熱がこもった体の指圧。
湿度が高く温度も高い梅雨時の曇りの日は、熱を体に溜め込んでしまいがちです。
果物屋さんでほとんど外気に触れて仕事をしている60代の男性、いつもは訴えのない右肩のこりがあってとても疲れた様子です。
体に触れるといつもより熱く、微熱を通り越して熱があるという感じです。
冷房の温度を少し低く設定しても寒くないということなので、こちらとしては大変ありがたいことです(体を使う自分が快適な温度に冷房を設定してはお客様には寒いので、いつもは汗を滲ませながら指圧をさせていただいております)。
このような熱疲労の時は、末梢から放熱するような解熱効果のある指圧をしなければなりません。
癒し系の体を温めるような刺激をしては余計に疲れさせてしまいます。
強さではなく、リズミカルなテンポが大切です。
比較的早く指圧が終わってもいいと思います。
それでも一時間かかってテンポの良い指圧とストレッチをしました。
仕上げの座位指圧で前頚部に触れると熱は下がっていて、右肩も緩んでいます。
「これで明日も頑張れる!」と仰るので、「そうじゃなくて、指圧は頑張らないことの大切さを体感するための時間ですから…」と後姿に声をかけました。
疲れて休んでいれば誰かがその仕事をやると信じて、早めに休憩をとることが大切です。倒れたら、もっと迷惑がかかります。
| 固定リンク


コメント
はじめまして。
いつも、楽しく拝見させてもらってます。
唐突に質問なんですが、先生は求心性の施術と遠心性の施術を使い分けてらっしゃいますか。
できれば、どういう場合に使い分けたらいいかアドバイス願います。
投稿: ケン太 | 2009年7月 8日 (水) 10時14分
ケン太さん、コメントありがとうございます。
私は指圧から考えていきますので、基本的には遠心性の施術をします。
冷えに対しては末梢へ動脈血を送るために遠心性の施術が自然ですし、下肢のむくみも仰臥位下肢伸展の形が爪先立ちの姿勢に近づくため、ふくらはぎの筋肉を緊張させることができて遠心性の施術の手応えを感じています。
求心性の施術をするのはアロマオイルマッサージと、上肢外側・下肢内側の経絡と任脈・督脈が求心性であるということを意識して指圧をする時です。
基本指圧では下肢内側を遠心性に施術しますが、私はいつも下肢内側を足底→内踝周囲→下腿内側→大腿内側と求心性に指圧しています。ここは求心性のほうがよいと感じています。
投稿: 鈴木 | 2009年7月 8日 (水) 16時23分
ご返答ありがとうございます。
私も微力ながら体に携わる仕事をさせてもらってます。
私が全身施術をする場合、起立筋から緩め、殿筋、下肢と遠心性で施術し、足裏まで行くと次は求心性で上がって行き、最後に肩、腕、頭の順で行っています。いろいろ試したのですが、今はこの順序が一番しっくりきており、一度鈴木先生の見解をお聞きしたいなぁと思っておりました。お気づきの点があれば、ご指導よろしくお願いいたします。
投稿: ケン太 | 2009年7月15日 (水) 08時32分
ケン太さんは膀胱経に沿って脊髄神経後枝や坐骨神経を緩めてから、経絡の流注に従って下肢内側の腎経に移行し、腎経を中心とした施術をされていると思います(無意識かもしれませんが)。
とても素直で良いと思います。
下肢前側と外側を求心性に施術すると消化管運動の促進としては弱くなることがあるかもしれませんので、そのようであれば少し考えてみてください。
セラピストがステージに立てば、周りの人間にその良さは判定しがたい部分が多いものです。お客様の体をお借りして、より良いタッチを創りあげていってください。
投稿: 鈴木 | 2009年7月16日 (木) 07時53分