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2009年7月18日 (土)

肩関節前面の痛みの対処法。

 『肩関節前面の痛みの対処法』についてのあっちさんからの御質問にお答えいたします。

 大腸経のツボ“肩髃(けんぐう)”に一致するのは上腕二頭筋長頭腱、烏口突起付近は上腕二頭筋短頭腱か烏口腕筋腱、痛みがあるのはこの部位だということです。

 つまり筋肉の働きは肘屈曲で前腕回外、肩関節内転やや前方挙上ということになります。

 手仕事をすればパソコンでも包丁を握っても、ほとんどこれに近い形になります。

 安静にし難いので治りにくいと言えます。右利きの人にこの痛みがあれば使い過ぎということです。

 使う方向の逆に運動させればストレッチになります。

 しかし肩関節痛では可動域制限があるので小さく運動させます。

 持続的な圧迫は鎮痛効果があるので、痛みのある部位に指をあてながら、仰臥位肩関節外転45°肘屈曲で前腕の“回内運動”をしてみましょう(上腕二頭筋は前腕回外に働くからです)。

 まず肩髃に指をあてながらゆっくりと、徐々に大きく前腕を回内します。痛みが和らいできたら外転の角度を上げていきます。

 次に烏口突起に指をあてて同じようにします。

 これは座位でもできますし、示指から薬指の3指でおさえればセルフストレッチができます。

 私はウインターグリーンの濃度の高いオイル(5~8%)を塗布してからこのストレッチをすると(麻酔)効果があるように感じていますが、アレルギー体質の方には使えませんので、市販の鎮痛軟膏などを使ってみるのも一案です。

 お客様が医師から処方されたボルタレン・ゲルを使ってやってみたことがありますが、これは非常によく効きました。

 肘を屈曲する上腕二頭筋の起始が主な問題ですから、肘伸展で肩関節外転・外旋のストレッチをしたほうがよさそうなものですが、そうすると患部に指があたらなくなって鎮痛効果、ストレッチ効果が薄れるようです。

 肩関節前方挙上90°と外転90°での上肢牽引はまずどなたでもでき、効果が高いので、上肢の筋肉を緩めてから私は必ずやっています。

 肩関節前方挙上135°より上に上肢を持っていくことが出来ない原因は体の前で手を使ったからで、それ以上挙上することはできなくても当たり前ですから無理はしないでいいと思います。

 使いながら治すしかないので治るのに時間がかかりますが、無理に動かして痛みを再現するよりは、小さく動かして痛みを感じないことに価値があります。

 “寝た子を起こすようなまねはするな”とお客様に強く釘を刺せることも、セラピストの技量のうちに含まれます。

 日常生活で痛みを忘れているとしたら、それは治ったのに等しいのだと自信を持って言えるように、どーんと構えていてください。

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受信: 2009年7月18日 (土) 08時36分

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