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2009年7月17日 (金)

ライフガードのリーチとボクサーのリーチ。

 『Reach』はボクシングでは上肢の長さとして使われ、ボクサーはリーチが長いほうが有利とされています。

 ボクサーは曲げた肘を伸ばすことで破壊力のあるパンチを繰り出します。

 一方、ライフガードは肘を伸ばし、さらに精一杯手を差し伸べて、溺れた人を救助します。

『Reach』には手を差し伸べるという意味もあります。

 タッチセラピストがダメージを与えたいのか、救いたいのか、答えは明白です。

 救いたいのなら肘を伸ばし、さらに精一杯手を差し伸べるタッチをするべきです。

 この時、ダメージを与えずにタッチをしようとすれば、触れた瞬間にむしろ自分が浮き上がる、つまり圧し込まない、力の拮抗を破ろうとしない、というイメージにたどりつきます。

 例えばマイナスの力に、同じだけのプラスの力を加えてゼロにする、これがニュートラルです。

 ニュートラルにするための力加減は、セラピストにとってももの足りないと感じるくらいのものです。

 しかし、決して傷つけることはありません。

 肘を曲げてダメージを与えても人間の回復力に頼ってそれを続けていくのか、ニュートラルに調整できるセラピストになるのか、それはボクサーとライフガードの違いです。

 インドで生まれたというゼロの概念、そこにはリフレッシュ後にリスタートできる可能性が秘められています。

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