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2009年6月20日 (土)

左肋骨打撲に手掌圧(=手当て)

 一週間前に家の中で椅子に乗って掃除をしていて足を滑らせて、テーブルに左肋骨をぶつけた60代の女性、整形外科で骨折はしていないと言われたそうです。

 第8、9肋軟骨のあたりが寝たり起きたりの動作で痛み、肩を挙上して下ろす時にも痛みが確認できました。

 自覚的には内臓が痛いような気がしていて、体全体が重だるいとのことです。固定のベルトを巻いてきたのではずしてもらい、座位が楽だということなので座位から指圧を始めます。

 右肩甲骨周囲に強い緊張があり、背中が後ろに引けています。左脇腹をかばう姿勢のようです。

 全身にむくみがあります。

 患部に限局した痛みのようなので、他の姿勢ができそうか聞いたところ左を上にした横臥位で寝ているそうなので、マットに移ってその姿勢をとってもらいます。

 寝る時にかなり強い痛みがあります。

 右肩甲間部以外はほとんど強いこりはないのを確認してから、膝を曲げて仰臥位を試してみます。

 『痛みが出ないように』という意識が強く、ベルトと同じ姿勢を続けたため血液循環が悪くなっています。

 痛み物質の停滞が体中の重だるさを生んでいると思いました。

 左上腹部から肋骨のあたりは腫れて浮き上がった感触です。

 ボディを殴られて脾臓破裂で亡くなる人がいますが、脾臓のあたりにダメージがあるという感じです。

 痛みのある部位を右手で手掌圧を持続しながら、左手で9点の腹部手掌圧をしていきます。

 圧を患部に加えることによって痛み止めになり、腹部が圧刺激で沈んでも痛みが響くことはありません。

 すぐにおなかに動きが出て、高く浮いていた左脇腹は徐々に沈んでいきました。

 体を強く緊張させて痛みを出さないようにしていたことと、ベルトの圧迫でむくみが溜まった体が徐々に緩んでいきました。

 指圧後、起き上がる時に痛みがありましたが、歩いても、肩の挙上下制の動きでも痛みはありません。

 動いて痛みが出ないようなら、もうベルトの固定はいらないと思います。

 整形外科ではしないことを、タッチセラピストは見つけて、やってみるべきです。

 勇気を持って手掌圧を持続してみること、やってみるだけの価値があります。

 痛みの伝達を触圧刺激は止めることができます。

 そして動かないものがあれば動かす、少し誤魔化してでも動かして大丈夫なところは動かすように持っていくことが大切です。

 まだしばらく多少痛みは出ます。もしかしたら小さなヒビくらいは骨にあるかもしれません。

 しかし循環が悪くなれば治りも遅くなり、今回のようにいつまでたってもよくならなくて不安な方には、そろそろ運動が必要だということです。

 指圧・マッサージは他動運動としてもすぐれています。これも整形外科ではやらない個人メニューを見つけて、やってみるのがいいと思います。

 整形外科では納得できない人たちのニーズを拾うことは、指圧師なら当然の仕事です。 

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