タッチのタイミングが時間を変える。
時間の感覚は相対的なもの、嫌な時間は長く感じ、楽しい時間は速く過ぎていきます。
強刺激を我慢して受ける時、お客様は呼吸を止めています。その時間は意識には上らなくても、嫌な長い時間として時を刻みます。
日常より深い呼吸をしていただくために指圧があると言い切っても過言ではないと私は思っています。
呼気のタイミングを利用して指圧をすると、息を止めた体に指圧をする時よりもはるかに小さな刺激で、体の深部まで到達する圧刺激になります。
呼吸と脈拍と交感神経の緊張は連動していますから、深い呼吸は副交感神経を優位にします。
脈を診る、呼吸に合わせるということは、お客様それぞれのその日の体調に“最適な一秒をセラピストが設定する”ということなのです。
時計の1秒が体内時計では0.8秒の方も1.2秒の方もいます。
その時間設定(つまり呼吸に合わせる)がはまれば、50分で全身指圧が終わったとしても、満足感の高い、嫌な感じのない、とても丁寧に長い時間をかけて指圧をしてもらったというお客様の感想を頂くことができます。
セラピストは時間の感覚を作り変えて、タッチを秒針として世界を動かすことができます。
上手なセラピストはワンタッチにとても深い内容を込めて、お客様に発信しています。
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