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2009年5月 3日 (日)

「丁寧に脳まで揉んでいただいて」と87才に言われたこと。

 87才の男性、孫娘さんに付き添われて2回目の指圧です。

 杖をついて左足を引きずって歩いていますが、前回の指圧後は畑仕事ができたそうです。

 両膝はO脚に変形し、腰の筋肉が張っています。

 90才に近い男性に触れることは今までなかったので、若々しい上腕や畑仕事で節くれだった指の関節に触れるたび、貴重な経験をさせていただける喜びが湧いてきます。

 前回傷のあった指先は傷が塞がっていて、命そのもの力に心を揺さぶられる思いがあります。

 全身指圧をし、その間よく眠りました。

 施術後、ズボンにベルトを通しながら「丁寧に脳まで揉んでいただいて」と言われ、思わず「いやいや脳までは揉めないんです」と答えましたが、後になってそれが正しい感想なのではないかと思いました。

 皮膚は脳と同じ外胚葉由来で、最大の感覚器であると言うことができます。

 頭部への垂直圧の指圧は直に脳に到達し、弱い圧刺激であってもそれが正確であれば足先までが動きます。

 夜2時間毎に目が覚めるというこの男性に、「これで熟睡できそうだ」と言っていただいたのは、脳まで到達した圧刺激だったからなのでしょう。

 肉体を超えた肉体とふれあった貴重な時間でした。命そのものが、感覚を最大限に働かせて、私の前にありました。

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