ライフガードのリーチとボクサーのリーチ。
『Reach』はボクシングでは上肢の長さとして使われ、ボクサーはリーチが長いほうが有利とされています。
ボクサーは曲げた肘を伸ばすことで破壊力のあるパンチを繰り出します。
一方、ライフガードは肘を伸ばし、さらに精一杯手を差し伸べて、溺れた人を救助します。
『Reach』には手を差し伸べるという意味もあります。
タッチセラピストがダメージを与えたいのか、救いたいのか、答えは明白です。
救いたいのなら肘を伸ばし、さらに精一杯手を差し伸べるタッチをするべきです。
この時、ダメージを与えずにタッチをしようとすれば、触れた瞬間にむしろ自分が浮き上がる、つまり圧し込まない、力の拮抗を破ろうとしない、というイメージにたどりつきます。
例えばマイナスの力に、同じだけのプラスの力を加えてゼロにする、これがニュートラルです。
ニュートラルにするための力加減は、セラピストにとってももの足りないと感じるくらいのものです。
しかし、決して傷つけることはありません。
肘を曲げてダメージを与えても人間の回復力に頼ってそれを続けていくのか、ニュートラルに調整できるセラピストになるのか、それはボクサーとライフガードの違いです。
インドで生まれたというゼロの概念、そこにはリフレッシュ後にリスタートできる可能性が秘められています。
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