 (土)

連日の施術となるクライアントへのタッチで注意すること。

 私は全身施術をしていますので、その刺激をクライアントが受け容れるためには次の施術までの間隔を最低でも2日、空けるべきだと思っています。

 若くて筋肉もしっかりしていれば、全身施術後はウォーキングとストレッチをすることで回復は早まります。

 ただし、高齢者の方でウォーキングやストレッチが適切にできない場合や、筋肉が細い女性で一日の仕事で筋肉痛が再現してしまう場合には、連日の指圧となることがあります。

 連日の指圧で気をつけるべき点は、緩んでいる部位を刺激し過ぎないということです。

 前日の指圧で、ほとんど全ての筋肉には“緩み”があるはずです。

 一日でできる表層のこりの奥は意外と、緩んでいます。

 このことをふまえて施術していくと、見かけは硬くなっていた筋肉も緩み方が速いのに気づくと思います。

 二日目の施術で緊張が強くなっている部位は、普段使い方に癖のある利き腕や利き足など、体重をかけ、よく使うほうの筋肉であることが多いはずです。

 その癖を確認したら、硬くなった筋肉にストレッチ運動をさせていくことが重要です。

 疲れて歩くこともストレッチもできないということであれば、二日目の施術ではその代わりとなるような時間にしたいところです。

 前日、左骨盤内腸腰筋に痛みがあった女性、デスクワークで体が重くなり、連日の施術となりました。

 右肩こり、右腸腰筋の痛みの主訴は変わり、左は使わな過ぎの痛みだったとみえて、前日の施術はよく効いたようです。

 右手を使う、椅子に座って体重をかけるのも右臀部ということで疲労したようですが前日の施術もあるので、弱くて軽い刺激で短い時間のうちに筋緊張を緩和することができました。

 施術はしなくてもストレッチやウォーキングで回復していく状態でしたが、腰痛の不安が解消していないようだったので、それに変わる運動の時間にできるように構成を考えました。

 自分の思う普通のタッチでは適量刺激にならないと強く意識して、こういう場合は思った以上に弱く、弱くでいいと思います。

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2009年4月24日 (金)

リウマチの可能性を潰していく作業としての施術。

 「骨盤のあたりが痛くて歩けない」と、そろそろ終わろうとしていた時間に電話をかけてきたのは60代の女性です。

 最近の病院の検査で、リウマトイド因子が陽性で数値が高かったことを気にしています。

 リウマチはどの関節にも起きますが、多くは指の第二関節に左右対象性に発症し、自分の関節を異物とみなして攻撃をする『自己免疫疾患』と呼ばれる病気です。

 手指や足、股関節、肘、膝、関節運動や押圧をして異常は感じられません。外見からも膨らみなどはありません。

 胸椎の後弯が増強、右肩がこっているので、右手を使うために猫背であったことと、年齢的に背中の骨が曲がりやすくなってきているのがわかります。

 右第4腰椎周囲を指圧すると、本人がそれをこの症状のひとつのポイントであると確認し、左下肢伸展後方挙上のストレッチで今回の痛みの中心である骨盤の奥に響くものを感じたようです。

 つまり骨盤内の左腸腰筋の疲労、拘縮が主な原因で、右脊柱起立筋とその周囲の筋肉にも症状は広がっていたわけです。

 座位姿勢の連続によるデスクワークが主な原因とみられ、坐骨神経に沿っての痛みもないことから筋肉疲労性の腰痛であるという感触を持ちました。

 全身施術後、歩いて痛みは再現されませんでした。

 このようにリウマチを否定するためのチェックを全身に行なっていくことも、全身施術です。

 不安を抱えて一夜を過ごすことなく一つ一つリウマチの可能性を潰していき、本当の痛みの原因を納得して、安心して帰ることができる施術、このことに大きな価値があるのです。

 万が一リウマチを発症していたとしても、症状が改善できたということにはやはり価値があります。

 絶えず勉強し、研究し、工夫して、お客様に安心感を持っていただけるセラピストを目指してほしいと思います。

 タッチセラピーやアロマテラピーに何か大きな力がありそうだと感じたその最初の思いを信じつづけてください。

 自分の命を投入するようなタッチは、時々自分の技量を超えた効果を生み出すことがあります。

 そして身に余る感謝の言葉を頂くことがあります。

 決して驕らずにいましょう。それができたとしても、本当の本当に人間の体に起こることを見抜いていると驕れるほど、人間の体は単純ではないのです。

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2009年4月23日 (木)

