「肩をほぐす」という言葉に引っかかる。
ゴールデンウィークの高速道路の混雑をあてこんで、サービスエリアに出店したクイックマッサージ店の施術者が、ニュースのインタビューで「お客様の肩をほぐす」という言葉を使っていたのに引っかかりました。
『ほぐす』=ほどいてバラバラにする。
『ほぐす』には肩こりをゆるめるという意味もありますが、言葉は言霊、そこには施術者のニュアンスが含まれています。
考えてみれば、私は『ほぐす』と教わった記憶がありません。
アジの開きの身をほぐしてバラバラにして子供に食べやすくするように、ご丁寧に筋肉を破壊されたら、たまったものではありません。
『ほぐす』という作業をしてしまった場合のタッチの体に及ぼす生理的影響を考えると、『ほぐす』という言葉を選ばなくなるのが、経験を積んだセラピストではないでしょうか。
『ほぐす』なら機械的刺激でもできる、だからキミはクイックマッサージをやっているのか、何の疑問も持たずに術を施しているだけなのか…。
このホドコスジュツという上から目線の言葉を自分で使ってしまう時も、“あぁダメだ、こんな言葉を使っていてはフツーのヒトになってしまう”と、黄色のシグナルが点滅します。
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