静脈瘤のある下腿のむくみへのタッチ。
あっちさんの御質問、「静脈瘤のある下腿のむくみ」について考えてみました。
静脈瘤は文字通りこぶのように硬く盛り上がっています。この部位に強刺激は絶対にしてはいけません。
静脈瘤より下部を誘導的、求心的に刺激していき、静脈瘤をとばして、それより上部を誘導的、求心的に刺激していくことは安全で有効です。
精油ではサイプレスは静脈瘤に適応があるとされています。
サイプレスの血管収縮作用、収斂作用を利用して求心性にむくみを排出し、静脈瘤には塗布します。
塗布の場合には1%濃度から少しずつ濃度を上げていくという方法も考えられますが、それはお客様に説明をして同意を得た場合のみです(もし自信がなければ1%のままにしておきます)。
他でソフトなトリートメントをしているのであれば、そこではやらないことに活路を見出すこともできます(もちろんサイプレスを使っていなければサイプレスのトリートメントをやってみる価値はあります)。
静脈瘤ができる場合には、ほとんどの場合、動脈の血行にも問題があります。
下肢遠心性のトリートメントで動脈の血行を促進し、静脈血を押し出すという方法も是非やってみてください。サイプレス以外に、冷えがあればマジョラムやジンジャー、冷えがなければフェンネルやジュニパーを選択してもいいでしょう。
股関節が硬い方には伏臥位で下肢伸展挙上で回旋運動をした後、下に降ろして膝屈曲外旋・内旋のストレッチと、仰臥位下肢伸展挙上牽引と股関節の回旋運動、膝やや屈曲で股関節を屈曲する大腿二頭筋のストレッチなどが有効です。
このあたりまでは素直な順張りの発想です。逆張りの発想として、是非上半身を緩めてください。見逃していることがあるかもしれません。
例えば腋窩にむくみがあって片側の肩甲下部にこりがあれば横向きに寝ていてそれが不適切な姿勢であったり、左腕の使わな過ぎが巡り巡って下肢の血行不良の原因であったりします。
体はパズルのように、ひとつ欠けても全体のバランスが崩れます。上半身の思いがけないこりやむくみが、下半身の不調の原因であることがあります。
体が連れてくる物語を自分の感覚で読み解いて、お客様のクオリティ・オブ・ライフに貢献してください。
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コメント
的確なアドバイスありがとうございます。大変参考になりました。施術にも自身を持って取り組めそうです。その方は、以前左肩が上がらなかったが、今は大丈夫だとのことで、前回は肩関節の運動法をいれました。60分の施術のなかで、全身のトリートメントをしつつ、股関節の調整などを入れると、時間内でバランスよくまとめることが大変ですが、とてもやりがいのあるケースとなりました。また先生には分からないことや不安なことがありましたら、ご質問させて頂こうと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。お忙しいなか、ありがとうございました。
投稿: あっち | 2009年7月13日 (月) 09時52分
私もだいたい60分くらいでまとめようと思っているのですが、なかなか難しいですね。
左肩の運動法を続けてみるのもいいかもしれません。すると左肩の対角線の右腰、右腰の対角線の左下肢というようにポイントが浮かび上がってくることがあります。
投稿: 鈴木 | 2009年7月13日 (月) 14時50分