冷凍による細胞破壊を振動が抑制することと振動圧。

 「冷凍時に振動を与えることで細胞破壊を抑制できる」という報道を目にしました。

 冷凍技術が進歩すれば、食糧廃棄の無駄を減らすことができます。

 この振動によって冷気の急速な浸透を緩和するという発想から、私は“ふるえ産熱”を連想しました。

 人間は寒い時にブルブルッと体を震わせて熱を産み出します。

 無意識のうちに筋肉を小刻みに震わせて熱を作ることで、寒気の浸透に抵抗しているわけです。

 タッチテクニックのひとつ振動圧も、刺激を散らしながら浸透していくので細胞を破壊しにくい手技と言えるでしょう。

 薄い筋肉であったり、太い筋肉でも一点に強刺激をしたりすれば細胞破壊になることもあります。

 冷たさと痛さは似ていると私は感じています。

 振動圧は高等テクニックですが、触れているだけの振動圧から圧を垂直にかけた振動圧まで、是非できるようになってほしいと思います。

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2009年4月22日 (水)

ゴルフ場で見つかった携帯電話から…。

 昼休みの時間に「今ゴルフ場だけど、すぐ行くから指圧をしてくれないか」と男性のお得意様から電話をいただきました。

 他の時間でも来れそうな方だと昼休みを取らせていただくのですが、 『忙しい社長さんだから…』と、用意して待つことにしました。

 何となく、“やるべき雰囲気”を感じました。

 しばらくしてやって来た社長さんの話では、一昨日のゴルフで携帯電話を落としたのだそうです。

 昨日はその携帯電話に何回か電話をかけて、誰か気づいて拾ってくれないかと思っていたそうです。

 そして今日、ゴルフ場から携帯電話の届け物があったとの知らせを受け、ゴルフ場まで取りに行って、そこから指圧の予約をいただいたのです。

 コースに落ちていたそうで、雨が本格的に降り出す前でよかったと思いました。

 数百人の顧客のアドレスが入力されているとのことで、悪用されでもしたら大変でした。

 最も、電話会社に届出はしておいたそうです。

 その数百人を差し置いて(差し置いていないかもしれませんが)、此処に電話をかけていただいたのは有難いことです。

 平日にゴルフをやっていたわけではなく、それは神経も使い肩もこったことでしょう。

 体を触ってみると、肩から上肢、そして腰から下肢にかけて、しっかりとした施術対象になっていました。

 施術後、『昼休みの後にしてくださいと言わなくてよかった!』と思いました。

 ピンチの後に思い出してくださるとしたら、とても大事にしたいお客様です。

 (いえ、決して、お客様によって待遇が変わるわけではないのですが、いつも大変そうだなぁと感じる方や、高齢の方には、楽になっていただきたいと思います。)

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2009年4月21日 (火)

ビーチバレーの選手のウエストから考えてみる。

 ウエストを細くするためには、ウエストが細いスポーツ選手の動きを考えてみるのがいいと思います。

 ウエストがわかりやすいビーチバレー女子選手のスパイクの動きは、下肢伸展でジャンプして体幹を後ろに反らしてから、上肢を斜め前方に振り下ろしてします。

 重要なのは、手と反対側の側腹部がアーチを作って引っ張り合うような動きになるということです。

 脊柱を作る椎骨が一つ一つ牽引され、肩関節内転内旋で手を振り下ろすために広背筋がしっかりと使われます。

 ウエストを細くするために側腹筋や腹筋の運動は考えつきますが、背部の筋肉を鍛えることは忘れがちです。

 また水泳のクロールの選手を見ても、ウエストが細くなるスポーツをやっている選手は、わりあい“胴長”の印象があります。

 椎骨の間隔が潰されていなければウエストは上に引き上げられるので、脇腹に余計な脂肪が溜まりにくくなります。

 脳天で天を突いて、上に引っ張られているイメージでおなかをへこませられると、腰椎の前弯の増強が矯正されて、それだけでもみかけのウエストは細くなります。

 円弧を描くように上肢を斜め前方に振り下ろすことはビーチバレーもクロールも共通です。

 野球の投手は膝を曲げるので、これら下肢伸展のスポーツほどウエストは細くならない人が多いと思います。

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2009年4月20日 (月)

靴下の話。

 指圧は着衣のまま受けられるということも特長なので、施術中いろいろな靴下を見ることになります。

 もちろん靴下を脱いでいただいたほうが足趾や足趾間の施術はやりやすいのですが、五本指ソックスだとストレッチもしやすいので『ありがたい』と思います。

 60代の女性で、いつもアディダスやアシックスなどのスポーツブランドの靴下を履いてくる方がいます。

 サッカーファンのようでもないのですが、『いいネタを仕込んでくるなぁ』と思います。靴下のブランドロゴを読むと、それまでの施術の緊張が一瞬でなごみます。

 同じデザインの靴下ですが片方が濃紺で片方が黒を履いてきた80代の男性、4足980円で買ったのかななどとクスッとしたあとで、もしかしたら目が悪いのかもしれないと気づくことがあります。

