伸張痛 例えば外転の痛みが内転筋のストレッチで起きる。
肩関節痛を例にとると、外転・外旋で痛みが出る時の原因として、三角筋・棘上筋・棘下筋・小円筋などの“短縮痛”に注目しがちですが、内転・内旋筋の“伸張痛”が主な原因である場合があります。
肩関節の内転・内旋筋といえば、大胸筋・烏口腕筋・肩甲下筋・大円筋などが挙げられます。
猫背+肘屈曲+手の甲が上で手作業をする時、内転・内旋筋に加えて、上腕二頭筋や前腕の主として屈筋群も使うことになります。
長時間の作業でストレッチがされない場合、大きな負担を感じないままに関節部に炎症が起こり、老廃物が沈着していくのだろうと思います。
肩甲骨関節上結節に起こる上腕二頭筋腱長頭炎や、肩甲骨烏口突起付近の上腕二頭筋腱短頭や烏口腕筋腱の炎症は、長時間の作業+上肢の重さ+腱と骨との接触刺激で起こるケースもあるだろうと考えています。
外転・外旋の可動域制限が、その拮抗筋である内転・内旋筋やその協力筋の炎症によって起きていることは見落としがちです。
触診の手応えと肩関節の動きをしっかりと診ればわかります。
先入観や典型的な考えのまま対応できる痛みはほとんどないと思っていないと、症状を緩和できないセラピストのまま終わってしまいます。
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