子供の臓器移植を待つ母と、脳死の子供を育てる母の、子供を見る時の笑顔が同じだったこと。
衆院で臓器移植が最も行いやすい法案が可決されました。
脳死を人間の死とし、臓器の提供者に年齢制限を設けない法案です。
臓器移植を待ち望む人や家族、特に臓器移植を望む子供には朗報です。
この法案が参議院でも可決されれば、今まで海外でしかできなかった子供の臓器移植が国内でも可能になります。
一方、脳死(正しくは脳不全というそうです)と診断されてから、長期にわたって成長しつづける子供を育てている方もいます。
ニュースの映像は、臓器移植を待つ母親と、脳死の子供の世話をする母親を交互に映していました。
子供を見る母親の笑顔は、どちらも同じ母の愛に満ちた笑顔でした。
現在の法律では困る方がたくさんいて、新しい法案が衆院で可決されました。
しかし、我が国の首相と民主党の代表はこの法案に反対し、果たして参院で可決されるかは微妙です。
現在のままでは子供の臓器移植が国内ではできず、やがて海外での臓器移植の道も閉ざされようとしています。
一方、脳死の子供が成長し続けるという現実もあり、成長する子供の命をあきらめるというのも、家族にとっては納得できないことだと思います。
心臓移植を待つお子さんが、「死んだ人の心臓をもらって、わたしが生きてもいいの?」と聞いたそうです。
原始的な構造の生物は腸が脳の役目をするそうです。
脳死でも、丹田のあたりに脳の役割りが生まれることもあるかもしれません。
生きている人間が死を議論することはとても大切だと思います。
死を経験していない生きている人間の議論ですから、正確な答えにたどりつくことはできないかもしれません。
例外もあり、特例も認めて、みんなが肩身の狭い思いをしないようにできるといいなぁと思います。
臓器移植を待つ子供を持つ母の笑顔も、脳死の子供を育てる母の笑顔も、子供を見る時に同じ笑顔であったということは、たとえどんな状態であっても母性は子供の存在をとても大切で幸福を与えてくれる宝物として見るのだと思いました。
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