 ごはん粒が固くこびりついていたり、テープやシールを踏んでくっつけていたりすると、取りやすそうなものは取りますが、寝ていてガリガリやらなければ取れなさそうだと思うと、見なかったことにします。

 家で新しい靴下に履き替えてきた人、靴下を用意してきて施術前に履きかえる人、犬の毛がついていたり、草の実や土がついていたり、靴下からそれぞれの性格や生活が見えてきます。

 臭い、湿り気、温かさ、冷たさ、靴下を通して感じる体の調子もあります。

 たぶんセラピストならみんな靴下ネタを持っていると思います。

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2009年4月19日 (日)

あとになってトイレを我慢させていたと思い当たる。

 30代女性、お得意様です。

 いつもより左上腕がむくんでいると思いながら仰臥位の指圧が終わると、トイレに行かれました。

 来た時もトイレに行かれたのでこの間40分弱というところでしょうか。

 仰臥位下肢の指圧で、「いつもよりもむくんでいますか?」と尋ねられたのですが特に意識もしていなかったので「どうして?」と聞くと、「いつもより時間をかけているようだから…」との返事が返ってきました。

 いつもよりも時間をかけているつもりはありません。

 『そうか、この時点ではいつも寝ているんだ』、それくらいに考えて、上肢、顔、頭、前胸部、と指圧しておなかに移ると硬く張った感触です。

 「最近腹筋をしてますか?」と尋ねるとそんなでもない様子。

 座位で仕上げをすると、またトイレに行きました。

 昨日は『むくんでいたんだなぁ』くらいにしか思っていなかったのですが、今朝ウォーキング中あれこれ考えていて『トイレ(小)を我慢させていたんだ!』と思い当たりました。

 あのおなかの緊張も、眠らなかったのも、下肢の指圧を長く感じたのも、トイレを我慢していたと思えば納得です。

 昨日のように芳香浴はラベンダーで、絞るような手技をしなくても、むくみがよく還る施術はできます。

 それには体をまかせていただいくことこそ重要です。

 そのような信頼関係があれば、弱い全身性の刺激が腎機能を促進させ“ぬるま湯半身浴効果”のようなことが起こるのです。

 ただあの腹筋はトイレの我慢にちがいありません。反省すべき点です。

 たまにこちらの予想を超えたむくみ改善効果があります。

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2009年4月18日 (土)

曲げた肘を伸ばして圧すことが悪いタッチになる理由。

 体重移動で圧す時に、肩甲骨から母指の指紋部までを直線で結ぶことができれば、体幹からの体重移動ができていることになります。

 この肩甲骨と鎖骨の周囲を含めた上肢帯までを上肢として使うことができるようになると、小さな動きで大きな刺激もできるようになります。

 曲げた肘を伸ばす圧し方が悪い理由は、開いた肩甲骨を脊柱に寄せていくことになれば、漸増の刺激になるからです。

 触れた瞬間より離す時に最大の刺激になるようなものは、タッチではなく打撃です。

 最も体重移動ができずにただ肘の曲げ伸ばしで圧せば、始めが強くて後は抜けていく圧になるので、これもジャブのようなパンチになります。

 肩甲骨を開き、肩関節の内転で1点のポイントに体重を集めていくためには肘の固定が大切です。

 肘をしっかりと曲げて張り、固定する場合もありますが、普通は肘伸展で、肩甲骨と母指の指紋部が直線で結ばれるようにします。

 小さな動きで大きな刺激ができれば疲れにくい施術になり、パフォーマンスの質の向上につながります。

 上肢帯から上肢として使う、骨盤から下肢として使う、このような体のさばきを研究することはセラピストにとってとても重要な課題です。

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2009年4月17日 (金)

仕上げのストレッチで口から細く強く息を吐かせる。

 70代の女性、もう何年ものお得意様なのですが、仕上げのストレッチの時に「口から強く息をフゥーッと吐いてください」と言うと、「吸わなくていいの?」と、ほとんど毎回のように力を奪われてしまうような質問が返ってきます。

 ストレッチの時に息を吐くのは、息を詰めてしまうと血管が収縮して血圧が上がってしまうからです。その緊張を緩めるためには、意識して強く口から息を吐くことが有効なのです。

