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2009年6月 2日 (火)

下肢のむくみは何でできている?

 下肢のむくみは「血液の液性成分である血漿たんぱくや老廃物が皮下に溜まった状態」=浮腫です。

 血液の液性成分は組織液として細胞間を満たしています。

 動脈血からしみ出した液性成分は細胞に栄養を与えた後、代謝物とともに静脈やリンパ管に回収されます。

 リンパ管の回収能力を超えて組織液が溜まっている状態が水腫(肺水腫、腹水など)で、それが皮下にあれば浮腫(手技療法が適応となるむくみ)です。

 血液やリンパは皮下の結合組織に属しています。結合組織には線維性結合組織や脂肪組織などがあり、タッチでむくみを緩和しようとするならこの結合組織の間隙に圧を加えていけばいいわけです。

 下肢のむくみは腎臓病、心臓病、妊娠中、癌などの病気以外では、下肢の筋肉の運動不足や重力の影響、同じ姿勢の持続などで起こります。

 爪先立って足趾に体重をかけるようにふくらはぎの筋肉を使うことがなければむくみやすくなります。

 下肢伸展挙上+足底屈という、ふくらはぎの筋肉を使う状態に近づけてタッチをすれば(実際にこの状態でタッチをするのは大変だと思います)むくみは緩和しやすくなります。

 この膝を曲げない理由が、腓腹筋が大腿骨に起始を持つ二関節筋であるからということを理解していることもセラピストには重要です(膝を曲げた状態で腓腹筋は働きません)。

 むくみのタッチで大切なことは、皮下の浅い所に圧をかければいいということです。だから弾性ストッキングのような圧が有効になるのです。

 ごしごしやったり、骨の向こうまで貫き通すような圧をかけるということは、私には全く意図が理解できません。

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