 肩こりになりやすい方は、日常生活で息を詰めやすく、呼吸が浅くなっています。

 特に女性は胸式呼吸になりがちで、横隔膜を使った腹式呼吸が不得意な方が圧倒的に多いようです。

 息を大きく吐くことができれば、必ず大きく息を吸います。

 大きく息を吸っても吐く息が小さければ、過呼吸になります。セラピストの指導として重要なのは、普段していない方を意識してもらうことです。

 私は仰臥位の最後に、両膝を開いて曲げて、両脇に抱えてもらう腰椎を床につける(前弯矯正)のストレッチをしていきながら、大きく息を吐いてもらっています。

 その後両膝を曲げて立てて左右に数回倒し、下肢を伸展してから両第1趾をつけ(股関節内旋)、圧し込んでから軽く左右に揺らします。

 その後椅子に座っていただいて頚、肩、腰背部を指圧で確認してから、肩の上げ下げ、上肢伸展挙上、最後に少し大きく反らせて、上肢を前に放り投げるようにして重力に任せて緩め、終了します。

 この最後の時には、言わなくても口から大きく息を吐いているはずです。

 深呼吸、腹式呼吸を毎回練習しているのですが、ここではできても日常では息を詰め、肩こりを作ってまた一から呼吸の練習をするわけです。

 「息を強く口からフゥーッと大きく吐いてください」、「吸わなくていいの?」、毎回デジャブのようです。

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2009年4月16日 (木)

クレーン事故から肩こりを考える。

 先日都内で起きたクレーン事故は、距離と重さに原因がありそうだと報道されています。

 あのクレーンの吊り上げ可能な重量をオーバーしていれば事故の原因と考えられますし、対象物との距離が遠くなれば吊り上げ可能な重量は低く制限されることになります。

 この“てこの原理”は肩こりにもあてはまります。

 頚が細く長いほど、猫背になれば頭の重量が頚の付け根に負担をかけることになります。

 姿勢を正せば、頭の重さを肩で吊り上げる負担が減るので肩こりが軽減されるわけです。

 指圧をクライアントから離れて行う場合も、てこの原理から刺激量は減ることになります。

 施術者は遠くに置かれたクレーンと同じで、そのパフォーマンス能力を出し切ることはできません。

 だからクライアントにできるだけ密着してタッチをしなさいと教えられるのです。

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2009年4月15日 (水)

インフルエンザ後肺炎 とても疲れている女性

 インフルエンザ後肺炎になり、まだ服薬中の女性、予約なしで夜にいらっしゃいました。

 以前に何度か指圧をしたことがあります。その時も予約なしでした。

 いろいろな家庭の事情を、およそ感じ取る事ができていると思っています。

 まだ微熱があるそうですが、体はむしろ冷たいようです。

 インフルエンザの最中に突然の眠気で自損事故を起こしてしまったと、お話しになります。ここのところ散々だったのだなぁと思いました。

 腰はとても硬く、発熱の筋肉疲労を引きずっています。

 眠れないということでしたが、すぐにいびきをかいて眠り、“心の痛みが溢れ出したような寝言”が洩れました。

 言葉になっていませんでしたが、その心象風景は私にもいたく感じられます。

 手の甲には火傷の痕、それでも自分の役割を果たさなければいけない毎日なのでしょう。

 「此処に来ると本当に楽になる」、確か前回も聞いた覚えがあります。

 施術後は体が温かくなったようです。

 お見送りして、脱衣カゴの横を見ると『ブレスケア』が残されていました。ミントはもう彼女のお守りとしていらなくなったのでしょうか。

 次にお会いする日までと、ブレスケアに名前と日付を書いたシールを貼っておきました。

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2009年4月14日 (火)

オープンスタンスとクローズドスタンス

 施術の足の位置はスクエアだけでなく、オープンスタンスやクローズドスタンスにしたほうが正確な刺激ができることがあります。

 たとえば背部を施術する時に足の位置を動かさなければ、自分の体に近づいてくるに従って、体をねじらなければタッチが窮屈になります。

 少し下がることもできますが、オープンスタンスにすることで体をねじったのと同じことになり、手元の施術がし易くなります。

 ボールを手元に引きつけて流し打ちをする時のバッティングと同じ原理です。

 体の柔軟性や施術者の体格によっても、少しオープンスタンスに開く、あるいは前の足を少し中に入れてクローズドスタンスにしたほうが正確なタッチができるということがあります。

 基本はできるだけクライアントに近づいてスクエアなのですが、上肢の長さや身長によっては、少し離れてクローズドスタンスがしっくりする人もいます。

 数センチの足の位置の内、外や、歩幅、ベッドとの距離など、微妙なことでタッチの質は変わります。

 それこそバッターがボールの中心をミートするのではなく、ボールの上を叩いていたり、ボールの下にかすっていたりすることが、タッチにも当てはまります。

 毎日、毎回、微調整をしないとファールチップのタッチになり、ミートのできていないタッチは筋肉をねじって傷つけることになります。

 自分にしっくりくるスタンスが見つかれば、タッチの打率は上がります。

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2009年4月13日 (月)

叩打法は引き技のイメージで。

 叩打だから叩く、指圧だから指の力で圧す、ここに根本的な間違いがあります。

 今回は叩打法について考えてみましょう。

 肩たたきの歌にある“タントン、タントン、タントントン”というのは、すぐに飽きてしまう子供がお母さんの肩を軽く、短い時間叩くから、まぁ許せるわけです。

 飽きない子供だったり、力強くだったり、大人の力で“タン、タン”と叩けば打撃です。

 体にダメージを与えない叩打法は、頭に8分休符を入れて、“ンタ、ンタ、ンタ、ンタ”と皮膚表面に当てた手拳や手刀を引きます。

 この当てた瞬間に引く意識で、速くて軽快な刺激を連続させて、体を起こしていく手技と叩打法をイメージしておくと、お客様の体を痛めつけてしまう不手際を避けられます。

 このような叩打法ができると、もっと高等なテクニックとして、叩打法で癒し系のタッチも可能になります。

 道路工事の削岩機のようなマッサージ機がまだこの世に存在し、相変わらず打撃の叩打をして“どや顔(どーです、気持ちいいでしょう的な…)”をしているマッサージ屋さんもいますが、それはとても体のためによくありません。

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2009年4月12日 (日)

肩甲骨外周の溝を切る

 肩甲骨の柔軟性の回復は肩こりの緩和に不可欠な要素です。

 手を使うための肩関節内転内旋姿勢では、肩甲骨は外側に大きく開き、脊柱に寄せる働きをする菱形筋はストレッチさせられ続けています。

 伸ばされ続けることもまたストレスとなり、肩甲骨内側に背筋群の癒着が生じることになります。

 胸を開く大胸筋のストレッチをすると肩甲骨を寄せることになり、結果として菱形筋を働かせることになります。

 この肩甲骨を開く、寄せるという動きを仕事の合い間のストレッチに取り入れることは、肩こり予防法の一つとしてお勧めです。

 手技療法では肩甲骨の外側を内側に、肩甲骨の内側を外側に、軽く動かすように10指を入れて、周囲を何周かすることで筋肉を緩めることができます。

 その後、肩甲骨内側の菱形筋、外側の小円筋・大円筋、肩甲棘を境に、上の棘上筋、下の棘下筋と筋の硬結を流していきます。

 (肩甲骨内側斜め上から頚椎につく肩甲挙筋は、私は肩上部の筋として施術しています。)

 イメージとしては、亀の甲羅の外周に指を当てて持ち上げるような感じで肩甲骨周囲の施術をしています。

 膝蓋骨もそうですが、溝を切れる骨の外周は、老廃物の詰まりを流し、溝を切っておくことで、関節可動域が拡げられたり、血流や痛みが改善するポイントとなります。

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2009年4月11日 (土)

使い過ぎの筋肉と使わな過ぎの筋肉

 一般的に右利きの人は、右肩上部、右前胸部、上肢屈筋群に使い過ぎによる筋肉疲労が起こり、左肩上部から肩甲骨周囲にかけて使わな過ぎによる筋肉の拘縮が起こります。

 短時間に集中して使ったために起きた急性の炎症は冷やしたり休めたりすることが効果的ですし、慢性的な運動不足なら動かすことが不具合を調整することになります。

 タッチにおいても急性の炎症があればあまりいじらないほうが賢明ですし、慢性的に固まっているような関節や筋肉なら、弱い刺激で丁寧に他動運動のつもりで施術することになります。

 急性の炎症に強刺激をすれば揉み返し、五十肩のような使わな過ぎによる石灰化の部位を粉砕するような強刺激もただ乱暴なだけです。

 呼吸や脈拍をわずかに落ち着かせたり、少し元気づけたりする絶妙な刺激をすることは、とても難しいのですが、是非それを目指してほしいと思います。

 理にかなったタッチを自分のニュアンスで単純化できていないと、臨床で逆の刺激をして何も感じないような残念なセラピストのままなのです。

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2009年4月10日 (金)

ハードルを下げておく。ハードルを下げてあげる。

 適量の全身施術ができれば、かなり多くの症状に効果があります。

 だからといって、いたづらに手技療法に縛り付けてしまえば、医療による適切な治療時期を失してしまうことにもなりかねません。

 セラピストは謙虚な気持ちで命と向き合い、クライアントが過剰な期待や強い依存を抱かないように、自らハードルを下げておくことがよいと思います。

 上から目線になっていたり、自惚れているよりは、クライアントの命の力との共同作業であると考えて、控え目でいたほうが印象もよくなります。

 理想やプライドが高く、几帳面で完璧主義な方は、自ら掲げた高いハードルに押し潰されかけていることがあります。

 “タッチでこんな凄いことをする”と思ってくださった方は、謙虚に対応することで御自分のハードルを次第に下げていくものです。

 そのほうがいいじゃないですか。それでいいじゃないですか。

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2009年4月 9日 (木)

“気”の停滞をタッチで流す。

 東洋医学に基づく施術でなくても、血行促進によってむくみを流し気分を爽快にするようなタッチセラピーをしているのであれば、『気・血・水』の流れを改善していることになります。

 血流に乗ってホルモンは体の各部位に行き渡ります。ホルモンの中には幸福感を醸し出すものも、脳内麻薬と呼ばれるものもあるわけです。

 血流が悪ければ気は停滞し、気の流れが悪い、覇気がない、という状態では体を動かすことが億劫になります。

 ランニングハイからもわかるように、体は連続動作によって血行が促進され、脳内麻薬も分泌されます。

 タッチセラピーもこの連続動作による刺激で気の停滞を流し、幸福感をもたらしているのです。

 気を病んでいる方をクライアントに迎えた場合、体に働きかけることができるタッチセラピストは、心の問題を心に働きかけて治療するセラピストよりも効果を発揮しやすいと私は思っています。

 気の世界に悩み、新しいスピリチャルを求めて堂々巡りしている方とお会いすることがあります。

 タッチそのものに愛があるなら、気の停滞にもタッチは言葉を投げかけます。

 それをきっかけとして、頭でっかちに考え込んでいた自分に気づき、眠らせていた体の機能を使うことで、気の世界への埋没から徐々に抜け出していくことができます。

 今の季節を感じて歩けば、菜の花の黄色と大根花の紫、草の緑、妖艶な桜、枝垂れ桃、命の豊かさの中に自分を置けば、自然と気は流れるものです。

 代謝しなければ毒を溜め、気を病みます。

 軽く汗ばむくらいの運動は爽快感を喚起します。

 タッチセラピーも“それ”でなければいけません。

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2009年4月 8日 (水)

ロコモティヴシンドローム “ロコモ”と言わされてしまうのは…。

 NHKの『きょうの健康』、今週はロコモティヴシンドロームを取り上げています。

 運動器の障害によって要介護になっていくことを『ロコモティヴシンドローム』と呼ぶのだそうです。

 変形などによる運動障害が膝でも腰でも股関節でも、“ロコモ”になる可能性があると、番組内ではさかんに“ロコモ”という言葉が使われています。

 この“ロコモ”という呼び方にひっかかるのです。

 “メタボ”もそうでしたが、“ロコモ”も保健行政の政治的臭いを感じます。

 “保険行政”と言ったほうがいいかもしれません。

 健康保険や介護保険による国の財政圧迫を抑制するために、「国民は健康の面でできるだけ自立しておきなさい」ということなのでしょう。

 仰ることはごもっともなのですが、『部分の運動障害は全身を弱める』のがわかりきっているので全身施術をしてきた私にとっては、膝と腰では大きな違いを感じるわけです。

 『ロコモなので指圧をお願いします』とくくられた時に、結局、「膝ですか、腰ですか、お悪いのはどこですか?」と、お尋ねするしかないのです。

 ロコモという短縮語を世間に浸透させるメリットよりも、個々に違う病状をまとめて軽く呼んでしまう嫌らしさを感じます。

 保険を使った最大公約数的治療の弊害が“ロコモ”という言葉の軽さから起こらないようにと願うばかりです。

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2009年4月 7日 (火)

他の治療法とは違うアプローチをする

 セラピストの方から相談を受けました。

 「ある治療を続けている女性。体のことだけでなく、仕事や家庭のストレスで肩こりがひどい。強刺激を望む。鍼や灸、中国整体にも通っている。

 鍼治療を受けた後に、それがもの足りなかったのか、マッサージにいらっしゃた時の施術についての相談です。

 「肩こりの治療はしているので、リフレやヘッドマッサージを勧めて、施術をして気持ちいいと言っていただきましたが、これで良かったのでしょうか?」

 私の答えは◎です。

 このお客様は“早く結果を出したい”のですが、どれも期待したほど効果は出ていないわけです。

 そこでタッチセラピーに求めているのは、その不満を包み込んでくれるような時間です。

 結果がともなえば、もちろんさらによいわけです。

 そこで肩の強刺激はもう意味がないと割り切って、その悪循環を断ち切り、別の方向からアプローチをしたセンスは、タッチセラピストとして優秀です。

 “ぬるま湯で半身浴をしていて、血液循環がよくなってトイレに行きたくなるような感覚”の施術は、高温サウナで我慢しながらハァハァ汗をかいている感覚より上級です。

 そのぬるま湯でリラックスした時間に緩む肩の筋肉について、自分自身でも研究し確信することで施術への自信は増していきます。

 信じられるタッチに愛情を込めて施術を続ければ、きっと成果が上がると思います。

 たとえばハーブティやアロマグッズが買いたくて来ているお客様であったとしても、他にはないものを求めてタッチセラピーの店舗にいらっしゃるのですから、マニュアル通りの接客はしないことです。

 “足りないことをお足しする”、それでいいと思います。

 そのお客様の肩の力が抜けるには時間がかかるだろうと思います。だからこそ肩に力が入るようなアプローチは避けて正解です。

 必要がなければ、何かがそこになければ、鍼の後にマッサージなど受けません。

 とても良い施術だったと思います。

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2009年4月 6日 (月)

“オードリー” 姿勢で笑いをとる

 “オードリー”がM-1でグランプリを獲れなかったのは、大阪漫才が体に沁みこんでいない関東人としてはとても意外でしたが、その後の活躍を見ると、それがかえってよかったのかもしれないと思います。

 オードリーの会話がズレていく漫才は、かつてダイマル・ラッケト師匠がやっていたとビートたけしさんが話をされていましたが、私の記憶ではWけんじさんもやっていたと思います。

 オードリー春日氏の姿勢は明らかに胸の張りすぎで、良姿勢ではありません。

 肩関節外旋、胸椎後弯の消失、肩甲骨周囲と背柱起立筋は緊張します。

 きっちり分けたテクノカットと本人が称する髪型もそうですが、胸を張るにも張り過ぎていれば滑稽です。

 CMでも流れている“友情オチ”のネタは、逆張りの発想の爽やかさでつい微笑まされてしまいます。

 胸の張りすぎをもっと強調して、頚を曲げて顎を挙げると、“悪い人”の雰囲気になります。

 急所を開けたノーガードというのは、挑発的な態度と感じさせます。

 これに股関節の外転外旋、膝の屈曲が伴えばかなり悪い感じになります。

 横山やすしさんは、股関節外転外旋、膝屈曲でしたが、へっぴり腰で上半身は猫背にしていました。

 滑稽さを保つために鏡を見て工夫したのではないかと思います。

 人間は姿勢が悪いと、猫背・肩関節内旋・股関節外旋になります。これは類人猿やサルに近い姿勢です。

 オードリー春日氏は“脊柱の過伸展”で笑いをとろうと計算したのでしょう。

 もう少し胸を張るのをやめて肩関節を内旋外旋中間位にしたら良姿勢で、とても普通になってしまいます。

 肩関節の内旋と股関節の外旋を毎日矯正する仕事の私が、初めて見た時から気になっていたオードリーの姿勢についてのいお話です。

 

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2009年4月 5日 (日)

名付けて秘技『笹手』

 朝のウォーキング中、風に細かく揺れる一枚の笹の葉に目が止まりました。

 細い枝を前腕、笹の葉を手とするなら、回内、回外に細かく速く揺れています。

 『笹の葉を示指に置き換えて…』、そんなイメージが浮かびました。

 あん摩の曲手のひとつに『柳手』があります。小指球を皮膚にあて、示指から小指まで順に関節で叩打していく技です。

 おそらく柳の枝が風に縦揺れしているのを見てイメージしたものでしょう。

 笹の葉が回旋方向にネジネジと揺れる…、なるほど偶然今朝見つけた光景がタッチの得意技になるかもしれません。

 温泉に浸かって、今までいくつもの秘技を生み出し、あっさりと葬ってきたことか…。

 アイデアはあっても、自分にできても、有用性と有効性があってお客様にニュアンスが伝わるプロのメニューに載るかというとまた別です。

 しばらく寝かせて熟成させて、思い出してやってみて自分に感動があれば試してみますが、だいたいは忘れてしまいます。

 秘技『笹手』、まずはネーミングを何だか凄そうにしておいて、これから温泉に行って実用性の研究をしてみます。

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2009年4月 4日 (土)

タッチには回旋と牽引のイメージが大切

 手背側で母指と示指の間のツボ『合谷』を例にとると明白ですが、前腕を回外させて握手の形にして、真上から垂直に圧す方向に刺激すると『合谷』をとらえたことになります。

 鍼灸やあん摩の先生は、前腕を回外させずに手の甲を真上に向けたまま、母指末節関節を曲げて横に押し込むことがあるようですが、これは指力を使って押すことになります。

 立体的なタッチを考えた場合、上肢や下肢の骨を縦軸とした回旋のイメージが大切になります。

 筋肉を真上から圧す、真横から圧す、斜めから圧す、この時に全て垂直方向に刺激するためには、3Dの立体的なディスプレイをイメージしてタッチをすることになります。

 それを筋肉の起始から停止まで刺激していけば、自然と牽引方向にストレッチしていくことになります。

 仰臥位肩90°外転+肘屈曲で痛みの出ない範囲の回旋運動やそれに肩甲骨の挙上+下制を加えていくと、肩関節の可動域を無理なく拡げていくことができます。

 非常に高いレベルになりますが、タッチでもそれに近いことができます。

 まずは立体的なイメージで回旋と牽引を意識したタッチを心がけることが大切です。

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2009年4月 3日 (金)

ホルモン補充療法で肩こりへの効果は期待薄。

 日本産婦人科学会で更年期症状への「ホルモン補充療法」の診療指針案が承認されました。

 有用性が極めて高いのが「ほてり、発汗、骨粗鬆症、性交痛、萎縮性膣炎」、有用性が高いのが「抑鬱症状、脂質異常症、皮膚萎縮の予防」、有用性があるのが「肩こり、腰痛、イライラ、アルツハイマーの予防、動脈硬化の予防」としています。

 血管運動神経や骨や女性器には効果大のAランク、鬱やお肌にはBランク、そして、肩こりや腰痛などはCランクの有用性に分類されています。

 つまりエストロゲンの不足が原因でない肩こりや腰痛が多いと言い換えることもできます。

 更年期だから体に不調が起きやすいということはありますが、肩こりや腰痛の原因としては姿勢や使い過ぎや運動不足のほうが問題になります。

 肩こりや腰痛があれば、優秀なタッチセラピストの施術を受けるのが一番効果が高いと思います。

 整形外科に受診した方のお話しをうかがうと、筋肉疲労の蓄積による肩こりや腰痛では、治療のモチベーションが下がる先生が多い傾向にあるようです。

 その点、指圧、マッサージの看板を掲げている治療院では、そこが“見せ場のど真ん中のストライク”ですので、更年期の症状がある方も是非一度施術を受けてみることをお勧めします。

 

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2009年4月 2日 (木)

重力を利用したタッチ

 最小限の力を最大限に活用することができれば、無駄な指力を使う必要がないので、“静の施術をすることができます。

 反動を使って体を大きく使うようなタッチは、攻撃的な“動の施術”となり感心できません。

 こりは筋肉の使い過ぎでできるだけでなく、使わな過ぎや、頭や腕の重さに重力が加わってできます。

 タッチはこの重力を上手に利用することによって、一段上のレベルに到達します。

 指圧の手の構えをして、『受け手の体を支えとして起き上がる』、まずこの感覚を体得できていないと、指力に頼った圧迫をすることになります。

 こちらから圧をかけようとすると、ほとんどが思ったよりも強い刺激になります。

 りッラクスして自分の体を触る時と、構えて施術として働きかける時とでは全く違うタッチであることに気づかなければ、いつまでたってもマニュアルができるだけのセラピストのままです。

 肘を曲げて自分の頬に四指をあてて、自然に滑ってしまうような感覚、この時は手首から先の重さ、あるいは前腕から先の重さで刺激をしているだけで、それプラス重力で動きが生じます。

 そういったニュアンスをいくつも自分で作り出し再現できるのがレベルの高いタッチセラピストです。

 合気道に近い世界だと思います。

 一時間で1000点以上圧をかけるのが指圧ですから、自分も呼吸運動法をして気持ち良くなるように、自然の力(重力)を利用するのが本筋です。

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2009年4月 1日 (水)

包みこまれている感じを与えるタッチ

 タッチセラピストだけでなく、看護や介護の仕事をする方も、ファーストコンタクトで『包み込まれ感のあるタッチ』ができると、その後の展開が大きく違います。

 具体的には、例えば『手首を握る時に、患者さんの皮膚表面に手指がフレキシブルに密着して均等の圧がどの方向からも加わる』、というようなことです。

 安定感は安心感になり、その後の信頼感や期待に結びつきます。

 “ただモノではない感じ”からの期待は、生きる希望へも繋がります。

 性急な動作でなく、温かい手という条件なら、たとえそれが3秒であっても、受け手にはメッセージが伝わります。

 この春から新たに看護の道のスタートを切るお客様がいます。

 私のタッチはあなたの看護に、何かのメッセージとしてお役に立つでしょうか?

 命を包み込む温かい手でいてください。弱った命は、温かい手にやさしく包まれると、涙が出るくらい嬉しいのです。

 私のタッチは間接的にどなたかのお役に立っているでしょうか?

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